連れ合いのポートフォリオ2022年4月

つみたてNISAは3%

連れ合いのポートフォリオは、パーセントも含めて先月と全く同じです。ただし、つみたてNISAは今月も33,000円購入しました。つみたてNISAは毎月満額を積み立てているので3%に増えています。

VOOの購入時価が悪かった

MRFとUSMMFはどちらも100万円以下しかありませんから、値下がりしたVOOを買う資金の余裕はありません。私(江戸庄蔵)も連れ合いも昨年の秋に、余裕資金をはたいてVOOを買ってしまったので、投資できる原資がないのです。

ウォーレンバフェットの活躍

昨年ウォーレンバフェットは、投資できる現金の使い道がなくて困り、自社株を買っていました。しかし、今年に入って積極的に投資をしているようです。このように株式相場が波乱の時に株式を変えるウォーレンバフェットと、私たちのように株式相場が好調の時に焦って高値で買ってしまう人とは、大きく差が開いてしまうのでしょう。

余裕資金は常に投資

しかし、私たちにも有効な手立てがあります。それは、株式相場が荒れるまで投資資金を現金で遊ばせておくのでなく、一定時間ごとに投資すれば効率的な運用ができるだろうと言うことです。私たち素人には、買い時、売り時の正しい判断はできませんから、資金を遊ばせることなく投資し続ければ、バフェットのように100点の評価を得られなくても、90点をもらえるだろうと言うことです。銀行預金をしていれば10点しかもらえなくても、株式ETFや低コストいんふぇっくスファンドに投資して90点もらえれば、十分満足です。

保有しているのは実質2銘柄

ところで、連れ合いはなぜ1306(TOPIX連動型上場投資信託(ETF))、SPY(アメリカSPDRのS&P500のETF)、VOO(アメリカバンガード社のS&P500のETF)しか保有していないのでしょうか。上記3銘柄のうち、SPYとVOOは少しだけ信託報酬が異なりますが、基本的には同じ銘柄です。そこで、 SPYと1306の株価チャートを確認してみましょう。

SPYは5年で1.72倍

下図はSPYの最近5年間のチャートです、2017年5月には239ドルでしたが、5年後の現在は412ドルまで上昇しました。SPYは世界最大の株式ETFであり、アメリカの主要500社に分散投資している安全な銘柄ですから、投資対象としては欠かすことのできない重要な銘柄です。

30年で株価10倍

しかも、SPYは1993年の発売当初と比べると、大きく成長しています。29年前には43ドルでしたので現在は、その約10倍にまで成長しているのです。しかも毎年2%弱の分配金を受け取れます。30年で10倍に成長する銘柄で、その規模、安定性も抜群であれば、普通の感覚の人であれば投資したくなるでしょう。

2000年代は株価下落

ただし株価はいつでもコンスタントに上昇するわけではなく、時期によりばらつきがあります。例えば2000年には150ドルで、その10年後の2010年には113ドルになっているので、10年間で株価は下落しているのです。その間分配金が支払われているので、37ドル損失を被ったわけではありませんが、分配金を加えても損失になっていたようです。2000年代の10年間は、スタート時点がITバブル、終了時点がリーマンショックという特殊要因があったので、かなりまれな出来事でしたが、このようなこともたまにはあると言う認識は必要です。

連れ合いのスタートはリーマンで大ショック

連れ合いも最初の投資が2007年で、その直後にサブプライムローンが表面化し、翌2008年にリーマンショックに見舞われて、投資金額1000万円の評価額が半分以下になってしまったのです。

サブプライムローン

サブプライムローンとは、米国の信用度の低い借り手向け住宅ローンのことです。サブプライムローンは証券化され、世界各国の投資家へ販売されましたが、米国において2001 – 2006年ごろまで続いた住宅価格の上昇 を背景に、格付け企業がこれらの証券に高い評価を与えていました。また、この証券は他の金融商品などと組み合わされ世界中に販売されていたのです。しかし2007年夏ごろから住宅価格が下落し始め、サブプライムローンが不良債権化しました。これと共にサブプライムローンに関わる債権が組み込まれた金融商品の信用保証までも信用を失い、市場では投げ売りが相次いだのでした。

大事なのは投資の分散

このように、タイミングが悪いことは10年に一回程度はありますから、投資する株式の分散と同時に、投資タイミングの分散ということも考えた方が良さそうです。

1306

1306(TOPIX連動型上場投資信託(ETF))の21年間の株価チャートです。

アメリカに劣る日本

2001年発売当時の株価は1,194円で現在は約2,000円まで上昇していますが、2倍までは上昇していませんから、アメリカ株式ETFのSPYに比べるとかなり見劣りします。このグラフを10年間で見ると、2012年の813ドルから2022年の2,000ドルまで146%も上昇しているのですから、もしそこだけを切り取ってグラフを作れば、10年間で大幅上昇しているのです。グラフに騙されてはいけません。

日本株に4割投資するのは適切か

連れ合いは日本株ETFである1306をポートフォリオの4割保有していますが、もし連れ合いがアメリカ人だとしたら、経済成長、人口、資源、技術力であまり魅力のない日本には、その10分の1の4%くらいしか投資しないでしょう。現在のポートフォリオの銘柄を売り買いせずに放っておくと、日本株はあまり上昇しないでしょうから、1306の割合は自然に減っていくかもしれません。