32歳ダンサーが4億円貯めた話

ETF、インデックスファンドのなかった時代

私は、普通のサラリーマン生活を送り、50歳までコツコツと財形貯蓄をして住宅を手に入れ、その後、退職金など株式ETFを買いました。もっと若い時から、ETFや低コストインデックスファンドがあればよかったのですが、その頃は財形貯蓄、公社債投信、一時払い養老保険ぐらいしか、めぼしい商品がありませんでした。

アメリカではどのように資産形成をしているのでしょうか。USA TODAYの2021年4月20日の記事をもとに勉強してみましょう。以下は拙訳です。

32歳ダンサーが、5つの戦略的なお金に関する決断によって純資産4百万ドルを達成

  • アドリアン・ブランビラは、無一文から始めて、自分だけの力で、32歳の時、数百万ドル長者になりました。
  • 悪い借金をせず、賢く使い、緊急時の蓄えを作り、分散型ポートフォリオに投資しました。
  • 一つの収入減に頼らないように、複数の収入の流れを構築しました。

アドリアン・ブランビラは、ダンス集団のTペインに所属して、自分の好きな仕事であるバックダンサーとしてキャリアをスタートさせました。突然仕事が打ち切られたときにはアメリカを巡業中で、別の仕事を探さなければなりませんでした。アイオワ州ドゥブクにあるリタイア・プランニング企業の顧客サービス代理店として9時ー5時の仕事を見つけましたが、その時21歳で年収は27,000ドルでした。

二つの仕事はまるっきりかけ離れていましたが、重要なことを教えてくれました。Tペインで働いていた時には有り余る財産を持っている人の生活を見てきたので、金銭面で自由になりたいと思いました。しかし、全く無一文になった時に、どのようにして自由になれるのかが分からなくなりました。リタイア・プランニングの会社で働き始めてようやく、賢いお金を管理すること重要性や、的確に行動すれば金銭面で自立できることを理解したのです。

長い仕事の履歴を通して貯めてきて、今まさにリタイアしようとしている、いわば普通だけれども他とは違うアメリカ人の話を聴きました。私は21歳でしたが、そういう人達の手助けをするために会うができました。口座を見ることができました。どれだけ貯蓄してきたかを見ることができました。百万ドルの蓄えを持って59歳以前にリタイアしようとしている人がいることに気が付き、どのようにしたのかを尋ねました。」とブランビラはインサイダー紙に言いました。「コールセンター経由で話した人たちの誰一人として、特別に高額な収入があるわけではありません。年収10万ドル未満の人達でした。」

現在ブランビラは32歳です。妻と一緒に、改造したバンで全国を旅しながら自分の時間の大半を使っています。それはまだ無一文だからではありません。インサイダー紙が確認したお金に関する書類によれば、12年足らずで、純資産4百万ドル以上の貯めたのです。

何をしたのかをインサイダー紙に教えてくれました。

1.クレジットカードで借金することをしなかった

ブランビラは、長期の財産を築く投資に、お金を使うことに焦点を当てました。このため、資金が証券口座か老後基金にある時に得られるリターンのレートを知っていました。クレジットカードの借金の利率を考えると、投資の利率ではまるでかなわないということが分かっていたので、どんなタイプの高利の借金には及ばないのです。

このことに気が付いたので、ミリオネアになる第一歩は、財産形成の旅を始める前に、クレジットカードとほかのタイプの高利ローンをなくすことだと確信しました。もし、クレジットカードを使っても、その月内に返済するのです。

「収入に応じた生活をすることは、アメリカ人が苦労していることです。マーケティングやソーシャル・メディアは、たくさんであることは良いこと、大きいことは良いことと伝えています。たくさん持つことは、少なく持つことより良いことで、もし今買うことができなくても大丈夫、クレジットカードで手に入れれば、人にすごいと思わせることができます。」とブランビラはインサイダー紙に語ります。「クレジットカードの借金はアメリカン・ドリームを破壊するのです。」

2.お金を使う習慣を常に引き締めています。

ブランビラは高価なものにお金を使うのが好きではありません。常にミニマリストです。この方法は、生活するにあたって、収入の大部分を貯蓄することに役立っています。年収が27,000ドルの時に、その30%を何とかして貯蓄したとインサイダー紙に話します。

今は、かなりもっとたくさんのお金を稼いでいるので、収入の90%を貯蓄することができます。この手法は、彼の両親から引き継いだもので、両親は彼に、必要なものだけを買って、欲しいものは買うなと教えました。

「この腹の据わった考えが、ほんとうに財産形成のためになった。貯めるか使うかの対決になった時の判断基準になります。今私はマルチ・ミリオネア―ですが、人生で最高の経験はお店で見つけたものにはないということを学びました。」とブランビラは言います。「私のようにミニマリストになる必要はありませんが、もし金銭的に自由になりたいと真剣に思うのであれば、必要なことと欲しいことについて、お金を使う習慣を最適化する必要があります。

3.6か月間の緊急基金をためる

財産形成の間は、セーフティ・クッションとなる緊急時用基金を持つことが、ブランビラにとってとても重要でした。銀行に現金がなければ、どんなに小さな額でもそれが障害になったり、クレジットカードで借金をする羽目になるということが分かっています。

「ゼロから始めて急坂を上るときには、自動車事故、医療費など失業する事態になって、困ってしまう可能性があります。」とブランビラは言います。

4.自分のお金を投資する

お金に関し自由になるために、稼いで貯めることだけではできなかったとわかっているので、自分のお金の投資を始めました。掛け金を積み立てることのできるすべての投資方法を利用することにし、それにはロスIRA、従来型IRA、証券口座を含んでいました。

仕事があって、年間の固定給があった時には、老後の資金に投資するときには、決まった方式に従いました。まず、経営者がマッチングする限度額の掛け金まで401(k)を利用しました。次に毎月ロスIRAに積み立てました。ロスIRAが満額になったら、残りの年間掛け金を401(k)に送りました。

今は以前より資金があるので、リスキーな投資を選択しないようにしています。ドルコスト平均法を守っていて、毎月一定額をバランス型の分散されたポートフォリオに投資しています。

彼は、インデックスファンドとETF(上場投資信託)に絞っています。彼のETFは、株式と債券のバランス型です。最も利用しているETFはバンガードのVFIAX(バンガード500インデックス・ファンド)とVOO(バンガードS&P500上場投資信託)ですが、その理由は最も成長しているアメリカの企業がある程度入っているからです。

5.収入の流れを分散させる

収入の流れを複数にすることは財産成長のためのカギとなると信じています。彼は仕事の経歴の初期にこの方法を実行しました。大学を最初に卒業したときに、仕事を3つ持ちました。本職、スタディオのダンス講師、バーチャルでダンスを教える小さなオンラインビジネスです。

4年のうちに、オンライン会社は成長し、フルタイムで働けるまでに成長したと、彼はインサイダー紙に言います。

「小さなパートの仕事が、追加収入を生んでくれます。9時ー5時の仕事以外にお金を稼ぐ方法を見つけることを、人にいつも進めています。そうすることは良いことです。楽しめます。ダンスを教えることは楽しいので仕事だと思った頃はありません」とブランビラは言います。

現在、彼はこの方法を続け三つの主要な収入源があります。投資、不動産賃貸、オンラインのアフィリエート & eコマースです。