2か月前の資産総額が高すぎただけ
私の運用資産総額は、今年1月にピークを付けた後、2月、3月に大きく下落したことが分かります。しかし、グラフを見ると昨年末から今年1月の運用益が高すぎただけで、2017年~2019年の平均レベルに戻っただけではないかと思います。
慌てずに持ち続け、積み立てを続ける
新型コロナウイルスは、株式相場に関して言うと、大きな問題ではないのかも知れません。ただし、2019年末から2020年1月に、まとめて個別株式、株式ETF、株式ファンドを買った人はびっくりしているかもしれません。一方、2018年に始まった「つみたてNISA」を持っている人は、一時的にマイナス評価になるでしょうけど、心配せずに続けていけば、1年か2年でプラスになると思います。
下落率18%
2020年1月末に比べて評価額が3,800万円減少しました。下落率は18%です。テレワーク、都市封鎖、ロックダウンという言葉がマスコミに飛び交っている割には、大した下落率ではないというのが正直な印象です。パリ、ロンドン、ニューヨークのような外出禁止の状態が、もし何か月も続いたら、経済活動はマヒしてしまい、大量失業者、大量自殺が発生し、新型コロナウイルスの死者を上回る恐れもあるでしょう。それでも、経済活動は続き、株価はあまり下がらないというのがマーケットの見通しなのでしょうか。
武漢は再び感染が始まるのか
現在、中国の武漢は閉鎖、外出禁止になっているから感染者が発生していませんが、集団免疫ができたわけでは有りません。従って、もし、家から外出でき、電車や自動車による人の往来が始まれば、再び感染が大量発生し、社会・経済活動がマヒしてしまうのではないかと思います。解決策は、現在の日本のようにだらだらと感染者が発生して、緩やかながら集団免疫状態に近づいていくしかないように思います。
ワクチン
最近ジョンソン&ジョンソンが、新型コロナウイルスのワクチンを2020年の初めに供給できるとの報道がありました。早期に10億人分のワクチンを生産する体制を整えるとのことです。
それ以外にも、アメリカのバイオ企業モデルナがRNAワクチンを開発しています。RNAワクチンは生産スピードが1か月程度と速いのですが、コストが高いそうです。
大阪大学のバイオベンチャーのアンジェスも新型コロナウイルス予防用ワクチンの原薬が完成したと発表しています。
米イノビオ・ファーマシューティカルズ、英グラクソ・スミスクライン(GSK)、米ファイザー、仏サノフィも開発を表明しています。
日本でインフルエンザで死ぬ人は毎年3,000人
ところで私はインフルエンザに罹った記憶がありません。普通の風邪は時々かかっていましたが、最近数年間はそれもありません。日本でインフルエンザで死ぬ人は毎年3,000人いるそうですが、あまり話題になりません。それに比べると今回の新型コロナウイルスの扱いはまさに別格です。感染力と致死率の両方が高いからのでしょうけど、その抑止のためにどこまで社会・経済活動を犠牲にすべきかという問題は難しいところです。
誤嚥性肺炎は個人の問題
3年前ペギー葉山が83歳で亡くなりました。誤嚥性肺炎が原因で、2日前に入院し、急逝されたとのことです。誤嚥性肺炎はウイルスではありませんから、社会で取り組むべき問題ではないでしょうが、老人になるといつ起きてもおかしくない病気です。新型コロナウイルスは、がん、心筋梗塞、脳卒中よりも死亡率は低いのでしょうが、社会全体で取り組めば死亡者を減らせるとというところに特徴があります。
禁煙とCOPD
志村けんは、1日に3箱のたばこを吸うほどのヘビースモーカーでしたが、4年前に肺炎にかかり、その後禁煙をしました。喫煙歴のある人は、肺がんよりもCOPDの方が怖いという話もあります。COPDとは、空気の通り道である気道が炎症を起こしたり、酸素を取り込む肺胞の壁が壊れたりします。その結果、動いた時に息切れをしたり、慢性的に咳や痰が続きます。気道の炎症は、禁煙をしてしばらくすると治る場合がありますが、肺胞の壁が壊れると元には戻りません。わかりやすく言うと、肺は酸素をたくさん取り入れるため、小さな葡萄の粒のようなものでできています。しかし、COPDになると、その小さな粒がつぶれて、大きな風船一つになってしまいます。そうすると取り入れられる酸素の量が減ってしまいます。そして、一度その粒がつぶれると、元には戻らないそうです。
「俺がおまえの分まで頑張る」
喫煙に対して厳しい医者は、そこで説明が終わり、「だから、喫煙はいけない」し、「禁煙しても手遅れだ」と言います。しかし、長野保健医療大学の北村義浩教授(医学博士、東京大学医学系研究科卒業)は、テレビ番組の中で「隣の粒がつぶれると、『お前もだめになったのか。それなら、俺が代わりに頑張るぞ』と言います。だから、決して手遅れだから禁煙をあきらめるのではなく、今からでも遅くないので、禁煙をした方が良い。」と発言しました。その時、そのスタジオに居た喫煙経験者達は全員明るい顔になりました。