ETFについて2

◎今日のテーマ:ETFについて2

上場投資信託

ETF(イーティーエフ)は、投資信託の一種で、Exchange Traded Fundsの略称、和訳は上場投資信託です。特定の株価指数などに連動することを目的に運用される投資信託で、通常の株式と同じように東京証券取引所等金融商品取引所において、いつでも売買が可能です。いわば、取引所に上場されたインデックスファンドです。

低コスト

またETFは目標とする指数・指標に連動する投資成果を目指す投資信託であることから、いわゆるパッシブ運用をおこなうため、相対的に信託報酬などの運用コストが低いのが特徴です。加えて、個別銘柄で分散投資をおこなうのに比べると、ETFは少額で分散投資が可能です。

金融庁報告書

2016年12月、金融庁は、金融審議会 市場ワーキング・グループ の報告書でETFについて以下のように述べています。

「国民の安定的な資産形成における ETF の活用…

国民が安定的な資産形成を行うためには、長期の積立・分散投資が有効と考えられる。投資対象をグローバルに分散させることで世界経済の成長の果実を享受することが可能となり、投資時期の分散(積立投資)により高値掴み等のリスクを軽減できるほか、長期で保有することにより投資リターンの安定化が可能となる。
これを実現するための運用対象として、ETF(上場投資信託)は、少額でも分散投資が可能であるほか、透明性が高いといったメリットもあると考えられる。また、一般的には、同種の投資信託に比して ETF の方がコストが低いとされている。こうした観点からは、ETF は国民の安定的な資産形成に向けて本来有用な投資商品と考えられる。 」

ETFとインデックスファンドの違いを列挙します。

ETF インデックスファンド
上場・非上場 上場 非上場
取引価格 リアルタイムで取引される市場価格 1日1回以上の終値から計算される基準価格
購入時の手数料 株式と同様に証券会社が定めた委託手数料 販売手数料ゼロ(ノーロード)のファンドが多い
信託報酬 0.1%前後のものが多い ETFより少し高いが、安いものは0.1%に近づいてきた。
積み立て 積み立てに向かない 積み立てに向く
純資産総額 数千億から数兆円のものもある 数億円から1000億円程度
購入金額 数十万円以上が一般的 少額で購入可能
分配金の自動再投資 できない できる
購入場所 証券会社、銀行、信用金庫、郵便局等だが、低コストのものは証券会社 証券会社

証券会社で購入

ETFもインデックスファンドも、購入場所は基本的に証券会社です。ETFを低コストで買えるのは、ネット証券会社で、対面証券会社だと買う時と売るときにそれぞれ1%程度余分にかかります。なお、私は対面証券会社である野村證券で保有しています。多少コスト高ですが、日本最大の証券会社であるという安心感も重要だと思います。また、頻繁に売り買いせず、10年、20年は保有したままですから、購入時と売却時のみのコストは、必要経費だという考え方もできます。