家計の大きな支出にまつわる思いもよらぬ問題2

(昨日の続き)

◎今日のテーマ:家計の大きな支出にまつわる思いもよらぬ問題2

ある私鉄の通勤

1990年前後の株式・不動産バブルの頃は、JR中央線沿線の不動産に人気がありました。しかし、その人気が出過ぎたので、他の路線の人気が高まりました。昭和の終わりから平成に時代にかけて、東京から西へ向かう私鉄のある路線の人気が上昇しました。その理由は、路線名が醸し出すお洒落感とテレビドラマの影響と言われています。ところが、そこに住んでみて困ったのは、東京まで通勤するサラリーマンでした。通勤時間が長いうえに、電車の混雑が激しいのです。会社に到着する頃には、疲れてぐったりしてしまいました。人気があるので、土地価格が高い上に、通勤でも苦労するのでは困ったものです。

不動産を買う時期

現在、東京の不動産価格は、かなり割高になったといわれています。その理由は、都心のビジネス用の土地が高騰していることと、台湾人、中国人の富裕層が投機目的でマンションなどを購入しているからだといわれています。私の親戚も、そのような外国人投機家の娘と結婚して都心のマンションに暮らしています。しかし、現在の不動産相場は、今がピークで、近いうちに下がると予想されるので、購入は少し待った方が良いという評論家もいます。株と同じで、不動産相場の予測も難しいのですが、過去にも変動がありました。土地の相場は1992年ごろをピークとして21世紀初頭まで下落を続け、その後反転しました。私は、不動産バブルのピークの頃には、一生、家を持つことはできないのではないかとさえ思ったほどです。その頃、一番情報を持っているはずの、マンションデベロッパーの部長、都市銀行の管理職、大手メーカーの役員が最高値で不動産を購入しました。私は財形貯蓄の給与天引きで、何とか不動産を購入できるまで待って、2004年の底値で買うことができました。一方で、私の親戚の一人はバブルの頃に借金で不動産に投資し、バブル崩壊によって数億円の借金だけが残りました。サラリーマンは、借金をせず、まじめにこつこつ積み立てるのがよさそうです。

自動車

団塊の世代などにとって、自動車は憧れでした。しかし、今の若い人にとっては、必ずしもそうではないようです。特に東京に住んでいれば、自動車は不要と考える人もいるようです。その理由は、

  • 公共交通機関で十分だから
  • 自転車、バイク、徒歩などで十分だから
  • 購入価格が高いから
  • ガソリンや税金等の維持費が高いから
  • 駐車場代などの費用が高いから

が主な理由です。

自動車を持たなければ40年で1億5千万円

もし、自動車購入代金、維持費、駐車場代に年間100万円かかるとして、それをインデックスファンドで積み立てるとどれ程になるでしょうか。金利は世界に分散投資する場合の標準的な水準である、6%とします。積立期間は、25歳から65歳までの40年間とすると、1億5千万円以上になります。アメリカの代表的ETFである、SPY(アメリカSPDRのS&P500のETF)の利回りである8%で計算すると2億6千万円です。もちろん、この積立金を引き出す時には、税金がかかります。

マクラーレンか老後資金か

ある広告代理店の若い社員が、マクラーレンが大好きで、数年ごとに買い替えています。この人にとっては、マクラーレンは趣味なので、自分の収入を数百万円つぎ込んでも、ぜひ欲しいものなのでしょう。しかし、この人は、積立投資の威力を知っているのでしょうか。

ウォーレン・バフェットの悩み

ウォーレン・バフェットは、若いころに、床屋に行くべきか、それとも、床屋に行かないで、その床屋代を投資に回して数十年後に増えるはずの金額を比較し、悩んだそうです。

相場変動に動揺せず長期で運用

2018年からアメリカ、日本をはじめ、世界の株式市場が大きく変動していますが、10年、20年単位で見れば、さざ波のようなものでしょう。個人投資家は、動揺せずにこつこつと、長期で積み立てて行けばよいと思います。