◎今日のグラフ:確定給付企業年金等の所得税額等
確定給付年金、確定拠出年金、財形年金の所得税及び復興特別所得税
確定給付企業年金の支払通知書が、生命保険会社から送られてきました。私が以前勤めていた会社は、20年近く前に税制適格年金から、確定給付年金(DB)と確定拠出年金(DC)とに移行しました。退職金の2割をDBに、さらに別の2割をDCに移管しました。DBについて私は60歳から20年払いを選択しました。2か月に1回13万円ほどの年金を受け取ります。その支払通知書に所得税額も記載されています。現在私が受け取っている年金は、DB以外にも老齢厚生年金(いわゆる特別支給の老齢厚生年金で、報酬比例部分です。)と財形年金積立があります。その支払通知書に記載されている所得税率及び復興特別所得税率をグラフにしました。
年金 | 所得税額及び復興特別所得税額 |
確定給付企業年金(DB) | 7.70% |
老齢厚生年金 | 0.68% |
財形年金積立 | 0.00% |
DBの税率
DBの税率は7.70%ですが、3年前の最初から毎月一定額の5000円です。5000円というのは切りのいい数字なので、全員同じ金額を源泉徴収しているのかも知れません。私は、現在、年金収入以外は非正規のパートタイマーの給与だけで、所得税率は5%以下でしょうから、確定申告すれば少額でも還付されるかもしれません。
老齢厚生年金の税率
老齢厚生年金は、0.68%と極めてわずかです。この率がDBにも当てはまるとすると、DBの所得税は、ほとんど還付されるかもしれません。何しろ、年金と税金は極めて複雑なので、年金機構も間違えるほどですから、私のような素人に詳しいことがわかるはずはありません。毎年少しずつ勉強しましょう。
財形年金
財形年金積立には棒グラフがありません。これは税率がゼロだからです。昨年、他の年金は源泉徴収票が届いたのですが、財形年金だけは届来ませんでした。そこで、当該生命保険会社に問い合わせたところ、「年金は非課税で、源泉徴収をしていないので、確定申告の必要はありません。」という回答でした。財形年金の特長だと納得しました。
iDeCo、NISA、つみたてNISAの税制優遇
昭和の時代の資産運用の税制優遇措置には、財形年金以外にはマル優がありました。現在は、代わりに、iDeCo、NISA、つみたてNISAがあります。これらを、フルに活用すれば、毎年数万円の節税になりますから、生涯にわたって計算すると、少なくとも数十万円、たいていは100万円を超えるメリットがあります。正規社員だった現役時代には、仕事が忙しくて数万円の差は、あまり考慮に値しませんでしたが、年金受給世代になると、この数万円の差がとても大きく感じられ、また興味深くもあります。
興味深い新税制、新商品が毎年登場
政府は毎年のように新しい制度を導入しますし、証券会社等の緊急機関も、それに合わせて新商品を導入しますから、刺激的で勉強のし甲斐があります。