◎今日のテーマ:インデックスファンドの検討8
1.日本債権インデックスファンドの債券の内容
代表的な債権インデックスファンドの eMAXIS Slimについて、少し内容を確認します。
過去1年の騰落率は1.7%です。設定日が2017年2月27日なので、若いファンドです。
信託報酬は0.139%で一番低いのですが、純資産総額 は27.53億円しかありません。
債券格付分布は次の通りです。A格の割合が大きいのは、日本の国債が多いからです。
AAA格 | 1.2% |
AA格 | 1.5% |
A格 | 96.9% |
BBB格 | 0.3% |
BB格 | 0.1% |
無格付 | 0.0% |
種別組入比率は次の通りです。日本の国債は、現在は日本銀行が買い支えているので価格が安定していますが、膨大な残高の結果、将来暴落する恐れがありますので、私は日本債権インデックスを買いたいとは思いません。
国債 | 83.4% |
地方債 | 6.2% |
政府保証債 | 2.5% |
金融債 | 0.5% |
事業債 | 5.7% |
円建外債 | 0.3% |
MBS | 1.2% |
ABS | 0.1% |
2.国内リートインデックスファンド
リートについても少し勉強しようと思います。ただし、私はリートのファンドを保有していません。
代表的なインデックスファンドの「One-たわらノーロード 国内リート」を見ます。最近3年間は好調のようですが、2020年の東京オリンピック以降どうなるのでしょうか。
期間 | 騰落率 |
1年 | 17.2% |
2年 | 15.7% |
3年 | 12.1% |
運用管理費用(信託報酬)は年率0.27%ですから0.1%前後の株式インデックスファンドに比べて割高です。純資産総額は44億円ですから、規模は小さいといわざるを得ません。私のETF購入基準は信託報酬0.1%前後、純資産総額は1兆円ですから、リートのインデックスファンドを買うつもりはありません。
組入上位10銘柄は以下の通りです。
順位 銘柄 | 組入比率(%) |
1 日本ビルファンド投資法人 | 7.5 |
2 ジャパンリアルエステイト投資法人 | 6.7 |
3 野村不動産マスターファンド投資法人 | 5.2 |
4 日本リテールファンド投資法人 | 4.3 |
5 ユナイテッド・アーバン投資法人 | 4.0 |
6 オリックス不動産投資法人 | 3.9 |
7 大和ハウスリート投資法人 | 3.4 |
8 日本プロロジスリート投資法人 | 3.3 |
9 アドバンス・レジデンス投資法人 | 3.1 |
10 GLP投資法人 | 3.0 |
3.先進国リート
代表的な銘柄「One-たわらノーロード 先進国リート」を見ます。
運用管理費用(信託報酬)は年率0.2916%、純資産総額 4,546 百万円です。こちらも信託報酬が高めで、純資産総額は小さいです。
騰落率は以下の通りです。先進国も好調のようです。
騰落率 | |
1年 | 20.7% |
2年 | 14.2% |
3年 | 14.7% |
国別では米国が圧倒的で7割を超えています。用途別では、ホテル・リゾート、高利、マンション、オフィス等多岐にわたっています。
組入銘柄等は以下の通りです。
№ 銘柄 国・地域 通貨 業種 組入比率(%)
1 SIMON PROPERTY GROUP INC アメリカ 米ドル 小売施設 4.63
2 PROLOGIS INC アメリカ 米ドル 産業用施設 3.72
3 PUBLIC STORAGE アメリカ 米ドル 倉庫 2.69
4 WELLTOWER INC アメリカ 米ドル 医療施設 2.48
5 EQUITY RESIDENTIAL アメリカ 米ドル 賃貸住宅(マンション) 2.29
6 AVALONBAY COMMUNITIES INC アメリカ 米ドル 賃貸住宅(マンション) 2.28
7 DIGITAL REALTY TRUST INC アメリカ 米ドル 特殊 2.04
8 LINK REIT 香港 香港ドル 小売施設 2.01
9 VENTAS INC アメリカ 米ドル 医療施設 1.90
10 UNIBAIL-RODAMCO WESTFIELD オランダ ユーロ 小売施設 1.84