連れ合いの運用実績:2022年1月の運用益はテスラ6台分

400万円下落

運用益は去年1年だけで2千万円増えましたが、1月は1か月で400万円減りました。アメリカの一部のハイテク株はバブル状態でしたから、値上がりするときもバブル、下がるときもバブルの様相を呈しているのかもしれません。

4~5年は高原状態

連れ合いの運用実績のグラフを見ると、2009年から2012年までの4年間は、投資した資金の50~60%辺りではいつくばっていました。2013~2014年に上昇に転じ、2015年から2019年まで110%程度であまり動かず、2020~2021年で上昇しました。このように少し長い目で見ると2019年~2020年の2年間が少し異常なのであって、これだけ上昇すると、しばらくは高原状態が続く方が正常な姿かもしれません。そうすると、あまりバブルが進行する前にアメリカのFOMCが金融緩和を終了させることは正しいのかもしれません。

レバレッジ

ところで、2020年、2021年のように株価が上昇傾向にあるときは、S&P500やTOPIXよりもレバレッジのかかった銘柄の方が株価が上昇して、良い成績を収められますが、2022年1月のように下落しているときは大変です。

いくつかの銘柄を見てみましょう。

◆ 1570 NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信

⇒トータルリターンは、3か月、1年とも10%を超すマイナスです。これからも株価が上昇すると思って去年買った人は、いきなりマイナスになってしまいました。

  • 3ヶ月トータルリターン -15.82%
  • 1年トータルリターン  -11.23%

◆ 1321 NEXT FUNDS 日経225連動型上場投信

⇒一方、普通のインデックスファンドの場合には、やはりマイナスですが、それほど大きな痛手を被ってはいません。

  • 3ヶ月トータルリターン -7.64%
  • 1年トータルリターン  -3.73%

◆ iFreeレバレッジ NASDAQ100

⇒ 「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2021」第5位の銘柄。1年トータルはプラスでしたが、3か月ではマイナス10%でした。ナスダックを、年の後半に勝った人は厳しかったようです。

  • 3ヶ月トータルリターン -10.90%
  • 1年トータルリターン  +20.61%

◆ インベスコQQQトラスト・シリーズ1

⇒ 通常のインデックスファンドであれば、レバレッジ銘柄の半分程度の傷で済んだようです。

  • 3ヶ月トータルリターン -5.16%
  • 1年トータルリターン  13.00%

私(江戸庄蔵)はレバレッジ型のETF、ファンドを持っていません。その理由は次の二つです。

  • コストが高い
  • ウォーレンバフェットが勧めていない
  • S&P500など、普通のインデックスファンドで十分

例えば「iFreeレバレッジ NASDAQ100」のコストは以下の通りです。

  • 購 入 時 手 数 料 〈上限〉2.2%(税抜 2.0%)
  • 運 用 管 理 費 用( 信 託 報 酬 )年率 0.99%(税抜 0.9%)

ここで、レバレッジについて「iFreeレバレッジ NASDAQ100」の月次レポートをもとに確認します。

レバレッジ とはどういう意味ですか?

レバレッジとはテコを意味する⾔葉で、テコが⼩さな⼒で⼤きなものを動かすことに例え、少額の資⾦でより⼤きな⾦額と同等の投資成果の獲得を目指す投資⼿法を⾔います。このレバレッジを利用するために先物取引を⾏います。レバレッジを⾼く設定することで、少ない資⾦を効率的に使い⼤きな投資成果を狙えることがメリットですが、その分値動きは⼤きくなります。

なぜ先物取引を使うのですか︖

先物取引を活用すると、実際の現物株式の受け渡しを⾏わずに買値と売値の差額だけで決済するため、純資産を超える⾦額を扱うことが出来ます。また、⼀般的に先物市場は、現物市場よりも流動性が⾼く、取引執⾏コストが低いことが特徴です。
※先物取引とは、ある商品を前もって定めた期日に、現在の時点で決めた価格で取引することを約束する取引で、途中で反対売買(転売・買戻し)によって決済することも可能な取引です。 株価指数先物取引は、株価指数を対象とした先物取引であり、株価指数という抽象的な数値を取引の対象とするため、現物株式の取引と異なり、実際に受渡しする商品がありません。したがって、株価指数先物取引の決済は、転売・買戻しのみならず、期限の到来による決済(最終決済)もすべて差⾦による決済となります。

どのようにレバレッジをかけていますか?

NASDAQ100指数に連動する先物を、純資産総額の2倍程度になるように組み⼊れることにより、日々の値動きがNASDAQ100指数の2倍程度となるようにしております。
■具体例(ファンドの純資産︓100万円 米ドル円レート100円と仮定)
・ファンドの純資産の2倍の値動きとなるように、先物を売買します。
・先物は米ドル建てになりますので、200万円をドルに直した2万ドル買い建てます。
・証拠⾦は買建⽟の15-20%程度となるため、3,000-4,000ドルの米ドルを保有します。
※証拠⾦は、先物取引を⾏うときに必要となる担保のことです。通常、先物を買い建てる際に必要となる当初証拠⾦が買建⽟の6%程度(当資料作成時点)に加えて、先物が下落した場合に備え余分に差し⼊れています。証拠⾦全体では買建⽟の15〜20%程度となります。(市況動向、設定解約の状況によってはこの⽐率から乖離することがあります。)