どの証券会社に口座を持つべきか

◎今日のテーマ:どの証券会社に口座を持つべきか。

私と連れ合いの証券口座は、野村證券だけです。証券会社の口座を何社にすべきか、また、どの証券会社にすべきかということについて、たまに考えることがあります。様々な視点から、考えをまとめてみたいと思います。

1.過去の経緯

私が証券会社に口座を開設したのは昭和50年代の終わりの頃でした。その後の10数年間は金融商品が華やかだっところです。私は、財形貯蓄を基本に給与天引きで貯蓄していましたが、それ以外に、生命保険会社の一時払い養老保険年金の利回りが5%以上あったので、それを購入しました。証券会社では公社債投信も比較的高利回りでしたので関心がありましたが、一時払い養老保険年金の方が有利だったため、利用しませんでした。当時はネット証券が誕生していませんでしたから、対面証券会社しか選択肢がありません。その中でも、会社の規模が最大の野村證券を選びました。1997年には業界第4位の山一證券が自主廃業したので、規模が大きいということは、重要なことだと思います。

2.従業員持株会株式の移管

勤めていた会社を退職する際に、従業員持株会の株式を移管する必要があります。2010年頃は、まだネット証券に対する知識がなく、当然のように野村證券に移管しました。

3.退職金等の移管

退職金等については、一旦メガバンクで受領した後、すぐに三菱東京UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行、野村證券に分散して預けました。

4.外貨MMF、内外ETFの購入

持株会株式を売却した資金や退職金等を元に、国内、海外のETFを購入しましたが、それもすべて野村證券で行いました。その時も、ネット証券を利用することは考えませんでした。

5.大和証券に口座開設を検討

金融資産が1億円を超えてきましたので、複数の証券会社と取引した方が良いのではないかと、漠然と考えるようになりました。そこで、自宅から徒歩圏内にある大和証券の口座を開設してみました。しかし大和証券はETFの品揃えが十分でないので、その後利用することはありませんでした。

6.ネット証券を考えるようになった理由

最近数年間、投資信託の管理運用費用(信託報酬)が激しくなってきて、その利用を考えると、ネット証券を考えざるを得なくなりました。

① <購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド

2013年12月に設定されて以来、圧倒的な低コストを誇る商品として誕生しました。この商品は、野村證券や、大和証券などでは取り扱っておらず、ネット証券を利用せざるを得ません。

② iDeCo

iDeCoの制度が2017年に始まってから、低コストの商品が発売されましたが、①の商品を含めて、ネット証券の商品品揃えが充実しています。野村證券でも制度開始当時は、あまり遜色のない商品を開発したのですが、その後の①などの価格引き下げ競争には追随してこないので、対面証券の劣位は明らかです。

③ つみたてNISA

つみたてNISAもiDeCoと同様に、スタート時点では低コスト商品を発売しましたが、その後のコスト引き下げ競争には参加していません。

7.個人投資家にとって、これからはネット証券の時代

今年で平成が終わりますが、昭和は対面証券の時代、平成はネット証券が誕生した時代、そして次の時代はネット証券が大きく成長する時代になると思います。SBI証券は、愛媛銀行と連携して、松山市内で共同店舗の運営を始めるなど、新しい動きも出てきています。

8.SBI証券の口座開設を検討

私は現在、iDeCo、つみたてNISAとも野村證券を利用しているので、ネット証券の口座開設は必要ありませんが、将来的にはSBI證券に口座を開設しようと思います。そして、ETFなどの商品も移管しようと思います。野村證券は、ETFの販売手数料が高いので、SBI証券に移管すれば低コストで売却できると思います。