私のポートフォリオ2022年7月

ほぼ完成形

今月もつみたてNISAを33,000円購入した以外は何も変化がありません。現在のポートフォリオは、私としてほぼ完成形で、今すぐに修正することはありません。このポートフォリオの中で、日本株の1306(TOPIX連動型上場投資信託(ETF))が21%を占めているのですが、少し割合が多いような気もします。ただし、日本に住む日本人としては2割ぐらい持っていても良いかも知れないと考えています。ただし、今後、住宅の補修など臨時の出費がある場合には、1306を最優先に取り崩すつもりです。つまり、今すぐは減らす気はないのですが、機会があれば、1割くらいまでに減らしていこうと考えています。

現在のポートフォリオを10年前(2012年3月)と比較して考えようと思います。

4割は銀行預金、2割は個別株

10年前は早期退職した後で、まだ投資の方針も決まっていませんでした。このため、資金の一部をUSMMF、ユーロMMF、豪ドルMMFに換えましたが、4割は銀行預金、2割は個別株で保有しています。今は無くなったユーロMMFや日本のMMFが残っているのが懐かしいですね。

会社倒産はよくある話

個別株は、以前勤めていた会社の従業員持ち株会で積み立てた株式です。このような株式は、倒産してしまえば価値がゼロになりますから、できるだけ保有すべきではありません。会社の倒産ということに関して、その発生確率が高いと思う人もいますが、ほとんど倒産しないと考える人もいます。私の場合、父親が50代の時、勤めていた会社が1970年代に、倒産した経験があります。また、父親が保有していた山一証券株式は自主廃業しました。21世紀に入っても、連れ合いが従業員持ち株会で積み立てた400万円が紙くずになってしまいました。倒産は別の世界の話ではなく、身近によくある出来事だと思います。

倒産のリスク回避

倒産リスクを回避する方法は、数百社、数千社に分散投資することなので、普通の人は、個別株式を持たずに株式ETFやインデックスファンドで運用することが良いのですが、どうしても個別株式中心に運用したい場合には、20~30の業種・銘柄に分散して、各銘柄は最大でも5%以下に抑えることが望ましいと思います。その方針に照らした場合、2012年当時の私の個別株式19%というのは、あまりに割合が高すぎます。

個別株を株式ETFに全額交換

チャンスがあれば、ETFの1306に交換したいと思っていたところ、この個別株の株価が上昇し始めたので、全額を交換しました。しかし当時は、あまり度胸や経験がない時期でしたので、100万円か200万円単位で少しずつ交換しました。今なら、500万円単位で交換して手数料を少しでも低く抑えたのですが、投資は経験しながら少しずつ勉強していくものです。

元金1,000万円⇒6,500万円

この1年後に日本銀行の異次元金融緩和が始まり、1306は株価が上昇しました。従業員持ち株会への投資金額は1,000万円、1306に交換した金額は2500万円、現在の評価額6,500万円(生活費補填のために売却した分を含む)と変遷しました。

運、不運

私のように元金1,000万円が6,500万円になった人もいますが、同じ会社に勤めていた人で、ITバブル崩壊の後の2004年頃、住宅を買うために株価が下がった時に売却した人もいました。その人は元本割れはしませんでしたが、私のような利益を手にすることはできませんでした。私自身も2000年頃には株価が6.5倍になるとは考えていませんでした。何しろ当時は、利回りが2~3%なら高利回りだから満足していた時代でした。

アメリカでは年間平均利回り8~9%

しかし、資産運用のことを勉強していく中で、アメリカの株式ETFに投資すれば、8%の利回りが常識なのだと言うことが分かってきました。そのことを知ってからまだ10年経っていません。そして、その頃、銀行の支店長経験者に質問したところ、「そんな高利回りはあり得ない」という返事が返ってきました。ところが、1993年に運用を開始したSPY(アメリカSPDRのS&P500のETF)の20年間の平均利回りは8%でした。その後2021年までの株価上昇がすさまじかったので、2022年に入って株価下落を経験しても、設定がらの平均リターンは9.6%です。

銀行預金、外貨MMF⇒外国株式ETF

外貨MMFの利回りはかつて2~3%の時期もありましたが、その後、世界的に超低金利の時代になったので、外国株式ETFに交換しました。また、銀行預金も全額外国株式ETFに交換しましたので、銀行預金としては、普段の生活に必要な100万円程度しかありません。

厚生年金と確定給付年金で生活

これだけ、外国株式ETF中心に投資していると、知識経験のない2010年頃なら不安になったでしょうが、今は全く不安に思うことはありません。日常の生活費は、厚生年金と確定給付年金で賄えますし、臨時の出費があれば、1306を売却して現金を用意するつもりです。

逆に、銀行に預金していたら、毎年インフレで2~3%価値が目減りするので、そうしなくて良かったと思います。

2012年当時保有していた財形年金については、全額を年金受給したので、今はありません。

DB(確定給付年金)は、15年間の給付で、現在、その半分を受給しました。

DCはパッシブ・ファンドで、できるだけ長期間運用

DC(確定拠出年金)は、60歳から受け取れるのですが、受け取らずに現在も運用を続けています。運用銘柄は、外国株式の低コスト・パッシブ・ファンドで、元金600万円は現在3倍以上の2000万円になっています。75歳まで運用して、運用利益を最大にしてから受け取りを開始する予定です。受給開始後も、同じく低コスト・パッシブ・ファンドで運用して、引き続き運用利益を稼ぐつもりです。受給開始までに2倍の4000万円に増え、その後の受給中にも2倍の8000万円に増えるはずですから、元本の13倍になるのではないかと思います。一方、2001年当時、確定拠出年金を始めた人の9割は、銀行預金にしたので、600万円のままです。