景気後退期にどう立ち向かうか

景気後退

景気後退リセッション)とは、景気循環の局面のうち、景気が下降している状態で、景気循環の考え方によって、1つの循環を2局面(景気拡張期、景気後退期)と4局面(好況、後退、不況、回復)で分割する考え方がありますが、2局面で考えた場合の景気後退期、4局面で考えた場合の後退と不況がこれにあたります。

景気循環

2000年以降の景気後退は、ITバブル崩壊、リーマンショック、円高不況、チャイナショックなどが該当します。

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個人とプロの投資家の違い

私(江戸庄蔵)の場合は、景気が良くても悪くても、売らずに持ち続け、余裕資金があれば随時VOO(アメリカのバンガード社のS&P500ETF)を追加購入するだけなので、あまり気にしていません。しかし、プロのディーラーは四半期ごと、1年ごとに業績を問われるので重要な問題なのでしょう。

アメリカの個人投資家はどのように考えているのでしょうか。FORTUNE誌の2022年4月30日の記事で勉強しましょう。

景気後退期にお金をどのようにマネージすればよいのでしょうか。パーソナル・ファイナンス専門家に聞きます

米国経済に対する脅威は、2022年初来の4か月間劇的に増加したため、多くの投資家はポートフォリオをどう守るのが最良であるか考えています。

ウクライナ戦争や上昇する金利を始め、とてつもなく高いインフレや下落する経済成長まで、潜在的経済悪化を警告する指標はたくさんあり、ウォール・ストリートも実体経済も注目しています。

カール・アイカーンやレオン・クーパーマンなどの億万長者投資家は、アメリカの景気後退の高まる可能性に関する警鐘を最初に鳴らした人達ですが、今や、元FRB関係者やトップの投資銀行も、景気後退に関する予言の合唱に加わりつつあります。

モーメンティブが実施したCNBC調査によれば、ウォール・ストリートの絶え間ない警告によってアメリカの成人の81%が、米国経済は今年景気後退を経験しそうだと考えていると言っています。そして、最近のロイターの世論調査によれば、エコノミストの40%は、米国経済が24か月以内に景気後退に陥ると考えています。

もし彼らが正しいとすれば、投資家は最悪に備えて準備すべきです。最悪のケースのシナリオにおいて、投資家はポートフォリオをどうすべきなのかを、数名のトップ投資アドバイザーは、以下の通り勧めます。

長期的に考え、投資計画に従う

何よりもまず、経済が激動する時期には、投資家は長期で考え、投資計画に固執することです。積極的に株式投資をして適切に相場下落のタイミングを取ることは難しいゲームであり、ヘッジ・ファンド・マネージャーに聞くのが良いのです。

アメリカン・エンタープライズ公共政策研究所のデータによれば、2011年から2020年に、S&P500に単に投資すれば、ヘッジファンド平均のほぼ3倍のリターンがありました。

「投資家は、リスク、ゴール、計画対象期間を見据えた資金計画に基づいて長期的に投資すべきだ」とファイナンシャル・プランニング企業であるXMLファイナンシャル・グループのCEOで共同創設者のベレット・バーンスタインはフォーチュン誌に語りました。「もし景気後退が来るのなら、適切なアセット・アロケーションを維持し、現在の市場状況に基づいたポートフォリオに微調整することが重要だ。」

ろうばい売りをしないことが長期的に成功するカギだと、専門家は言います。結局、1927年に戻って、もし投資家がS&P500に100ドル投資しそのままにして置いたら、そのポートフォリオは2020年4月に16,800ドルになっていたでしょう。しかしUBSによると、株式市場の急反発の上位10日に乗れなかったとしたら、その価値は減って、たったの5,576ドルまで落ちていたでしょう。

「顧客は自分のアロケーションに満足して、いったん景気後退が始まっても、そのアロケーションを変えようとすべきではない」と、投資アドバイザリーとウェルス・マネージメント企業のクレストウッド・アドバイザースのCIO・パートナーのジョン・イングラムはフォーチュン誌に語りました。「投資家は底値近くで売り、マーケットのリバウンドを逃す傾向があることを考えると、資金を守るためにリスクを取らないポートフォリオは、一時的な市場損失を永遠の損失にしてしまうために、お金を失いがちだ。」

安全な避難先資産

しかし、このことは景気後退の間、手をこまねいてじっとしているべきだということを意味しているのではない。ポートフォリオ・リスクを引き下げるのに役立つ、いわゆる「安全な避難先資産」があります。しかし、専門家は、この資産を景気後退の始まる後ではなく、前に手に入れることが肝要だと言います。

「マーケットは将来を割り引くのだから、投資家は景気後退になる前に行動する必要がある。適量の債券に加えて現金と短い期間(2年程度)があれば、防衛策になる」と、ウィリアムス・ジョーンズ・ウェルス・マネージメントのパートナーでポートフォリオ・マネージャーのダグラス・ケリーはフォーチュン誌に語りました。

ポートフォリオの分散化

ポートフォリオを良く分散することは、景気後退の間、重大な損失を防ぐのに役立つもう一つの方法だと、専門家は言います。

全ての景気後退がグレートリセッションというわけではない

経済成長はあまり大きくないのですから、景気後退は2008/2009年のグレート・リセッションに比べてインパクトは大きくならないでしょう。

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