富を増やすためのシンプルなルール 上

富を増やすためのシンプルな方法は、以下の通りです。

若者(20代、30代、40代)の場合

アメリカ、先進国、全世界の低コスト株式インデックスファンドに自動積立し、できるだけ持ち続ける。イデコ、ニーサをできるだけ利用する。会社の確定拠出年金は最高額を利用する

シニア(50代以上)の場合

アメリカ、先進国、全世界の株式ETFか低コスト株式インデックスファンドに、5年くらいに分けて投資し、できるだけ持ち続ける

私と連れ合いは、上記のシニアの方法を実践し、娘と息子は若者の方法を実践しています。今のところ全員が良好な成績を収めています。

過去最高の恵まれた時代だが・・・

しかし、このようなシンプルで有効な方法が実践できるようになってから、まだ10年も経っていないのです。昭和の時代には、株式ETFや低コストインデックスファンドという素晴らしい商品は発売されていませんでした。ネット証券は誕生しておらず、証券会社、保険会社、銀行、郵便局に儲けをかすめ取られていたのです。しかし一方で、現在もラップファンドや、仕組債、アクティブファンド外貨建て保険という商品で個人の資産が狙われ、それにまんまと引っかかっている人が多いのも事実です。そして何よりも一番危険なのは、銀行、証券、保険の営業員です。これらの人達に相談するのは、自分から蜘蛛の巣に引っかかりに行くようなものです。

商品を見極めるポイントは以下の通りです。

  • 金融機関の勧めるものは買わない
  • 信託証券に関する、株式ETFの判断基準は0.1%以下・純資産総額1兆円以上、株式インデックスファンドの判断基準は0.2%以下・純資産総額1千億円以上

アメリカの大富豪はどのように資産を増やしているのかを、2022年8月10日のCNBC Selectの記事で勉強しましょう。以下は拙訳です。

ここで取り上げる、自分の力で大富豪になったパーソナル・ファイナンス(個人のお金)のインフルエンサー(世間に与える影響力が大きい行動を行う人物)は、あなたの富を増やすためのシンプルなルールをひとつだけ知っています。

お金の管理は混乱することがあります。パーソナル・ファイナンス・クラブは、それをより簡単にすることを目的としています。

パーソナル・ファイナンスの知識は誰にとっても重要ですが、SNSの出現により、それに関する会話は、見当違いの意見や思慮を欠いた投稿、あるいは嘘で埋め尽くされることもあります。

パーソナル・ファイナンス・クラブの創設者であるジェレミー・シュナイダーは、リスクの高い暗号通貨への投資、負債のレバレッジ、過剰支出などの雑音を切り抜け、他の人々が富を築けるように、一つの簡潔なメッセージを発信しています。それはつまり、身の丈にあった生活をし、早くから頻繁に投資をすることです。

この原則と、彼の最初の会社であるレントリンクスという新興企業を売却したことで、彼は36歳でアーリー・リタイアすることができました。現在、彼はパーソナル・ファイナンスに関するあらゆることを紹介するInstagramの人気アカウントを運営する日々を送っています。

CNBCセレクトは最近、シュナイダーと対談し、彼が歩んできた道、パーソナル・ファイナンス・クラブの成長と影響、そして自分の純資産を築くための最高のアドバイスについて、より深く理解することができました。

計画性のある男、そして大きな出口

シュナイダーは、大成功を収める前は、ミシガン大学で陸上競技をするなど、普通の大学生として生活していました。両親の援助や奨学金、副業で稼いだお金によって、無借金で卒業することができました。

卒業後、シュナイダーは大きなリスクを取ることを決意し、マイクロソフトでの正社員としての仕事を辞退し、起業家として独立しました。

20代で最初の会社、レントリンクスを設立する間、シュナイダーは非常に質素な生活を送っていました。1999年に購入した中古のフォード・エクスプローラーや、物価の高い地域に住んでいながら、年俸3万6千ドルという安月給だったことを今でも自慢げに話してくれる。その間も、16歳のときに親から教わった方法、つまりロスIRAの中に低コストのインデックスファンドを組み込んで投資することを、しつこく続けていた。

2015年、34歳のとき、シュナイダーはレントリンクスを500万ドルで売却し、金字塔を打ち立てました。彼はすぐに、永遠に島に座っていることを夢見るようになりましたが、新しいCEOから “帰ったら何をするつもりだ?”と尋ねられました。その時、彼は何か他のことをしなければと思いました。もちろん、少しお祝いをした後ですが。

売却後、シュナイダーは200万ドル以上を懐に入れ、新しい経営陣のもとで同じ会社で働き続けた。その後、1年間の休養を取ることにしました。

さて、この自力で億万長者になった人は、自由な時間をどうしたのだでしょうか。テレビゲームをしました。シュナイダーは、それが時間の無駄であったことを認めていましが、彼は市場追跡型のインデックス・ファンドに大きく投資していたので、何時間もゲームを楽しんでいる間にも、彼の純資産は大きく増加し続けたのです。シュナイダーは、旅行やお金の賢い使い方を考えることに時間を費やしたこともホームページで紹介しています。

1年間の休養後、彼はパーソナル・ファイナンス・クラブを立ち上げ、そのコミュニティはその後、40万人以上のフォロワーを持つまでに成長しました。

シュナイダーは、このテーマにはいつも情熱を持っているそうです。パーソナル・ファイナンス・クラブは、実は10年ほど前に社交的な飲み会として始まったもので、最初はフレンドリーな雑談から始まり、最終的にはインデックスファンドへの投資を通じて億万長者になるための2ステップの計画についてシンプルなInstagramの投稿になりましたが、その後は目的を持った本格的なビジネスへと変化していったのです。

<明日に続く>