◎今日のグラフ:ETFの累積投資額
1306とSPYの長期保有
このグラフは、もし今1000万円保有していて、それを投資する場合の資産の変化です。毎年1306(TOPIX連動型上場投資信託のETF)とSPY(アメリカSPDRのS&P500のETF)を100万円ずつ証券会社で購入すると累積投資額はこのグラフのようになります。私も連れ合いも、これほど規則正しく投資したわけではありませんが、類似した感じで投資しています。その結果、私は年間平均6%近いトータルリターンを実現し、連れ合いもリーマンショックの直前というひどいタイミングに投資を始めた割には、現在、高級車1台分の運用益を生み出しています。
5年間の分散投資
今すぐ、1306とSPYに全額の500万円ずつ投資する方法もありますが、それではリスクが大きいので、5回に分けて投資した方が無難だと思います。5年間に分散して投資しても、平均すれば、現在全額を投資した場合と比較して、2年間の遅れでしかありません。2年間の遅れによる機会損失は、保険料と考えるか、あるいは、入会金と考えればいいと思います。
何に、どこで、どれほど
さて、投資をする場合、何に、どこで、どれほど、ということが重要です。以下において、私も実践している基本的なパターンを説明します。
① 何に:
退職金や相続財産のようなまとまった資金がある場合は、投資すべき商品は、日本とアメリカにおいて最大のETFである1306とSPYがよいと思います。SPYのトータルリターンは、過去25年平均で、8%を超えています。1306も最近では、SPYに準じる結果を出しています。私も連れ合いも、この2商品で半分以上を占めています。若い人で、あまりまとまったお金がない場合には、低コストのインデックスファンドの積立が適していると思います。
② どこで:
コストを重視するならSBI証券などのネット証券、窓口や電話で対応してほしいなら野村証券などの対面証券会社で購入します。私と連れ合いは、野村證券一本です。
③ どれほど:
リスク資産として投資できる金額まで投資が可能です。10年間保有し続けられれば、元本を上回っていると思います。私は、現在非正規のパートタイマーの収入が多少あり、また、老齢厚生年金もありますので、それで通常の生活費が足りています。したがって、金融資産のほぼ全額をETFなどに投資しています。
行動することが大事
資産運用で大事なことは、基本的なことを理解したと思ったら、証券会社に口座を作って、投資を始めることです。30年前、40年前は、普通の人が財産を貯める方法は、財形(勤労者財産形成制度)でした。その頃は職場に生命保険のおばちゃんがいて、財形の手続きをやってくれました。しかし、現在のように低利では、財形はあまりお勧めの方法ではなくって来ています。一方で、最近は低コストのETF、インデックスファンドなどがどんどん誕生してきています。様々な制度、金融商品を知るには、実際に投資を始めながら勉強していくのが一番です。知識は何も行動に移さなければ、単なる知識ですが、投資は長期保有すれば、資産がきっと増えます。
次の行動に移せば投資はできます。
A:証券会社に口座開設のための資料送付を申し込む。
B:申込書に記入捺印して郵送する。
C:資金を200万円送金する。
D:電話かインターネットで、1306とSPYを購入する。
E:もし、ETFの相場が下がっても、売らずに5年、10年保有し続ければ、きっと資産が増えます。