私(江戸庄蔵)のポートフォリオ 2022年2月

私(江戸庄蔵)のポートフォリオは株式ETFが中心で、最近の流行には乗っていません。最近の流行は、低コストインデックスファンドです。

「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2021」の上位20銘柄でETFは3位のVTだけです。

1位 eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
2位 <購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド
3位 バンガード・ トータル・ワールド・ストックETF(VT)
4位 eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
5位 iFreeレバレッジNASDAQ100
6位 eMAXIS Slim 先進国株式インデックス
7位 セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド
8位 楽天・全米株式インデックス・ファンド
9位 たわらノーロード 先進国株式
10位 SBI・V・全米株式インデックス・ファンド
11位 MAXIS 全世界株式(オール・カントリー)上場投信
12位 結い2101
13位 ひふみ投信
14位 eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)
15位 農林中金<パートナーズ>長期厳選投資 おおぶね
16位 eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)
17位 楽天・全世界株式インデックス・ファンド
18位 SBI・全世界株式インデックス・ファンド
19位 SBI・V・S&P500インデックス・ファンド
20位 eMAXIS Slim 新興国株式インデックス

ETFとインデックスファンドのメリット、デメリットは以下の通りです。

① ETFのメリット

  • インデックスファンドより信託報酬が安い
  • 株式市場が開いているときは、いつでも売買できる
  • 相場が反映された価格で取引できる
  • 純資産総額、流通金額が大きい
  • 金融資産はすべて日本に置いておくより、アメリカにも分散させておく方が安心

② ETFのデメリット

  • 売買コストがかかる
  • 為替手数料がかかる
  • 最小売買金額が大きい
  • 証券会社でしか売買できない
  • 対面証券(特に大和証券)は品揃えが少ない
  • 外国籍のETFは所得税が二重課税されているので、確定申告で外国税額控除をすることが必要

③ インデックスファンドのメリット

  • 人気銘柄は売買コストがかからない
  • 最小売買金額が小さい
  • ネット証券ならほとんどの銘柄を購入できる
  • 自動積立がしやすい
  • 日本国籍のインデックスファンドは自動的に外国税額控除されるので、二重課税の還付金処理を確定申告する必要がない

④ インデックスファンドのデメリット

  • 低コストのインデックスファンドは対面証券会社で買えない
  • 信託報酬がETFより割高なので、特に長期保有の場合には不利
  • 株式市場が開いている時間帯に随時購入ができない
  • ETFに比べると純資産総額や流通金額が小さい
  • 将来、預金封鎖などが起きた場合には、日本国籍の金融資産は危険

20代、30代にお勧めのインデックスファンド

私は自分の子供達には、ETFではなく「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2021」の1位、2位、19位の銘柄を勧めています。なお、19位の銘柄は、ここでは下位の方にありますが、SBI証券ではランキング1位の銘柄です。

自動積立ならインデックスファンド

子供たちは、現在仕事が忙しいのでに確定申告で外国税額控除を申請するのは手間がかかります。

外国株式ETFは確定申告で外国税額控除

また、まとまったお金がありませんから、毎月の給料から自動積立していますが、その場合には少額から購入できるインデックスファンドの方が適しています。

10年前は低コストのインデックスファンドがなかった

一方、私や連れ合いはつみたてNISA以外はすべてETFで保有しています。その理由は、私たちが投資を始めた十数年前は、まだ日本に低コストのインデックスファンドが誕生しておらず、低コストのインデックスファンドと言えばETF(ETFもインデックスファンドの1種です)しかなかったのです。そして、その銘柄を長期間保有していますから、コスト面でのデメリットは発生しておらず、毎年、確定申告をして外国税額控除をするだけです。確定申告も、税を考えるきっかけになりますし、確定申告会場までは徒歩圏内ですから、デメリットはほとんどありません。

長期保有ならETFは有力な選択肢

私たちのように、まとまった貯蓄があって、それを長期運用したいのであればETFも有力な選択肢になりえます。ETFの購入は、ネット証券、対面証券のどちらでも可能です。一方で、若くて、毎月の給料から自動的に積み立てる人であれば、ネット証券か三菱UFJ銀行で低コストインデックスファンドを選択するのが良いでしょう。

なお、アメリカでバンガード社の銘柄を購入する場合には、同じ銘柄でも、ETFとミューチュアル・ファンドを選べるようです。

チャールズ・エリスの推奨ポートフォリオ

私は、アメリカのS&P500を中心に、日本、ヨーロッパ、新興国、つまり全世界に投資していますが、このポートフォリオは「敗者のゲーム」の著者のチャールズ・エリス氏の意見と一致するようです。以下は、エリス氏のインタビューにおける発言です。

「もし世界中の株よりも、別の指数に連動する投信の方が良いと確信する理由があるなら、その投信を保有すればよい。だが、最初は最も保守的に、世界中の株の指数に連動する投信から始めることを勧める。もちろんS&P500でも良い。ただしS&P500の構成銘柄の一部は割高になっており、下落するかもしれないと多くの人が考えているのではないだろうか。小型株の指数に連動する投信の方が良いかも知れないし、欧州株の指数に連動する投信の方が良いと考える人もいるかもしれない。私見だが、これから少なくとも10年にわたり投資するにあたっての特段の方針がないのなら、世界中の株の指数に連動する投信を選び、保有コストを下げることに注力すると良い。」