マーケットの暴落で私のお金と老後はどうなるか?

株式市場暴落

日本、アメリカ、世界中の株式市場が暴落しています。個人投資家はどうすべきでしょうか。アメリカの新聞記事は、その疑問に答える記事を提供してくれます。アメリカ最大の全国紙である USA TODAY の2020年3月9日の記事をもとに、アメリカではどんなアドバイスをしているかを見てみましょう。以下は私の拙訳です。

マーケットの暴落で私のお金と老後はどうなるか?ここに知りたいことがすべてあります。

今月401(k)の月次報告書を見るのは不愉快でした。

月曜日、ダウは2,000ポイント以上暴落しました。

この暴落は世界を駆け巡る悪い連鎖の一つで、拡散するコロナウイルスによって世界経済が停滞するかもしれないという恐怖心が増大して弱気になったものです。

景気後退は、月曜日に原油価格を支える合意が主要生産国間で得られなかった後、石油価格が下落したことによっても拍車がかかりました。

2月12日にダウが29551.42ドルに達してから、月曜の取引の段階でインデックスはおよそ5,700ポイント下落しました。

マーケットのボラティリティーはあなたのお金にとってどんな意味があるのでしょうか?退職金勘定や支払っているローンはどうでしょうか?あなたが知っておくべきことは以下の通りです。

石油価格:コロナウイルスでガソリン価格は2ドル/ガロン(55円/リッター)未満になるかもしれない。

コロナウイルス:大流行しても、投資ポートフォリオの追加購入を止めるべきではない。

401(k)をどうすべきか?

退職勘定残高を確認した後、心配になるのはもっともなことです。重要なことはパニックにならないことです。

マーケットの暴落から自分の401(k)を守りたいのであれば、選択の余地はあります。例えば、株式、債券、その他資産の長期保有比率を見直すことです。

もっとはっきり言えば、401(k)の掛け金を増やす良いタイミングかも知れません。

住宅ローンや他の借金があったらどうでしょうか?

先週、FRBは珍しく緊急ミーティングを開き、主要な利子率を0.5パーセンテージポイント引き下げました。

これの意味するところは、新築の家のための住宅ローンや現在の住宅ローンの借り換えを考えている人が、より低金利のローンを利用できるようになることです。

「毎月の住宅ローンの支払いが150ドル減れば、家計の予算に価値ある余裕を生み出すことができる」とバンクレイト・ドットコムの証券アナリストであるグレッグ・マクブライドは言います。

クレジットカードの借金やホーム・エクォティ・ライン・オブ・クレディット(訳者注:家の純粋価値を担保にしてできる借金口座)の借金に関して、借り手は利子費用を下げることができます。

もし自動車ローンがあれば、それは悪いニュース

90日以上自動車ローンを滞納しているアメリカ人はざっと7百万人いますが、その人たちにとって経済停滞はつらくなりそうです。自動車を失うだけでなく、クレジット・スコアが悪くなることを意味します。

以上が USA TODAY の記事の拙訳でした。

ところで、私の投資状況はどうなっているでしょうか。

私は個別株式を持っていません。すべてETFかインデックスファンドです。個別株式は、その会社がつぶれれば、価値がゼロになります。しかし、ETFやインデックスファンドは、数百、数千の銘柄に分散投資しているので、すべての会社が倒産して価値がゼロになることは、まず、ありません。ここで、「まず」と言ったのは、可能性がゼロではないからです。

その可能性があるとすると、普通の状態ではなく、巨大な隕石が地球に落下するときだと思います。約6600万年前の恐竜絶滅が隕石によって起きたことは有名ですが、約1160万年前にも、海に巨大な隕石が衝突し、その結果、生物が大量絶滅したようです。巨大隕石とみられる痕跡を海洋研究開発機構などのチームが発見し、昨年11月に英科学誌に発表しました。

更に、2018年12月にもロシアとアラスカの間のベーリング海に大型バスくらいの巨大隕石が墜落したと、NASAジェット推進研究所が発表しました。この墜落は大きなものではありませんでしたが、広島の原爆10個分に相当する爆発エネルギーだとされています。

もし、もっと大きな隕石が落ちて、水蒸気が地球を何年も被って、食べ物がなくなったら、企業は全滅するかもしれません。その時には人類も全滅するでしょうから、株式どころの騒ぎではありません。

しかし、そんなことが起きる可能性は数万年か数百万年に一回の確率でしょう。従って、投資を考えるときには、ETFやインデックスファンドは安全と考えるのが正しい思考方法です。

本題に戻って、コロナウイルス騒動における私の投資方針ですが、もう少し株価が下がったら、数百万円を何回かに分けてVOO(アメリカS&P500のETF)を追加購入しようと思います。