5つの賢いお金の習慣

お金の使い方は習慣でずいぶんと変わります。

私が気を付けていたこと

私(江戸庄蔵)は社会人になってから、給与天引きで財形貯蓄をしたこと、自動車を保有しなかったこと、できるだけ長い間社宅を利用したこと、クレジットカードを極力使わなかったことなどが、お金の習慣だったかもしれません。一方で、お酒やたばこなどで無駄なお金も使ったように思います。

親の目から見ると、子供たちは無駄遣いが少し多いようですので、改善の余地がありそうな気がします。フォーブスの2022年1月24日の記事をもとに考えてみましょう。以下は拙訳です。

2022年のための5つの賢いお金の習慣

新年は新しいことの始まり、新しい可能性、新しい機会、新しい経験を意味します。新たなチャンスも意味します。去年望んだとおりの結果になるかも知れないし、ならないかもしれませんが、過去を振り返り、新たな展望を持つことは、より良い将来のためのキーです。もし過去2年間(新型コロナ)が何かを教えてくれるとしたら、それは経済的安定の大切さであり、生活とその不確実性に対して準備する必要性です。

経済的安定に向けて取り組むことは一つの作業にしか過ぎず、二日間取り組んでも昨日より裕福になるわけではありません。そうしたからと言って、必要な習慣を止めて良いわけではなく、それどころかそれらに向かって一層取り組み始める理由になるのです。

科学的調査によると、行為がライフスタイルやルーチンの一部、つまり、習慣になるには、平均66日かかります。個人のお金に関する目標に向けて取り組み始める良い機会があるとすれば、それは今です。2022年の目標を達成するために育てる習慣は以下の通りです。

支出を確認する

お金のお計画における良い第一歩は支出の確認から始めることです。自分の支出がどこにどれだけ行ったかを知ることです。見晴らしのきくところから物事を見ることは、時としてよく理解するのに役立ちます。ですから、収入と支出をより広い観点から見て、何を削減できるかを明らかにして支出を最適化するために焦点を絞り込むのです。

支出全部の金額を把握するのに嫌気がさした場合には、支出管理アプリが手助けをしてくれます。そのアプリは取引全部を記録しているので、支出履歴をちゃんと点検し、支出の優先順位をつけるのに役立つでしょう。最近インドでは、デジタルを使った支出に大きく転換したことを考えると、支出習慣を把握するのが難しいと考える人たちにとって、支出管理アプリが重宝されています。

財産を貯める

貯蓄は難しい。しかし、しっかりした貯蓄の基礎があれば、不確実性に対してより良い方法で対処するためのクッションができるので、まさかの時のために貯めるのは必要なことです。貯蓄計画は、予算管理の段階で始める必要があります。ファイナンシャル・エキスパートが勧める予算管理のシステマティックな取り組みの大まかなやり方は50-30-20です。

それによれば、個人は収入の50%を必要経費、つまり『ニーズ:needs:必要なもの』(生活、食品、その他の支出)に、30%を個人支出、つまり『ウォンツ:wants:欲しいもの』(ぜいたく品、レジャー)に、20%を貯蓄、つまり投資などのお金の目標に割り当てるべきです。

しかし、それ一つでどんな場合にも通用するものはないということを知ることは重要です。収入とお金の目標を考慮に入れた後に、大まかなルールにたどり着くことができます。目標を立ててそれに向けて取り組むのです。もし、もっと貯蓄できるのであれば、何とかしてそうするのです。そしてもし貯蓄目標に達成したら、試しに貯蓄を増やしてみるのです。1ペニーの節約は1ペニーの儲けです。

投資を始める

投資を始めるのに、早過ぎることも遅過ぎることもありません。投資を始めるにあたって、資本市場に対して、「とても強気」になったり、「とても弱気」になったりする必要は必ずしもありません。少額でも賢い投資を始めるのです。システマティック・インベストメント・プランズ(SIPs)などの便利で賢い道具を試すのです。SPIは、ミューチュアル・ファンドで規則的に投資するにあたって人気が出てきました。経常預金のようなものですが株式市場と連動しています。したがって、自分の選んだ金額を投資するための融通性と利便性を備えています。

少額で始めて、いったんコツをつかんだら、様々なお金の道具を使った広範囲にわたるポートフォリオに向けて取り組みます。常に、低リスクのミューチュアルファンドを見据えて長期を心がけることです。

定期預金、経常預金、積立基金、国民年金などの選択肢は、リスクをより少なくしたい人にとって、伝統的で安全な方法です。

複利のリターンを過小評価してはいけません。短期間での高利回りを求めてもいけません。ゆっくり確実であることでレースに勝てるのは、その理由があるからです。そうは言うものの、株式市場に連動したお金の方式にリスクは避けられません。このため、目標に沿ってリスクを取ることは重要です。

投資に当たって忘れてはいけない最も重要なことの一つは、損失に対する恐怖心に左右されるということです。あまりに長く待ちすぎて投資しないのもいけませんが、損失に対する恐怖心から投資することもだめです。資本市場にはリスクがつきものですから、自分で調べ、他の人の意見だけに頼ってはいけません。忍耐は美徳です。

自分と家族を守る

健康保険と定期保険の重要性は、どんなに強調してもしきれません。保険は見えないリスクから自分を守るだけでなく、保険対象が適切なら、長い目で見れば、医療・健康の費用をカバーしてくれることによって役に立ちます。自腹による支払いを抑えることになるでしょう。貯蓄に手を付ける必要がなく、大いに節税にもなります。

健康・医療保険、定期保険に入れば将来に備えられるし、不確実な時代にあって自分と家族を守るのに役立ちます。若い時に保険に入るほど、割安な保険料などの利点があります。しかし、健康・医療保険、生命・定期保険に入っている間は徹底した調査が欠かせません。

節税対策

ファイナンシャル・プランニングの中で節税対策は基本であり重要な部分です。納税額を引き下げるのに役立ちます。したがって年度末になって、あるいは、税還付申告の時に節税方法を探すだけではいけません。早く計画を始め、できれば新年の初めが良いのです。

様々な政府の施策に投資することによって課税所得を最小化するなど、納税額を引き下げる方法はいろいろとあります。もう一つの方法は、未払い税額を引き下げられるように、あらかじめ税額控除を計画するのです。生命保険、健康保険、ミューチュアルファンド、住宅ローン利子などは通常の税額控除を受けられることがあります。

結論

ファイナンシャル・プランニングは、経済的安定に向けての第一歩です。簡明な目標を立て、旅を始めることが重要です。お金の旅をしっかりと始めるために、基本は役立ちます。