◎今日のテーマ:インデックスファンドの検討3
コストとボリューム
現在販売されているインデックスファンドを検討します。私の重視する項目は信託報酬(管理運用費用)と純資産総額です。
長期投資なら信託報酬が低いこと
私の運用方式は、10年、20年にわたる長期投資ですから信託報酬が大事です。現在、先進国株式 インデックスファンド信託報酬は、ネット証券では0.1%、対面証券では0.5%の攻防になっていますが、アクティブファンドでは2%程度のものもあります。
20年運用したときの差
これらのファンドで20年間運用したら、個人投資家はどれほど損をするのでしょうか。信託報酬0.1%の場合は2.02%ですから、100万円預けると20年後には2万円のコストが発生します。同様に信託報酬1.0%の場合には22万円、信託報酬2.0%の場合には49万円損をすることになります。信託報酬が0.2%で、高すぎるから駄目だとは言いませんが、0.5%にもなれば、できれば低コストの商品を探したいものです。
期間(年) | 信託報酬0.1% | 信託報酬1.0% | 信託報酬2.0% |
1 | 0.10% | 1.00% | 2.00% |
2 | 0.20% | 2.01% | 4.04% |
3 | 0.30% | 3.03% | 6.12% |
4 | 0.40% | 4.06% | 8.24% |
5 | 0.50% | 5.10% | 10.41% |
6 | 0.60% | 6.15% | 12.62% |
7 | 0.70% | 7.21% | 14.87% |
8 | 0.80% | 8.29% | 17.17% |
9 | 0.90% | 9.37% | 19.51% |
10 | 1.00% | 10.46% | 21.90% |
11 | 1.11% | 11.57% | 24.34% |
12 | 1.21% | 12.68% | 26.82% |
13 | 1.31% | 13.81% | 29.36% |
14 | 1.41% | 14.95% | 31.95% |
15 | 1.51% | 16.10% | 34.59% |
16 | 1.61% | 17.26% | 37.28% |
17 | 1.71% | 18.43% | 40.02% |
18 | 1.82% | 19.61% | 42.82% |
19 | 1.92% | 20.81% | 45.68% |
20 | 2.02% | 22.02% | 48.59% |
■先進国株式 インデックスファンド信託報酬ランキング
信託報酬0.2%以下なら合格
5位までは信託報酬が0.1%~0.2%の間にありますから、候補として有望です。
ニッセイは1000億円超
残る項目は純資産総額です。1位のニッセイ外国株式は1000億円を超えて他を圧倒しています。このファンドの設定日は2013年12月10日で、当時、信託報酬の圧倒的な安さに驚いたものです。その後他社が追随して来て差が無くなって来ましたが、先行者利得の効果があって純資産総額は1位のままです。
追いかけるるeMAXIS Slim
現在eMAXIS Slim先進国株式が、急追しているので当面この2商品の競争が続くでしょう。なお11位の「eMAXIS先進国株式」は似たような名前ですが、「Slim」が入っていることがポイントです。
SMBC日興証券株式会社、野村證券は問題外
9位のSMTグローバル株式は、純資産総額が大きいのですが、SMBC日興証券株式会社 等の販売力が強いからでしょう。また、私は野村證券に口座を持っていますが、「野村(Funds-i)外国株式」は信託報酬が0.55%なので、購入する気にはなれません。
順位 | ファンド名(略称) | 信託報酬(税抜) | 純資産総額(億円) |
1 | <購入・換金手数料なし> ニッセイ外国株式 | 0.109% | 1,095 |
1 | eMAXIS Slim先進国株式 | 0.109% | 336 |
3 | i-SMTグローバル株式 | 0.190% | 1 |
3 | iFree外国株式 | 0.190% | 19 |
5 | たわらノーロード先進国株式 | 0.200% | 296 |
5 | Smart-i先進国株式 | 0.200% | 6 |
7 | iシェアーズ先進国株式 | 0.375% | 9 |
8 | 外国株式インデックスe | 0.500% | 153 |
9 | SMTグローバル株式 | 0.500% | 649 |
10 | 野村(Funds-i)外国株式 | 0.550% | 108 |
11 | eMAXIS先進国株式 | 0.600% | 357 |