リタイアを早くするために大切なこと 2

<昨日の続き>

リタイアについて、アメリカから学ぶべきことは多そうです。昨日に引き続いて、2022年3月1日のCNBCselectの記事で勉強しましょう。以下は拙訳です。

2.なぜかを決める

「FIREの旅の初期段階で焦点を当てなければいけない最大のことは、なぜかを決める、ことです。なぜ早期リタイアを成し遂げたいのか?生活の自由度のためか?家族との時間をもっと持つためか?旅行するためか?現在行っていること以外の全く異なることをしたいのか?」とパワーズは説明します。

確かに、目標を考えることはモチベーションを保ち続けるインパクトの強い方法になりえますが、この目標によって、実行するFIRE戦略が変化することは実際にあるかも知れません。なぜFIREを成し遂げたいかを考える時に、成し遂げたい目標が、想像よりももっと現実味を帯びてくることに気付くかもしれません――コツコツお金を貯めて、あらかじめ多大な犠牲を払って何年も費やす必要はないかも知れません。

「例えば、子供が小さい間に自由度を持ちたいからFIREを求めたいなら、今、パートタイムで働けるような予算に調整できるかもしれません。つまり、長時間働く必要のない、あまりきつくない仕事に移れるかもしれません。もっと短期間で同じ目的を達成できる他の行動をとることができるかどうかを決めるのです。

3.ニーズとウォンツを明確にする

FIREの動きは伝統的に、極端に低い支出率と積極的な貯蓄・投資率と関係がありました。貯蓄のためにお金を使わないということが難しいグレーのエリアがあるのですから、多くの人にとって、言うは易く行うは難しです。それを実行すると、多くの人は疲れ果て、孤立感を味わいます。

しかし、長年の間には、このような動きによって余裕残高を少し作ることができ、その結果目標達成につながる可能性がある、とパワーズは主張します。

「私が見てきた中で、これに成功してきたのは、自分の生活の中で幸福と喜びを得ることができる消費にだけ焦点を当てて、ニーズとウォンツをはっきりさせることが簡単にできる人たちです。」とパワーズは説明します。

ラミット・セシは著書、『裕福になることを教えます』の中で、意識して消費することを説明していて、どうでも良い物の支出は容赦なく削っていれば、自分を幸せにしてくれるものにいくらでも支出することができる、と主張しています。こうすれば、自分に合った『裕福な生活』を作れます。同じ考え方をここでも当てはめます。

何にでも――自分を幸せにしてくれるものまで含めて――ノーと言うのでは、FIREの旅の間中、みじめだと感じてしまうことになり、極端な場合、愛する人との親密な関係さえ失ってしまうことになります。しかし、お気に入りのお店のコーヒーであれ、例年の家族バケーションであれ、幸せになれるものに使えるお金を作っておけば、喜びを得つつも、早期リタイアのためのやる気を保つことになります。

4.自分のお金をどこに貯蓄し投資すべきかを考え出す

リタイヤに向けてお金を貯蓄し投資するための様々な手段があり、課税、掛金限度、分配規則がいろいろとあります。この点こそ、ファイナンシャル・プランナーが手助けして、適切な場所に確実に蓄え、増やすところです。

フィデリティやチャールズ・シュワブなどの有名会社に証券口座を作って、自分が貯蓄し投資したいと言う人もいます。ウェルス・フロントやベターメントなどのロボ・アドバイザーに、リスク忍態度、計画対象期間、投資目標に基づいて、自分のポートフォリオを作ってもらい、もっと人任せにするのを好む人もいます。ファイナンシャル・プランナーは、最良の方法と戦略にあなたを導く手伝いをすることができます。多くの初心者にとって、それは例えばインデックスファンドに投資することから始めることを意味するかもしれません。インデックス投資をすれば、最大の米国企業に低コスト、最小リスクでお金を預けることになります。

特定の税優遇リタイア・ファンドということになると、ファイナンシャル・プランナーは、現在の収入に基づいて考えた時に今税を支払うことが適切なのか、あるいは将来の収入に基づいて考えた時に将来税を支払うことが適切なのかという、いつが最良なのかという判断に基づいて決定する手助けをすることができます。ROTHか伝統的IRAかを決定する手伝いをすることができます。

ファイナンシャル・プランナーは、生活の中の他の面でも役立つことができ、それはFIREの旅の中で一定の役割を果たせます。具体的には、どれくらいの家を買う余裕があるか、子供の大学教育費をどのくらい支払うことができるか、自分自身の上級学位獲得のためにどれほどの資金を出せるかというようなことです。

最初に、自分の経営者が会社の福利厚生として、無料のファイナンシャル・プランニング・サービスを提供してくれるかどうかを確認することを考えるかもしれません。もしそのような手段がなければ、ゾ―・フィナンシャルなどのようなツールを使って、最も関心のある分野に精通しているファイナンシャル・プランナを探すことができます。

結論

FIREの旅には、明らかに魅力的な要素がたくさんある一方で、圧倒されてしまったり怖気づいてしまうような動きもあります。お金の基礎を確保すること、目標を明確にすることは、自分でこの旅を追求し始める時には、二つの重要なステップです。

そうすれば、単に制限するだけでなく、余裕金を作りながら支出を決めることが容易になるでしょう。そしてその途中でプロフェッショナルに頼ることは、お金を貯めて増やす最良の方法を編み出すのに役立つでしょう。