会社の福利厚生5:団体定期保険

◎今日のテーマ:会社の福利厚生5:団体定期保険

私は長年にわたって企業に勤めていました。その間利用していた福利厚生もありますし、私が責任者を務めていた福利厚生もあります。それらについて意見を述べたいと思います。

団体定期保険のコストは低い

団体定期保険は、会社が福利厚生として行っているもので、会社が契約者とって従業員が加入する定期保険のことを言います。定期保険は、万が一、死亡したり高度障害になった場合に保障する掛け捨て保険です。この保険は、募集や手続きを会社が行うので、人件費がかかりません。従って、コストがとても低いのです。

団体定期保険は圧倒的に有利

かつて生命保険会社に勤めていて、現在は保険の評論家をしている人が、次の発言をしています。

  • 生命保険会社の部長は、勤めている会社の福利厚生としての団体定期保険しか入らない。
  • 保険のコンサルタントが、勤めている会社の真っ先に複利厚生としての団体定期保険を、真っ先に推奨しなければ、そのコンサルタントを信用してはいけない。

また、著名な経済評論家も、推奨しているのは、団体定期保険だけです。

入るタイミングは結婚か出産

この保険に入るタイミングは、結婚、出産ということになると思います。なぜなら、家族がいなければ自分一人しか養う人はいませんから、独身の間は生命保険は必要ないと思います。ただし、高度障害の心配をしている人は独身の間に入ることも考えられます。結婚しても共働きであれば、生命保険に入る意味はありませんので、出産のタイミングで入るのが合理的な行動だと思います。

特約は基本的に不要

団体生命保険には、入院や所得補償の特約がついている場合がありますが、この辺から徐々に生命保険会社の術中にはまります。もし、ある程度の貯蓄をして有れば、このような特約を付けるのは、必要のないコストになると思います。

医療保険は不要、高額療養費制度で十分

医療保険については、不要だと思います。日本では、医療費が高額になる場合に、「高額療養費制度」があります。医療費が高額な負担となった場合は、自己負担限度額を超えた額が払い戻される制度です。この制度のおかげで、自己負担額は最大でも数万円で済む程度です。

国民は既に高い健康保険料を支払っている

しかし、この制度が成り立っているのは、国民が、既に高額の健康保険料を支払っていて、それを原資として運営されているからです。健康保険料を支払っているという意識の無い人もいるかもしれませんが、給与明細表などに記載されています。従って、医療保険に入る必要は、通常ありません。生命保険会社の部長さんは、入らないそうです。

連れ合いの趣味でがん保険に加入

なお、50歳代の時に、生命保険と医療保険は解約しました。ただし、私はがん保険だけは加入しています。私は不要だと思っているのですが、連れ合いが、どうしても止めないというのです。この件で3回ほど大議論(大喧嘩?)になりました。さすがの私も、保険を止めるのを諦めました。がん保険は、連れ合いの趣味で、趣味にはお金がかかるものだと割り切ったのです。