VOO :バンガードS&P 500 ETF(ウォーレン・バフェット推薦)2022年7月

年初来は25%下落

アメリカの株式市場は下落が続いていますが、VOOもその例に漏れません。1月3日には439.25ドルでしたが、6月中旬には330ドル台まで下落しました。25%下落しましたから、アメリカ人投資家にとっては痛手でしょう。しかし、日本人にとってはドル円が上昇しているので、かなり相殺されています。年初には1ドル115円でしたが、最近は139円ですから21%上昇していますので、結局1割弱の減少にとどまっています。

VOOの年初来株価チャート

過去30年間では上昇

VOOは今年に入ってから急落していますが、過去30年間では上昇しています。1993年1月29日には43.94ドルで、最近は330ドルですから7.5倍に増えました。30年弱で7.5倍なので、10年間で2倍に増えたことを3回繰り返したことになります。この間、2001年のITバブル崩壊、2008年のリーマンショック、2020年の新型コロナウイルスショックを乗り越えてきました。

過去200年では100万倍

更に長い期間、200年を見ると、1929年の大恐慌、1970年代の株価低迷時期を乗り越えて、10年単位で見ると株式は順調に上昇しています。半年、1年の短期で見るのではなく、10年、20年単位で成長を楽しみに待ちましょう。


VOOの翻訳

世界最大級の資産運用会社であるバンガード社の日本法人(バンガード・インベストメンツ・ジャパン株式会社)が2021年2月28日をもって廃業しました。その結果、日本語版のETFの商品説明をやめてしまったので、英語版を日本語に翻訳してその内容を確認します。

商品概要

  • 米国の大企業500社を代表するS&P500指数に採用されている銘柄に投資します。
  • 米国株式全体のリターンを示すとされるS&P500指数のリターンに連動することを目指します。
  • 債券に比べ、株価の上下が激しく、運用成果が期待できる。
  • 長期的な視点で、お金の成長が重要な場合に適している。

ETFの概要

  • アセットクラス:国内株式 – 一般
  • カテゴリー:ラージブレンド
  • IOVティッカーシンボル:VOO.IV
  • 経費率:2022年04月29日現在 0.03% ⇒日本の低コストインデックスファンドの経費率は0.09%ですから、長期保有するならETFの方が有利です。
  • CUSIP:922908363
  • ETFアドバイザー:バンガード エクイティ インデックス グループ

価格と利回り

  • 市場価格:2022年7月15日現在  $354.09
  • 基準価額:2022年7月15日現在  $354.03
  • 30日SEC利回り:2022年6月30日現在:1.62%B
  • プレミアム/ディスカウント:-$0.13

リスクポテンシャル

「中位」から「積極的」に分類されるバンガードのファンドは、幅広く分散投資されていますが、実質的にすべての資産を普通株式に保有しているため、株価が大きく変動する可能性があります。これらのファンドは、長期投資(10年以上)を考えている投資家に適していると思われます。

⇒ バンガード社も10年以上の長期投資を勧めています。

パフォーマンス

1年間の下落率は、マイナスの10%以上となりました。前月に比べて、10%下落しています。

年間平均リターン 2022年6月30日現在

1年間 3年間 5年間 10年間 2010年9月7日設定以来
VOO -10.66% 10.56% 11.27% 12.92% 13.29%
S&P 500 Index (ベンチマーク) -10.62% 10.60% 11.31% 12.96% 13.33%

(参考)前月の年間平均リターン

年間平均リターン 2022年5月31日現在

1年間 3年間 5年間 10年間 2010年9月7日設定以来
VOO -0.35% 16.39% 13.34% 14.35% 14.22%
S&P 500 Index (ベンチマーク) -0.30% 16.44% 13.38% 14.40% 14.26%

1万ドルの仮想的な成長 2022年6月30日現在

⇒10年前に1万ドル投資していたら、33,694ドルに増えていたことになります。

ポートフォリオ構成 株式セクターの分散

セクター S&P 500 ETF2022年6月30日現在 S&P 500インデックス (ベンチマーク)2022年6月30日現在
コミュニケーション・サービス 8.80% 8.80%
一般消費財・サービス 10.90% 10.90%
生活必需品 6.50% 6.50%
エネルギー 4.80% 4.80%
金融 11.20% 11.20%
ヘルスケア 14.40% 14.40%
資本財・サービス 7.70% 7.70%
情報技術 27.10% 27.10%
素材 2.80% 2.80%
不動産 2.80% 2.80%
公益事業 3.00% 3.00%

特徴 2022年5月31日現在

  • 銘柄数:505
  • ファンドの純資産総額:7,663億ドル
  • 上位10銘柄の純資産額:27.7%
  • 海外保有株式:0.1%

月末時点の保有状況 2022年5月31日現在

⇒昨年末のアップルのシェアは6.7%でしたから、思ったほどは下落していません。フェースブックのメタ・プラッツ・インクが10位まで下がりました。

順位 銘柄 保有割合

1.アップル            6.60%
2.マイクロソフト社        5.80
3.アルファベット         3.70
4.アマゾン・ドット・コム     3.00
5.テスラ             1.80
6.バークシャー・ハサウェイ    1.60
7.ジョンソン・エンド・ジョンソン 1.30
8.ユナイテッドヘルス・グループ  1.30
9.エヌビディアコーポレーション  1.30
10.メタ・プラッツ・インク    1.30