◎今日のテーマ:SPY(アメリカSPDRのS&P500のETF)の分配金支払い
分配金は4半期毎
分配金支払の通知が野村證券から届きました。単位あたり分配金は1.233119で、最近1年半の分配金はこのグラフの通りです。
支払年/月 | 配当率 | 配当等の単価 |
18/2 | 0.47% | 1.351333 |
5 | 0.38% | 1.096775 |
8 | 0.44% | 1.245568 |
11 | 0.46% | 1.322611 |
19/2 | 0.50% | 1.435429 |
5 | 0.43% | 1.233119 |
配当率
年間配当率は1.84%「配当率」は「配当金等の単価」を現在の単価「285.06ドル」で割ったものです。SPYは年4回配当です。昨年の同月より、少し上がっていることが分かります。最近1年間の4階合計配当率は1.84%です。税金に関して言うと、アメリカにおける現地源泉税率が10%、日本国内の現地源泉税率が10%です。
二重課税
制限税率(日米租税条約に従ってアメリカで課税できる上限の税率)は10%で、実際に課税される現地源泉税率も同じく10%です。それ以外に日本国内において源泉分離課税が20.315%ですから、10%分が二重課税されます。
ETFだから還付される0.2%の配当
二重課税分については翌年の確定申告において還付されます。手間がかかるので嫌だなと思うかもしれませんが、ETFだから還付されるのであって、上場されていない普通のインデックスファンドでは、還付されませんので、丸まる損をするということです。アメリカ株式の配当率を2%とすると、二重課税分の10%は0.2%ですから、普通のインデックスファンドの場合には、毎年0.2%ずつ損をすることになります。信託報酬で0.2%安いファンドを選んでも、その努力が無駄になるということです。
ここで、SPYの現状を確認します。
運用方針
S&P 500 指数の価格と利回りに、経費控除前で連動する投資成果を上げることを目標とします。
信託報酬(総経費率)
総経費率は0.0945%なので、VOOの0.03%に比べると高いですが、何とか我慢できる範囲内です。SPYの当初設定日は1993年1月22日と歴史があるので、先行者利得があるのでしょう。ウォーレン・バフェットは、VOO(VANGUARD IX FUN/S&P 500 ETF )の方を推奨しているようです。
トータルリターン
この月末トータルリターンは2019年4月30日で、この後、米中貿易摩擦の影響で下落しています。それでも設定来が9.56%で、それ以外の期間は10%を超えていますので、アメリカのS&P500の株価上昇がどれ程すごいかが分かります。新興国の株式インデックスファンドを完全に凌駕しています。
月末トータルリターン | |
1年間 | 13.33% |
3年間 | 14.71% |
5年間 | 11.49% |
10年間 | 15.16% |
設定来 | 9.56% |
SPYは世界最大のETF
純資産総額は、$2600億米ドル、日本円で約28兆円です。もちろん世界最大のETFです。
組み入れ上位銘柄
投資信託組入れ上位銘柄は以下の通りです。アルファベットが2つあるのは、議決の有無による違いです。
名称 | ファンドの割合(%) |
マイクロソフト |
4.06 |
アップル |
3.59 |
アマゾン・ドット・コム |
3.24 |
フェイスブック |
1.87 |
バークシャー・ハサウェイ |
1.66 |
ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J) |
1.53 |
JPモルガン・チェース・アンド・カンパニー |
1.51 |
アルファベット |
1.5 |
アルファベット |
1.47 |
エクソンモービル |
1.36 |