私の運用実績2022年9月:今月までの運用益は新宿区弁天町95㎡新築マンションの価格相当

都心新築マンションは8割が億ション

今月までの運用益は新宿区弁天町95㎡新築マンションの価格相当ですが、スーモで都心(千代田区、中央区、港区、新宿区、文京区、渋谷区)の新築マンションを調べると99件が表示されますが、そのうち1億円以上の物件が77件です。つまり8割近くが億ションということです。

1億円では庶民の住宅

ヤクルト・スワローズの村上宗隆が55号を達成したことを受け、ホームでの56号以降のホームランで上限1億円の家を贈呈するホームラン賞を実施すると発表していたオープンハウスの広報担当者は、60号へ向けさらなるパワーアップを検討していることを明かしました。「好立地の東京の家で上限1億円はしょぼい」ということも理由の一つだそうです。

過去最高水準

9月末には、世界の株価もかなり下がりましたが、2010年以降の長い目で見ると、いまだに最高水準にありますし、大きな上昇傾向に沿ったものです。2020年後半から2021年に上がり過ぎたのかもしれません。

5%下落は心配する水準か?

今回の株式相場の下落は、私の投資資産の評価額にはあまり影響せず、5%程度の下落で済んでいます。しかし、私の娘は、投資を始めて数年なので、これほどの落ち込みを経験したことがなく、心配しているようです。

ドルベースでは大幅下落

2010年9月に運用を始めたVOO(アメリカバンガード社のS&P500のETF)のチャートを見てみましょう。101ドルが328ドルまで上昇していますので、3.25倍に増えています。これ以外に分配金がありますから、トータルでは3.7倍程度になっています。しかし2022年に入ると株価は、25%下落しました。これはかなりきつい下げです。

円安の恩恵

私の金融資産の評価額がこれほど下がっていない理由は、円安になったことが大きいと思われます。1990年頃には1ドル150円を上回っていたこともありましたが、その後はおおむね100円前後で推移していました。現在は円安ですが、来年に日本銀行総裁が交代すると、徐々に円高になる可能性もあります。一方で、毎年わずかずつ円安になる要素は存在しますので、大きな円高になるとは思えません。今後20~30円の円高は、いつ起きてもおかしくないので、そうなると、資産評価額にも大きな影響があるかも知れません。

ここで、私が経験した過去の資産下落を紹介します。

  1. 1990年前後の転換社債
  2. リーマンショック
  3. チャイナショック
  4. 新型コロナショック

1.1990年前後の転換社債

1980年代の日本における資産バブル当時、私は社会人になって10年ほど経っていましたから、入社当時から始めていた財形貯蓄だけでなく、株式投資にも関心を持ち始めていました。そこで、山一證券の社員にどんな商品が良いのかを訊ねました。この人は、顧客に商品を売る営業員ではなく、私と共通の友人を持つ個人的な知り合いでしたので、本当のことを親切に教えてくれました。「投資信託は絶対に買ってはいけない。あれは、証券会社が儲けて、顧客は損をする商品です。買うのであれば、転換社債が良い。転換社債の価格は、株価と同じ動きをして上昇するので、高い時に株式に転換して売ることもできます。もし、価格が下がっても、5年後には額面まで戻りますから損をすることはありません。」このアドバイスに基づいて、東海銀行の転換社債を100万円買ったところ、間もなく価格が上昇して130万円を超えました。その後も持ち続けていると、1990年にバブルがはじけ、60万円台まで下落しました。それを株式に転換せずに5年満期まで保有して100万円が償還されました。損をしなかった資産バブル崩壊の顛末でした。

2.リーマンショック

サブプライムローンによる株式相場回復

2000年頃のITバブルが崩壊した後、株式市場は再び活況を呈し、アメリカのニュースは、好調な住宅建設の状況を連日のように伝えていました。この頃、私は土地を購入して自宅を建設していた時期で、手持ちの資金は無かったのですが、連れ合いは銀行預金を持っていたので、日米の株式ETFを購入するよう、強く勧めました。ところが、この住宅バブルは、サブプライムローンによって生まれたもので、2007年になると、雲行きが怪しくなって株価も下がり始めました。

株価半減

それでも、このETFを売らずに持ち続けていると、2008年9月15日にリーマンブラザースが破綻し、2009年3月には株価が最低になりました。投資した1000万円は、半分以下になり、連れ合いは私を毎日のように攻め立てました。しかし、そのETFを売らずに持ち続けた結果、購入して7年経った2014年には購入価格を上回り始めました。その間、日本経済はインフレになりませんでしたから、実質的な価値は棄損せずに済んだのです。

S&P500に投資

株価が戻り始めたころから、1306(TOPIX連動型上場投資信託(ETF))を追加購入し、さらにはVOO(アメリカバンガード社のS&P500のETF)の割合を増やし始めました。現在はかなりの評価益を得るところまで来ましたが、ピーク時より数%は下落しています。このリーマンショックで、連れ合いは株式投資に関する胆力が付いたようです。

3.チャイナショック

2015年のチャイナショックは、数か月で3千万円近く下落したので、かなり心配しました。

ここで言うチャイナショックとは、株式のバブルが引き金となり2015年6月12日に始まった中国株価の大暴落のことです。ひと月の間に上海証券取引所のA株は株式時価総額の3分の1を失いました。こういう時に、私は株式ETFを売ったりしません。腹が座っているから売らないと言うよりは、どうして良いか分からないから売らない、あるいは、ETFは他銘柄の株式に分散投資しているので、そのまま保有するのが良いと考えているので売らないのです。2017年後半から株価が上昇して、大きな問題も生じませんでした。

4.新型コロナショック

2020年3月のアメリカ株価下落はすさまじかったですね。そして回復も早く、まさにV字回復でした。投資家もこの件では学ぶべきことは多かったでしょう。

最後に今回の株価下落は、大きな株価上昇傾向の範囲内にあるので、心配せずに持ち続けていれば良いと思います。我が家でも株価下落を心配している娘に、胆力の付いた連れ合いがアドバイスしているようです。「余裕資金が有ったら、買い増すチャンスかもしれない。」