血糖値を下げる方法 上

健康診断の結果

今年も健康診断を終え、特に問題は発生していません。今から10年以上前に65歳の人達3人と健康の話をした際に、全員が何らかの薬を数種類処方されていたので、何も飲んでいないでいられるのは、今のところ健康だと言うことになるのでしょう。

血糖値に留意

そうは言っても若いころのように何を食べても問題がないという状態ではありません。特に注意しているのは、血糖値です。以前は、毎日、白米を茶碗1~2杯、パンは1枚食べ、ケーキなども普通に平らげていましたが、今は、玄米、全粒粉のパン、少量のお菓子に絞っています。

血糖値には関心がありますので、テレビ番組「健康カプセル!ゲンキの時間」を勉強したいと思います。


専門医に学ぶ正しい血糖管理

糖尿病を患っている人の数は、日本人のおよそ10人に1人。予備軍を併せると1500万人にも上ります。誰にでも起こりうる可能性があり、そのまま放置していると血管が傷つき、脳梗塞や心筋梗塞などの合併症などにつながる可能性もあるのだとか。そこで今回は血糖値上昇を招く落とし穴や正しい血糖管理の方法を専門医に教えてもらいました。

糖尿病の基礎知識

<糖尿病とは?>

糖尿病とは、血糖値を調節するインスリンの働きが何らかの原因で低下。血液中の糖分が増えて、血糖値が慢性的に高い状態のことだそうです。

<糖尿病のタイプ>

1型糖尿病

生活習慣に関係なく、免疫細胞が膵臓のインスリンを出す細胞を壊すことで発症。糖尿病全体のおよそ4%を占めると言われています。

2型糖尿病

過食などの生活習慣や遺伝的な問題が原因で、インスリンの効きが悪くなり、血糖値が高くなる状態。糖尿病を患っている人の約96%が2型糖尿病に当たるそうです。

<糖尿病の診断基準は?>

糖尿病かどうかは、空腹時血糖値(空腹状態で検査する血糖値)とHbA1c(1~2か月の平均血糖値)で診断されます。診断基準は、空腹時血糖値は126mg/dL以上、HbA1cは6.5%以上だそうです。

<糖尿病は遺伝する?>

先生によると、日本人はインスリンを出す力が弱いので親が糖尿病の場合、その子供が糖尿病になりやすい傾向があるのだとか。さらに食事の量が多い、味付けが濃いなど家族で食生活が似てしまうことも原因の一つだそうです。

血糖値上昇を招く落とし穴

①大食い

米や麺類など炭水化物の取り過ぎは、血糖値の上昇を招いてしまうそうです。通常、食後2~3時間以内にはインスリンが働き血糖値を正常な値に戻します。しかし、炭水化物が多いと高血糖の状態が長く続き、インスリンの効きが悪くなってしまうそうです。

<先生の治療法>

食べ過ぎてしまう患者さんには、炭水化物の量を減らして副菜を増やし、たんぱく質中心の食事を勧めているそうです。

②早食い

食べるスピードが速いと消化・吸収も早くなり、血糖値の急上昇を招いてしまうそうです。

<先生の治療法>

早食いの患者さんには、1回1回の食事をよく噛んでゆっくり食べることで、血糖値の上昇を緩やかにしていくそうです。

③朝食抜き

先生によると、朝食を抜くと身体が足りないエネルギーを一気に吸収するため、昼食時の血糖値が大きく上昇してしまうそうです。また、インスリンを分泌する膵臓には、夕食から翌日の一食目までの時間が長くなると、その分泌を”忘れる”という現象がみられるのだとか。そのため、朝食を抜くとインスリンを分泌する機能が回復するまで時間がかかり、血糖値が上昇しやすくなってしまうそうです。

④間食

間食をすると血糖値が上昇します。その状態で次の食事をとると、間食した分も上乗せされて高血糖になってしまうそうです。

<先生の治療法>

間食が止められない患者さんには、間食をしたらその後の食事では炭水化物を控えるようにアドバイス。ストレスを溜めることなく、少しずつ間食の量を減らして血糖値を調節しているそうです。

<果物に秘められた驚きのパワー>

果物の果糖は、スナック菓子などに含まれるブドウ糖とは違い、腸管での吸収が遅く代謝も早いため、スナック菓子よりも血糖値が上がりにくいそうです。さらに、食物繊維にはインスリンの分泌を促すインクレチンというホルモンを調節する作用があり、糖尿病や血糖値が高い人への食事療法に用いられることもあるのだとか。ただし、果物の中には血糖値を上げてしまうものもあるので、糖尿病の人は医師に相談して食べるようにしてください。また、果汁100%ジュースなどは血糖値が上がるため、要注意だそうです。

糖尿病の改善に欠かせない「運動」

糖尿病の治療では、「運動」も重要だそうです。ウォーキングや水泳などの有酸素運動は、ブドウ糖を細胞の中に取り込み、血糖値を下げるインスリンの効果を高めてくれるのだとか。また、ある調査によると、毎日歩くことで血糖値を調節するだけでなく、糖尿病の発症を予防する効果も期待できるそうです。先生曰く、ポイントは「楽しく続けること」、ウォーキングなどは家族や友人を誘って一緒に行うのがおススメだそうです。

<ドクター考案!「いすいーっす体操」>

先生が糖尿病の型や血糖値が高めの方にお勧めしているのが、「いすいーっす体操」。椅子に座った状態で、腕を振ったり足を延ばしたりして運動を行います。転倒の恐れがないので誰でも行うことができ、筋肉量を増やして糖分を消費し、血糖の状態を良くする効果が期待できるそうです。

<明日に続く>