インデックスファンドの検討4

◎今日のテーマ:インデックスファンドの検討4

新興国株式はアメリカ株式に及ばない

信託報酬の低い順に新興国株式のインデックスファンドを13銘柄検討します。新興国株式というと、中国、インドなどを中心に経済成長の最も著しい国々であるという印象を受けます。経済成長率は実際に日米欧などの先進国よりも高いのですが、経済成長と株式のリターンとは異なります。現に株式のインデックスファンドも最も高いのは新興国ではなく、アメリカです。アメリカの企業は、世界のマーケットを舞台にして成長し、利益を上げています。従って、ハイリターンを狙うのであれば、新興国ではなくアメリカの株式のインデックスファンドを買った方が良いかも知れません。私は、新興国のインデックスファンドは持っていませんが、ETFは持っています。VWO(バンガード社の新興国株式ETF)を900万円保有していますが、もう少しVWOを買うべきか、それともアメリカのS&P500 のETFを買うべきかを迷っています。

信託報酬は少し高め

それでは、インデックスファンドの検討を始めます。新興国インデックスファンドの信託報酬は、先進国や日本の株式のインデックスファンドに比べると少し高めです。世界の市場で買い付けるために少し割高なようです。SBIインデックス新興国株式、eMAXIS Slim新興国株式、ニッセイ新興国株式が0.2%以下なので、この中から選べばよいと思います。

純資産総額はETFの100分の1

純資産総額が多いのは131億円のeMAXIS Slim新興国株式ですから、この銘柄が最も有望だと思います。ただし、私の保有しているVWOは信託報酬が0.12%ですし、純資産総額が1兆円を超えていますので、インデックスファンドではなくVWOを選びます。なお、VWOを購入するには為替手数料がかかりますから、短期ではなく10年以上の長期保有が適しています。

証券会社の対面窓口の勧めに乗らないようにしたい

11位のeMAXIS新興国株式、13位のSMT新興国株式は純資産総額が大きいのですが、信託報酬が0.6%と高率なので話になりません。対面窓口で買いやすいか、勧められるままに買ったのでしょう。私は買いません。

■新興国株式 インデックスファンド信託報酬ランキング

順位 ファンド名 信託報酬(税抜) 純資産総額(億円)
1 SBIインデックス新興国株式 0.180% 13
2 eMAXIS Slim新興国株式 0.189% 131
2 ニッセイ新興国株式 0.189% 9
4 楽天(バンガード)新興国株式 0.250% 11
5 i-SMT新興国株式 0.330% 0
6 たわらノーロード新興国株式 0.340% 53
6 iFree新興国株式 0.340% 22
6 Smart-i新興国株式 0.340% 3
9 i-シェアーズ新興国株式 0.440% 8
10 三井住友・DC新興国株式 0.560% 18
11 eMAXIS新興国株式 0.600% 357
12 野村(Funds-i)新興国株式 0.600% 46
13 SMT新興国株式 0.600% 202