厚切りジェイソンさんの投資方法 上

パックンと厚切りジェイソンの投資方法については、このブログで何度も取り上げています。

今回はNHKの記事を勉強します。


「貯蓄から投資へ」。政府は個人の金融資産を、貯蓄から投資に促しています。ただ、日本人は投資に慎重だ、とも言われます。私たちは「投資」にどう向き合えばよいのでしょうか。投資に関する著書が50万部を発行、金融教育の授業や講演なども数多く行っている、お笑い芸人でIT企業役員の厚切りジェイソンさんに、神子田キャスターが聞きました。

投資のためには「節約」が大事!?

ーお願いします。

ジェイソン:厚切りジェイソンさん

よろしくお願いします、厚切りです。Why!

ーまずですね、ジェイソンさんは日本人のことを不思議だという感じでWhyっておっしゃっていると思うんですけど、投資をしない日本人ってやっぱりWhyって感じですか?

ジェイソン:はい。

ージェイソンさんがどういう風に投資に関心を持ち始めたか、個人のヒストリーからお伺いしてもよろしいですか。

ジェイソン:アメリカで大学を出て、アメリカの企業に入って、まぁ普通のサラリーマンみたいな感じだったんですけど、入社手続きで「老後の資金計画に参加しますか」みたいな感じで僕は投資を始めたんですけどね。もうごく地味なやり方で普通に給料から何%が引かれて、それを自動的に投資信託を買うような標準制度に参加しただけですけどね。それがスタートでした。

ージェイソンさんは、まず投資をする前の段階で、節約が大事と言っています。そこが印象に残ったんですけど。

ジェイソン:そうですね。それ、意外と大事というか、お金を作っていく、自分の財産を作りにいくには「収入・支出・投資」の三本柱でできているんですけど、その中でいちばん大事なのは、僕は「支出」だと思っているんですね。

ジェイソン:なぜかというと、結局意識が無いままお金を使ってしまうと、無くなるまで人は使いますよね。で、ものが欲しくて買っているというよりも、まぁ癖、習慣で「友達と一緒にコンビニに入ったから甘いパンを買おう」とか、「自動販売機の前を通ったから何かの飲み物、ジュースを買おう」とか。それは別にそのとき欲しければ、まぁいいんですけど、ちゃんと意識を持ちましょうと。意識がないままお金を使ってしまうと、何も残らない。で、何も残らなければ投資できるお金がないから、まずは自分の収入を大事にして、支出を把握してから投資とかその後の話を考えますというのが第一歩で。

あと支出の力もご存じですか?すごいんですよ。例えば時給1000円のバイトをしたとしましょう。で、その後は頑張った1時間分の給料を持って百円ショップに行くとしますと。そしたら何個のアイテム買えますか?

ー10個。

ジェイソン:と思うじゃん?違います!なぜかというと所得税引かれるでしょ、住民税引かれるでしょ、健康保険とかいろいろな保険とか控除されて、結局どのくらい残るんですか? 800円くらいでしょう。じゃぁ何個買えるんですか?

ー8個。

ジェイソン:それも違いますよ。消費税もかかるからね。よく子どもたちが100円玉だけを持って百円ショップに行ったら何も買えないのを後で気づく、みたいな感じなんですけど。消費税もかかるから稼ぐときも払うときも両方税金がかかるんですね。

だから700円を節約するのが約1.5倍の1000円を稼ぐのと同じ価値なんですよ。支出の力はそこにあると思いますね。まずは無駄遣いはできるだけ早めにやめましょうということがスタートですね。それはリスクがないんですよね、無駄遣いを削るのは。投資とかはいろいろなリスクが伴うんですけど、無駄遣いをやめるのはリスクないですからね。それが第一歩です。

ー税金のこととか考えると、700円を貯めることは1000円の所得を得るのと同じくらいの価値があると?

ジェイソン:ほんとに何も考えてないまま、お金があるときは全部なくなるまで使い切るのは、周りでしょっちゅう見るんですよね。

例えば会社の人ですと「今夜飲みに行きますか」って言って財布の中身を見て判断する人たち。それは結局「入ってます。参加します」、「あー入ってない。今月はちょっと難しいです」となると、無くなるまでは行くんですよね。その後で「あれ、こんなに飲み会で使っていたんだ」とか「こんなに甘いパンに使っていたんだ」とか「こんなに通ってもいないジムで使っていたんだ」とか「見てもいない動画サービスで使っていたんだ」と後で気づくと、「うわぁ、これを全部代わりに投資に回せば、今どんだけ豊かになっているのか」とか10年20年経ったところで考えてみると本当に痛く感じるんだよね。

投資の「リスク」どう考える?

ー投資をしようと日本人が思ったときに、何でしないのかって大きな理由が2つあって。

ジェイソン:Why!?

ーはい。理由その1「どうやっていいかわからない」。その2が大きいと思うんですけど「リスク」。どうしても減っちゃうんじゃないかと。こういう日本人に対してはどういう風にアドバイスしますか。

ジェイソン:教育というか、勉強したほうがいいと思いますけど、まずやり方がわからないのは、ちょっと弱い言い訳ですよ。それは調べればいいだけの話だから。そんなに難しくはないし簡単にできる仕組みとか証券会社とかいっぱいあります。それはまず解決できる問題。

で、そのリスクというのは、投資と言ったら全部ごちゃまぜにする人が多いんですよね。仮想通貨も投資だと勘違いしている人もいるし、個別銘柄、一か八かでこの日に全財産ぶち込んで翌日は10倍になったとかも同じ投資になっていると考えている人もいるし、ずっとコツコツ何十年積み立てていくような投資信託も同じ扱いになるんですよね。それをまず、それぞれのリスクと、それぞれのいろいろな評価基準を見るべきだと思いますけど。

基本、「安全性・流動性・収益性」の3つの基準でそれぞれを評価したほうがいいと思いますけどね。現金だったら例えば流動性が高い、安全性が高いけど、収益性がほとんどない。で、個別銘柄の投資でしたら、安全性はちょっとわかんないところもありますけど、流動性はあって、収益性はまぁまぁ悪くないものもあるんですけど。で、例えば投資信託でしたら分散投資につながりますので、すべての卵を1つのカゴに入れないでリスクを分けることによって、より少ないリターンかもしれないですけど、より安全性を保てるやり方とか。いろいろなやり方とリスクの違いがあるのは理解してほしいですね。

<明日に続く>