<昨日からのつづき>
個人投資は難しいと、あるアメリカのアドバイザーは言います。その理由は5つあります。Cは元の彼氏で、ある事件がきっかけで別れることになりました。今日は理由3の途中からで、以下は拙訳です。
しかし、個人のお金に関するアドバイザーのデイブ・ラムゼーが言ってることより、はるかに複雑であるということが分かりました。はっきり言うと、私は借金に対する考え方については問題なかったのですが、クレジットカードに支払いをするために、いやな仕事に就くことが嫌なのです。学生ローンを返済するだけのために、自分の人生をないがしろにしたくはないのです。それどころか、理想のキャリア・パスを見つけるために、学生ローンは数年の猶予をくれたことに感謝していますし、若いころは思い切ったことをし、生活費を低く抑え、養うべき子供もいませんでした。
私は個人家計という非常に微妙なお金の問題を、数百人の人達と対話することによって学んできました。高額の借金に耐えている人もいますし、長期の貯蓄に力を注いでいる人もいます。割安の買い物が好きな人がいれば、ぜいたく品に心を動かされる人もいます。
しかし、お金に関して教えてくれる人はほとんどおらず(両親とデイブ・ラムゼー)だけだったので、クレジットカードで数千ドルの借金をすることは、恐ろしいことを意味すると考えていたのですが、それは恥ずかしくなるほど間違っていました。私は、両親の望み通り4年間だけで、22歳で大学を卒業しました。GPAのAグレード、スペイン語優等生協会の指名、200時間ヨガ教育証明書を獲得しました。私はバイリンガルで、健康で、自分の夢を追い求めることができたのですが――そんな風には感じませんでした。
クレジットカードの借金が付きまとっていたので、思い通りにお金を使う方法を考うことにできる様々な社会的地位の人達と話し始めるまで、暗い気持ちを持ち、気が滅入るような秘密を抱えて生活していると感じていました。今、私はお金に関して何かを決定したいと心から思うことについて、話す言葉を持っているので、将来に対してエネルギーとやる気に満ち溢れていると感じています。
理由4:持っている額、稼ぐ額はさまざま
同じ頃、キャデラック・エスカレードに乗っている子に車の側面をぶつけられて、友人の夫は保険がない状態で運転しているピックアップ・トラックの家族に追突されてしまいました。私は自動車事故で500ドル受け取りましたが、一方で友人の夫は自動車が完全に破壊され、巨額の治療費を払う羽目になりました。
「お金を稼ぐにはお金がいる」というのは誰でも知っている格言です。これは逆もまた真なりです。2件の自動車追突がありましたが、そのうちの一つは、2家族が借金を背負うことになり、もう一つは、家族が害を受けないで私に現金を渡してくれました。多くの家族は問題が発生したときに使う500ドルの現金を持っていませんので、他の方法で調達しなければなりませんが、それは、保険会社に申請する(そうすると保険料が上がる恐れがあります)か、高い利子を払ってクレジットカードで支払うのです。そしていったん借金をしてしまうと、そこから抜け出すために、もっと多額の借金をすることになりがちです。
収入格差はアメリカで大問題となっています。同じ産業で同じ仕事についている人たちも、給料に差があります。白人男性が1ドル稼ぐのに対し、女性は平均で0.82ドルしか稼げず、人種や障碍で不利になると格差はさらに広がります。一生働くことはできますが、あなたの1年分の給料をほんの数時間で稼ぐCEOには追い付けません。
もちろん予算管理は、緊急時の蓄えををためる能力の一つの要素ではありますが、収入が多ければ貯蓄は全く楽です。
理由5:お金は退屈ですが、あなたの人生は退屈ではありません
もし、私の人生の話に入っていくとすると、あなたを飽きさせることはないだろうと思います。あなたにも心打ちひしがれ、愛する人との間に感情的、あるいは、金銭的な境界線を引かなければならないこともあったかもしれません。おそらく、私の言っていることに共感する部分があるかもしれません。
人間は退屈ではありません。私たちは魅力的です。お金に関して書くことは好きですが、人間と比較すると退屈です。それでも、人々の現実の話の背景の中で、個人のお金の習慣を学べる時には、無味乾燥の話が生き生きとしたものになります。そして、最良の場合にはその教訓を自分のお金に当てはめることができます。
少数のミリオネア―、そして1人か2人のビリオネア―を含む数百人の専門家にインタビューしてきました。このことを通じて、お金で最も成功した人たちは、必ず感情の起伏から離れて行動するという習慣を守っているということを学びました。人生に何が起ころうとも、リタイアのためのお金を積み立てています。彼らは現金で支払います。住宅ローンを計算し、どんな種類の借金を申し込む場合にもその前に、クレジットのスコアを厳しく管理します。
言い換えると、たとえワクワクしなくても、退屈な作業をしています。
好適例
- 純資産50万ドルを保有する31歳の人は、毎月何があっても投資口座に3000ドルを、自動積立しています。
- 35歳の人は、犬の散歩で稼いだお金で、81,000ドルの借金の一部を返済し、金銭の自由をつかみました。30歳以下のフォーブス誌が選ぶ30の受賞者の一人で、現在の夫になる人との最初のデートの時に、あまりロマンティックな行為ではありませんでしたが、予算管理を持ち出したのでした。
幸いにも、これらの「退屈な」お金に関する習慣は、これから通り抜けるドアを開け、ワクワクするような画期的出来事につながるのです。これらの習慣は王国へのカギとみるべきで、王国そのものと混同してはいけません。