SPY分配金2020年11月

世界最大のETF

野村證券から、SPY(アメリカSPDRのS&P500のETF)に関する外国証券分配金支払いのお知らせが届きました。

  • 単位あたり分配金:1.339224ドル
  • 現地源泉税率:10.0%
  • 支払い適用レート:104.26円/ドル
  • 国内源泉税率:10.00%

2020年の合計分配金は1.77%

SPYは4半期ごとに分配金が支払われますので、2020年の合計分配金は1.77%で、2019年の1.90%と比べて少し 下落しました。新型コロナウイルスによる影響が出ているようです。しかし、これだけ大きなロックダウンや、航空業界等の業績低迷があっても0.13ポイントしか下がっていないのは、一種の驚きでもあります。

ETF分配金は安定

株価や為替レートは大きく上下動しやすいものですが、投資信託分配金は比較的安定しているようです。ただし、投資信託分配金の基となる株式配当金は、個別の会社ごとに大きく変動するので、たくさんの株式に分散投資している投資信託でないと、安定的分配金を手にすることはできません。

交付日 株価 配当等の単価 分配率
18/08/03 283.6 1.245568 0.44%
18/11/05 271.89 1.322611 0.49%
19/02/05 270.06 1.435429 0.53%
19/05/09 288.1 1.233119 0.43%
19/08/05 291.62 1.43164 0.49%
19/11/06 308.94 1.383619 0.45%
20/02/05 332.2 1.569992 0.47%
20/05/08 292.44 1.405559 0.48%
20/08/05 332.11 1.366242 0.41%
20/10/30 326.54 1.339224 0.41%

SPYの現状を確認しましょう。

  • 純資産総額:$322,704.86(百万米) ⇒ 約34兆円
  • 総経費率:0.0945% ⇒ VOO、IVVに比較すると高いのですが、流通量が最大なので、人気があります。
  • SPDR® S&P 500® ETF は東京証券取引所にも上場しています(証券コード:1557) ⇒ 日本国内のETFでは流通量が少ないのが難点です。
  • ベンチマークについて:S&P500®指数は、米国の上場企業の中から厳選された500銘柄で構成される指数であり、産業グループの分散は24種以上に及んでいます。

主な特徴

  • S&P 500®指数の値動きに、経費控除前ベースで概ね連動する投資成果を追求します。
  • S&P 500®指数は、世界産業分類基準(GICS)において定義される全11業種に分散された米国の大型株式で構成される指数です。
  • 1993年1月に設定された本ファンドは、米国において上場された最初のETFです。

ファンド特性  2020年11月11日現在

  • 3-5年予想一株当たり利益(EPS)の成長率:12.07%
  • 組入銘柄数:505
  • 株価純資産倍率(PBR):3.73
  • 予想株価収益率(PER):23.80  ⇒ PERは、日本では15倍が標準的ですから、かなり高めの数字です。
  • 時価総額加重平均:$461,283.00(百万米)

1993年に投資してれば16倍

過去のパフォーマンスを確認しましょう。過去1年間、3年間、5年間、10年間、設定来はいずれも10%前後です。設定から28年近くが経過しています。分配金が2%弱なので、72の法則を当てはめると、2の4乗=16倍に増える計算になります。つまり設定時の16倍に増える計算です。もし、1993年に1000万円投資していれば、現在は16,000万円になる計算です。過去に戻ることはできませんが、これから始めるか、あるいは、現在持っているSPYをそのまま保有し続けることが有効かもしれません。

ファンド・パフォーマンス(税引前、基準価額ベース)

1ヵ月 当四半期来 年初来 1年間 3年間 5年間 10年間 設定(1993年1月22)来
-2.66% -2.66% 2.65% 9.55% 10.27% 11.55% 12.87% 9.55%

GAFA(ガーファ)とマイクロソフトが上位を占めています。

ファンドの組入上位銘柄 2020年11月11日現在

銘柄名 保有株数 保有比率
Apple Inc. 174,703,780 6.49%
Microsoft Corporation 82,238,010 5.53%
Amazon.com Inc. 4,627,008 4.51%
Facebook Inc. Class A 26,127,478 2.24%
Alphabet Inc. Class A 3,264,871 1.77%
Alphabet Inc. Class C 3,190,306 1.74%
Berkshire Hathaway Inc. Class B 21,541,348 1.52%
Johnson & Johnson 28,610,896 1.31%
Visa Inc. Class A 18,322,290 1.21%
Procter & Gamble Company 27,054,656 1.19%

業種別では情報技術が圧倒的です。

ファンドの業種別構成比率 2020年11月11日現在

業種 保有比率
情報技術 27.48%
ヘルスケア 14.07%
一般消費財・サービス 11.24%
コミュニケーション・サービス 10.99%
金融 10.25%
資本財・サービス 8.57%
生活必需品 6.86%
公益事業 3.11%
素材 2.68%
不動産 2.59%
エネルギー 2.16%