◎今日のテーマ:ETFについて7
モーニングスター株式会社の朝倉智也氏は、著書「ETFはこの7本を買いなさい」の中で、VT等株式のETF4本と債券のETF3本を推奨しています。ご関心のある方は勉強されることも良いかも知れません。
一方で、次の記述があります。
「世界の株式に幅広く分散投資する『バンガード・トータル・ワールド・ストックETF(ティッカーコード:VT)は、『いろいろ組み合わせるのが面倒だ』と言った場合にはこれ一本で保有してもOKという非常に優れたETFです。インデックス運用にこだわりのある個人投資家の間では、かなり有名な銘柄と言えます。」
個人投資の運用方法に関しての著作も多く有名な経済評論家である山崎元氏が、銀行預金以外で唯一保有している運用資産がこのVTであるとのことです。
VTのポートフォリオ
実は私のポートフォリオは、このVTのポートフォリオを参考にしています。VTの市場別保有配分の上位10市場は次の表の通りです。米国が54%、日本が8%、その後にヨーロッパ、新興国が続きます。VTはアメリカで作られたアメリカ人のための銘柄ですので、日本の割合が8%しかないのですが、日本に住んでいる日本人としては日本の割合をもう少し増やしたいところです。また、私の場合、元々1306(TOPIX連動型上場投資信託のETF)は保有していたため、わざわざ売って米国のETFの割合を増やすことにも、さほどのメリットを感じません。
国 | VTの市場別保有配分 上位10市場 (%) |
米国 | 54% |
日本 | 8% |
英国 | 6% |
中国 | 3% |
カナダ | 3% |
フランス | 3% |
ドイツ | 3% |
スイス | 3% |
オーストラリア | 2% |
韓国 | 2% |
私のポートフォリオは次の表の通りです。
国・地域 | 保有ETF | 割合 |
米国 | SPY, VOO | 40% |
日本 | 1306 | 28% |
ヨーロッパ | VGK | 11% |
新興国 | VWO | 5% |
オーストラリア | ASX | 2% |
日本のETFのウエイト減少
しかし、日本の今後の経済成長の鈍化、インドの躍進、アメリカのリターンの高さなどを考えれば、少しずつ日本のウエイトを減らして、アメリカ、新興国のウエイトを増やしたいと思っています。そこで、1306の配当金は生活費で使うことにして、外国ETFの配当金は、アメリカや新興国のETFを買い増していこうと思っています。
人口動態統計
次のグラフは、世界の人口動態の2050年までの予測です。2025年頃にはインドが中国を抜いて人口世界一になるそうですし、インドの現在の平均年齢は28歳と極めて若いとのことです。インド人は、英語、算数に強いので、経済成長が期待されます。また、軍事や領土に熱心な中国より、自由な資本主義国であるインドが経済成長している先進国も多いのではないでしょうか。また、モディ首相が再選され、安定した政治経済状況のようです。このグラフの一番下が日本で、すでに減少し始めています。
GDPの将来予測
次の表は、購買力平価ベースのGDPで、2016段階でも既に中国が米国を抜いています。日本は現在の4位から、2050年には8位に落ちる予想です。私は2050年には生きていないでしょうが、資産運用としては日本を減らしてアメリカ、新興国に投資した方が良いかも知れません。