◎今日のグラフ:平成29年分所得税等の還付、増加納付額
税務署からの郵便
「平成29年分所得税及び復興特別所得税の確定申告書の見直し・確認について」という書類が税務署から届きました。公的年金の入力漏れがあったとのことです。3月の確定申告においては、概算で6万円還付されることになっていたのですが、今回概算で1万円追加納付することになりましたので、合計で7万円の差ということになります。
行政指導
この手紙の内容は、「入力漏れがありましたので、修正申告書を提出することによって、申告内容を自主的に是正してください。このお願いは行政指導として行っているものであり、この行政指導に基づき修正申告をしていただいた場合は過少申告加算税は課されません。増加する税金は最寄りの金融機関又は当税務署で納付してください。」というものです。税金は難しいのですから、マイナンバー制度を活用して、もっと簡素なものにしてほしいものです。
◎今日のテーマ:ETFの日本での本格的登場
「絶対に儲かる」(?)
日本で21世紀の初めにETFが本格的に動き出したころ、私は「とても良いものが出た。これなら、将来安心して買える。」と思ったものでした。それまで、証券会社の投資信託だけには手を出さないようにしていましたが、ETFはコストが低い商品でした。その頃、ある国務大臣がETFの良さを強調するために、「絶対に儲かる」と触れ回ったのにはとても驚いたものでした。これは株と同様のものですから、絶対に儲かるなどということはあり得ないので、この大臣は、どうしちゃったんだろう、しかも、元は経済学の大学教授(大臣と国会議員を辞めた後に元の大学の教授に戻りました。)だったのですから、本当にあきれ返りました。当然、与党内の国会議員から「株に、絶対に儲かるものなんかあるわけない。あんなことを言ってはダメだ。」とたしなめられていました。当然のことです。
ETFなら個別株式と異なるので倒産の心配なし
個別株は会社が倒産したり、上場廃止になって、価値がゼロになることは有りますが、ETFの価値がゼロになるというようなことはありません。この一点だけでも素晴らしい特徴といえますが、さらに加えて、たくさんの銘柄に資産を分散できるというわけですから、ETFは長く待ち望まれていた商品です。しかも、大型のETFであれば、純資産総額、取引量も巨大で、安心して買えます。信託報酬も格安といっていいほどの低水準です。特に1306(TOPIX連動型上場投資信託のETF)は日銀やGPIFも購入しているということで、精神的な安心感は数字では説明できないものです。やがて、ETFは少しずつ市場に浸透し、拡大していきました。
外国のETFも手軽に買える時代
日本のETFだけでなく、アメリカのETFが手軽に買え、しかも、運用実績がとても良いので、いよいよ、買った方がいいと思いました。徐々に、日本、アメリカ、ヨーロッパ、新興国のETFを買い進めました。日本の株式であればその会社の名前を始め、歴史、事業内容、最近の業績がある程度わかりますが、アメリカをはじめ外国の企業となると、特定の消費財などを除いては、会社の状況を知ることはほとんどなく、海外の株式に関しては、もし外国ETFがなければ購入することはあまりしなかったと思います。20世紀に比べて現代は、個人投資家にとって良い時代になったと思います。