◎今日のテーマ:富裕層1
富裕層の統計
野村総合研究所は、2017年の日本における純金融資産保有額別の世帯数と資産規模を、各種統計などから推計しました。
純金融資産
純金融資産とは、預貯金、株式、債券、投資信託、一時払い生命保険や年金保険など、世帯として保有する金融資産の合計額から負債を差し引いた金額です。
- 5億円以上が超富裕層、
- 1億から5億円までが富裕層、
- 5千万円から1億円が純富裕層、
- 3千万円から5千万円がアッパーマス層、
- 3000万円未満がマス層です。
総世帯数は5372万世帯です。そのうち、
- 超富裕層が0.16%、
- 富裕層2.2%、
- 純富裕層6.0%、
- アッパーマス層13.4%、
- マス層78.2%
私が勤めている会社のビルオーナーは、テナント料が毎年5億円以上入ってきますので、超富裕層でもかなり上位にいるのでしょう。私の友人の中にも、都心にビルを数棟保有しているオーナーがいますので、その人も超富裕層に入るでしょう。
堀田勉弁護士の知り合い
堀田勉という元検事がいます。彼は、東京地検特捜部検事としてロッキード事件を捜査、起訴後公判検事として田中角栄元首相に論告求刑をしましたた。その後、最高検察庁検事を最後に退官し、弁護士、公益財団法人さわやか福祉財団理事長になりました。
新宿のビルオーナー
彼の知り合い(Nさんと言います)は、不幸な人生を送りました。Nさんの父親は、新宿に大きなビルを遺して亡くなりました。Nさんは、何もすることなく遊んで暮らしました。
ゴルフ三昧
一時期はゴルフ三昧の日々を送り、その腕はプロ並みになりました。しかし、わがままで、自分のスコアが悪いと、プイっと勝手に帰ってしまうのです。お金がたくさんありますから、取り巻きがちやほやするのでしょう。
女遊び
ゴルフに飽きると、今度は女遊びを始めました。何人も愛人ができましたが、人間関係はドロドロしたので、女遊びも止めました。Nさんは自分の過去を振り返ってみたら、そこには充実感のかけらもないことない気がつきました。
悩みを抱えた人の話を聞く
そうこうしているうちに、Nさんは、ある弁護士事務所に出入りするようになりました。この弁護士事務所には、悩みを抱えた人がやってきます。お金に困っている人、離婚問題を抱えている人、職場を追い出されて途方に暮れている人。そんな人たちが弁護士に相談しているところをNさんは陰からじっと聞きました。「これこそ自分の人生だ」とNさんは思いました。いろんな人の悩みを聞いてあげることで、その人の救いになるのなら、役に立つことができる、そう目覚めたNさんは、他人の悩み相談にのることが生きがいになりました。しかし、その喜びも束の間、Nさんは、50歳に届かないうちに、亡くなりました。Nさんの人生とは何だったのでしょうか。