VT:バンガード・トータル・ワールド・ストックETF:2021年10月

世界最大級の資産運用会社であるバンガード社の日本法人(バンガード・インベストメンツ・ジャパン株式会社)が2021年2月28日をもって廃業しました。その結果、日本語版のETFの商品説明をやめてしまったので、英語版を日本語に翻訳してその内容を確認します。

私は、VT(バンガード・トータル・ワールド・ストックETF)を持っていませんが、その世界の分配率をもとに、アメリカ株、ヨーロッパ株、新興国株のETFを保有しています。

分散方法

一般的には、投資は分散するとリスクが減ります。その分散の方法には様々な種類があります。

  • 株式、債券、リート、商品、金、暗号資産、不動産などの種類を分散させる
  • アメリカ、ヨーロッパ、日本、新興国など、エリアを分散させる
  • IT、金融、製造等セクターを分散させる
  • 同じセクターの中でも数社に分散させる
  • 購入時期を分散させる
  • 売却時期を分散させる

世界の株式市場は連動

これらの中で、株式投資がメインになりますが、アメリカ、ヨーロッパ、日本、新興国など、エリアを分散させても、現在の株式市場は連動する傾向が強いので、あまり分散効果を期待することはできません。また、VTが投資するエリアの6割以上がアメリカなので、それ以外のエリアの貢献度はかなり低いのです。

バフェットはアメリカに集中投資

このため、世界に分散投資するのではなく、アメリカ1国に投資しても世界に投資するのと大きな違いはないという考えもあります。現実にウォーレンバフェットは、自分の死後、相続財産の9割をアメリカのS&P500に、残り1割を米国短期国債に投資することを勧めています。

日本人は世界分散投資好き

それでも、日本人はVTのように世界中に投資するETFである「VT」や、インデックスファンドである「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー 三菱UFJ国際投信」が大好きなようです。このため、「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year2020」でも、この2銘柄が、3位と1位を獲得しています。

それでは、VTの日本語翻訳を始めます。

製品概要

  • 外国株と米国株の両方に投資します。
  • FTSEグローバルオールキャップインデックスのパフォーマンスに連動することを目指します。これは、先進国市場と新興国市場の両方をカバーしています。
  • 成長の可能性は高いですが、リスクも高いです。 株価は、米国や国際的な株式ファンドよりも激しく変動する可能性があります。
  • 長期的な目標にのみ適しています。

ETFの事実

  • 資産クラス:国際/グローバルストック
  • カテゴリー:ワールドストック
  • IOVティッカーシンボル:VT.IV
  • 経費率: 2021年2月26日現在 0.08%
  • CUSIP:922042742
  • ETFアドバイザー:バンガードエクイティインデックスグループ

価格と利回り

  • 市場価格:2021年10月15日現在 $ 105.42
  • NAV:2021年10月15日現在$ 105.32
  • プレミアム/ディスカウント:0.11ドル

リスクの可能性

リスクレベル4

中程度から積極的なファンド

中程度から積極的と分類されるバンガード ファンドは、幅広く分散されていますが、実質的にすべての資産を普通株で保有しているため、株価の大きな変動の影響を受けます。 これらのファンドは、長期的な投資期間 (10 年以上) を持つ投資家に適している可能性があります。

パフォーマンス 平均年間収益 2021年9月30日現在

⇒最近1年間の28%というのは高すぎます。2008年設定以来の7%台が妥当なレベルでしょう。

1年間 3年間 5年間 10年間 2008年6月24日設定以来
トータルワールドストックETF 28.44% 12.67% 13.30% 12.26% 7.83%
Spliced Total World Stock Index(ベンチマーク) 28.94% 12.75% 13.42% 12.28% 7.89%

10,000ドルの仮想成長 2021年9月30日現在

⇒ もし10年前に1万ドルを投資していれば、現在は3万ドル以上になっていたという計算になります。

ポートフォリオ構成 地域ごとの割合 2021年9月30日現在

⇒ アメリカが6割を占めています。

特徴 2021年9月30日現在

  • 純資産合計に資金を提供する:324億ドル
  • 株式数:9299
  • 上位10銘柄の純資産割合:14.4%

月末の保有株式 2021年9月30日現在

順位 銘柄 Percentage
1.Apple Inc. 3.00%
2.Microsoft Corp. 2.80%
3.Alphabet Inc. 2.10%
4.Amazon.com Inc. 1.90%
5.Facebook Inc. 1.10%
6.Tesla Inc. 0.80%
7.Taiwan Semiconductor Manufacturing Co. Ltd. 0.70%
8.Berkshire Hathaway Inc. 0.70%
9.NVIDIA Corp. 0.70%
10.JPMorgan Chase & Co. 0.60%

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