2018年1月までの私の資産運用益:港区虎ノ門58㎡新築マンションまたは高級車16台分

◎今日のグラフ:2018年1月までの私の資産運用益

運用益は港区虎ノ門58㎡新築マンションまたは高級車16台分に相当

2018年1月時点の運用益は、2010年の資産を100とする指数で、73上昇しました。港区虎ノ門58㎡新築マンションまたは高級車16台分に相当します。ただし、2010年当初から、全額をETFなどに投資していたわけではありません。

当初は銀行預金が4割

2010年~2011年においては、個別株式が全体の2割、外貨MMFが全体の1~2割でした。そして4割近くが、銀行預金でした。2011年ごろは、1ドル80程度の円高になったため、外貨MMFが下落した時期でした。私の金融資産も5%減少しました。

個別株式を売却して1306に変換

2012年の初めに、個別株式が値上がりを始めたので、そのほぼ全額1306(TOPIX連動型上場投資信託のETF)に変換しました。1度に変換するのは怖かったので、100万円ぐらいずつ、小分けにして個別株式を売っては、その資金で1306を購入するということを繰り返しました。ドルコスト平均法のミニ版といったところでしょう。何しろ、株の売り買いをしたのは、これが初めてだったので、おっかなびっくりでした。アベノミクスが始まる半年ほど前でした。

アベノミクスで上昇

2012年の秋に安部自民党総裁が当選すると、その直後から株式相場が上昇しました。その後、黒田日銀総裁の登場、世界的な好景気のおかげで1306(TOPIX連動型上場投資信託のETF)は上昇を続けました。

2015年に外貨ETFを購入

2015年には、私も正規雇用から非正規のパートタイマーになりました。収入自体は少なくなりましたが、将来の収入見通しがある程度見当がつく状況になりました。そこで、思い切って、全金融資産の約3割を外貨ETFにしました。

2016年はチャイナショックで打撃

ところが翌2016年にはチャイナショックが起こり、資産は指数で10以上減少しました。一番落ち込んだ時には、2割ほど急減したこともありました。2017年になるとV字回復を達成して、特に10月以降は急騰しました。1月に入っても、まだ株式相場の上昇は、内外ともに続いています。

基本方針は、個別株式は売りETFを買う、そしてバイアンドホールド

上記の折れ線グラフは、ざっと見るだけですと、右肩上がりに見えますが、その間いろいろなドラマを含んでいます。私の資産運用の方針は、Buy And Holdですから、ETFは今まで売ったことは有りません。相場が下がっても、じっと待っているだけです。個別株式については2012年初めに売りましたが、私は個別株式は持たない方針なので、タイミングを見て売り、全額を1306(TOPIX連動型上場投資信託のETF)に変換しただけです。また、家族から譲り受けた個別株式もありましたが、すぐに売って、ETFに変換しました。翌日の個別株式の価格はプロでもわかりませんから、すぐに売ってETFにするに限ります。今後も、個別株式を買うことはないと思います。私の資産運用方法には、損切り、利益確定等、個別株式で用いられる手法を採用したことは有りません。生活などの資金が必要になれば、その都度、必要額だけを1306売却によって入手するつもりです。

利益確定の意味

ここで、利益確定、ということについて考えてみたいと思います。株式の価格が上がった時に売れば、利益は確定します。しかしそれ名目上の利益確定です。例えば、インフレが激しい時に名目上の利益が確定しても、実質的な利益は確定しません。それどころか、銀行預金にしておけば、実質利益は見る見るへってしまいます。私は、1980年代に、給与天引きで財形貯蓄をしていました。しかし、その頃、土地バブルが発生しまして、東京23区の住宅地の価格は3.3㎡当り、400万円、500万円になってしまいました。これでは、いくら一所懸命に働いてちゃんと貯蓄をしても、23区内には自宅を持つことは一生できないだろうと、半ばあきらめ気味になりました。財形貯蓄はなにがしかの金利が付きますから、その残高は、確定額どころか微増していきます。それでも土地の値段が高騰すれば、実質価値はどんどん減ります。

長期保有する個人投資家にとって利益確定は意味なし

株を短期で売買する人にとっては、利益確定ということには意味があるかも知れませんが、私のようにETFやインデックスファンドで長期運用をする人にとっては、利益確定というのは、あまり意味がないと思います。家を持ちたい人、老後に備えたい人にとっては、利益確定ではなく、Buy And Holdが大拙な言葉だと思います。

マスメディアの言葉に攪乱させられないこと

私は、テレビ、インターネット、新聞などで、株式に関する番組、記事をよく見ます。そこでは、利食い、利益確定、やれやれの売り、などの言葉が頻繁に使われます。このような言葉は、長期にETFを運用する私にとっては、ほとんど意味のない言葉です。逆に2017年10月の日経平均16連騰の頃に、株式を買ったのが外国人で、売ったのが日本の個人投資家だと繰り返し聞きました。そのたびに、私は何で、個人投資家は売ってしまうのか、と残念であり、また不思議でした。そして、12月ごろになって、日本人投資家が買い戻したい希望を持っているという解説を聞いて、「そんなことでしょう。」と思いました。この感想は2018年2月における中間評価ですから、この時点の私の評価が間違っていたと思うかもしれませんが、どちらにしても一度払ってしまった株式の売買手数料は戻ってこないと思います。