低コストインデックスファンドの純資産総額・コスト・リターン2023年8月

日本人に人気のある低コストインデックスファンドの純資産総額、経費率、トータルリターンを一覧表にしました。

◆ 純資産総額

1兆円越え銘柄は4銘柄です。三菱UFJ国際-eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)は、2022年3月に1兆円を超え、1年少々で2兆5千億円を超えました。今年中に3兆円を超えるかもしれません。

◆ 信託報酬

「三菱UFJ国際、eMAXIS Slim」シリーズが値下げしました。他の銘柄は前月と同じです。


業界最低の0.05765%に=「eMAXIS Slim全世界株式」の実質信託報酬=三菱UFJ国際投信

2023年08月21日 08時30分 時事通信社

(出所)三菱UFJ国際投信(出所)三菱UFJ国際投信(クリックで表示)

 三菱UFJ国際投信は、低コスト・インデックスファンド「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」の信託報酬率を、年率0.05775%(税込み)以内に引き下げると発表した。現在は同0.1133%(同)以内。9月8日から実施する。

「eMAXIS Slim」シリーズは、一定の純資産総額を超過した部分により低い信託報酬率を適用する「受益者還元型信託報酬率」を採用している。ファンドの規模拡大によるメリットを、投資家に還元する狙いだ。このファンドの純資産総額は8月17日時点で1兆3729億円なので、「受益者還元型信託報酬率」を適用して推計した実質的な信託報酬率は、同0.05765%(同)となる。

「eMAXIS Slim」シリーズは、「業界最低水準の運用コストを将来にわたって目指し続ける」というコンセプトで運用されている。今回の引き下げについて、「公正な比較の対象となる他社類似ファンドに係る信託報酬率が当社ファンドを下回る場合、ファンドの持続性に配慮した範囲で信託報酬率を引き下げることを基本としている」と説明している。

「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」のほか、「eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)」と「eMAXIS Slim全世界株式(3地域均等型)」、「eMAXIS Slim新興国株式インデックス」についても、信託報酬率を引き下げる。

世界株式の指数である「MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(MSCI ACWI)」に連動する投資成果を目指す低コストファンドでは、野村アセットマネジメントが7月10日、信託報酬率を年率0.05775%(税込み)とする新ファンドを設定するなど、低コストを競う動きが激しくなっている。


三菱UFJ国際、eMAXIS Slim「オルカン」などの信託報酬引き下げ

記事公開日 2023/8/18  QUICK Money World

三菱UFJ国際投信は8月18日、「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」の信託報酬を年0.11330%(税込み)以内から年0.05775%(同)以内に引き下げると発表した。変更は9月8日から。純資産総額(残高)に応じて決まる実質的な信託報酬(8月17日時点の残高を適用した推計)は、年0.05765%(同)になるという。

eMAXIS Slimシリーズの「オルカン」は、世界株式の代表的な指数である「MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス」に連動するインデックス型(指数連動型)。8月17日時点の残高は1兆3729億円と、国内公募の追加型株式投資信託(上場投資信託=ETF=を除く)で3番目の大きさをほこる。残高1位の「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」とともに、三菱UFJ国際投信の主力商品だ。

引き下げた後の上限値である年0.05775%(同)は、「MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス」に連動するインデックス型で業界最安水準に並ぶ。17日時点の最安は、日興アセットマネジメントの「Tracers MSCIオール・カントリー・インデックス(全世界株式)」と、野村アセットマネジメントの「はじめてのNISA・全世界株式インデックス(オール・カントリー)<愛称:Funds-i Basic 全世界株式(オール・カントリー)>」の2本。

「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」も含め、信託報酬の上限値が最安となる3本はすべて、積み立て型の少額投資非課税制度(つみたてNISA)対象商品。2024年に始まる新しいNISAの成長投資枠の対象としても届け出られている。

三菱UFJ国際投信は「オルカン」とあわせて、eMAXIS Slimシリーズの「全世界株式(除く日本)」「全世界株式(3地域均等型)」「新興国株式インデックス」の3本の信託報酬も同時に引き下げる。変更後の信託報酬は「全世界株式(除く日本)」と「全世界株式(3地域均等型)」が年0.05775%以内(同)、「新興国株式インデックス」が年0.15180%以内(同)となる。

このうち「全世界株式(除く日本)」はMSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(除く日本)、「新興国株式インデックス」はMSCIエマージング・マーケット・インデックスと連動した運用をめざしており、どちらも変更後の信託報酬は各指数連動のインデックス型(ラップ専用を除く)で業界最安水準となる。


◆ 1年リターン

「三菱UFJ国際-eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)」だけが一桁台です。

◆ 3年リターン

バランス型が10%でした。

◆ 5年リターン

バランス型と日経225が一桁台でした。

       銘     柄 純資産総額(百万円) 信託報酬(%) 1年リターン(%) 3年リターン(%) 5年リターン(%)
1 SBI・V・S&P500インデックス・ファンド 1,105,465 0.09380 21.00 22.74
2 <購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド 551,511 0.09889 20.23 23.78 15.11
3 eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) 1,442,137 0.05775 19.84 19.63
4 eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) 2,606,628 0.09372 21.13 22.90 17.03
5 SBI・V・全米株式インデックス・ファンド 185,257 0.09380 19.74
6 eMAXIS NASDAQ100インデックス 75,640 0.44000 32.52
7 eMAXIS Slim 先進国株式インデックス 535,404 0.09889 21.49 21.52 15.06
8 eMAXIS Slim バランス(8資産均等型) 219,708 0.14300 8.57 10.21 7.17
9 ニッセイ日経225インデックスファンド 240,588 0.27500 18.36 13.94 9.22
10 楽天・全米株式インデックス・ファンド 1,098,352 0.16200 19.78 21.89 15.98
11 eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本) 308,607 0.05775 19.79 19.91 13.93
12 野村つみたて外国株投信 104,011 0.20900 19.64 19.82 13.86
13 はじめてのNISA・全世界株式インデックス(オール・カントリー) 674 0.05775