新社会人へのアドバイス
私は長いサラリーマン人生の間に、資産運用関係の仕事に携わって来ました。その知見をもとに、就職が内定した自分の子供にお金のアドバイスをしました。このブログでは、数回に分けてそれを説明しています。
④ インデックスファンドとETFを中心に蓄財・資産運用をする。個別株には手を出さない。債券は低利だから今は避けるべき。バランスファンドは債券を含むのでダメ。
このグラフは日本で人気のあるインデックスファンドとETFの信託報酬(経費率)です。最近数年でどんどん下がってきて、かなり満足のいく水準になりました。
商品名 | 信託報酬 (税込)/年 |
純資産 (億円) |
ニッセイ-<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド | 0.107892% | 1,272 |
三菱UFJ国際-eMAXIS Slim 先進国株式インデックス | 0.107892% | 539 |
1306 TOPIX連動型上場投資信託 | 0.118800% | 89,784 |
1308上場インデックスファンドTOPIX | 0.095040% | 40,831 |
昔の投資信託はひどかった
1980年代に、山一証券の人から受けたアドバイスは、「投資信託だけは買うのをやめた方が良い。あれは証券会社だけ儲かって、買った人は損をするから。」というものでした。当時、売買手数料も信託報酬も高かったのです。
インデックスファンドとETF
ところが、現在のインデックスファンドとETFは両方とも安く、インデックスファンドの売買手数料はゼロ円です。これらの商品は、コスト・リターンの透明性が高くとても良心的な商品ですが、ネット証券でしか買えません。野村・大和などの対面証券、メガバンクなどの銀行窓口では扱っていません。ネット証券の口座開設や商品購入は慣れないとやり難いですが、分からないところは電話をかけながらインターネット画面で操作すればできます。
海外のETFはさらに素晴らしい
ここでは、国内商品のインデックスファンドとETFだけグラフと表を載せましたが、アメリカや世界のETFもありますので、このブログのポートフォリオなどを参考にしてください。私は、徐々に日本の金融資産のウェイトを落として、アメリカと世界のETFを増やそうと思います。
超低金利下の債権・バランスファンドは魅力なし
債券については、現在超低金利の時代が続いていますので、投資対象としては魅力がありません。昨年、アメリカの長期国債の利回りが3%になりましたが、4%か5%程度の利回りが欲しいと思います。債券に投資したいと思わないので、それを含むバランスファンドにも投資したいと思いません。
個別株式はリスキー
投資対象はインデックスファンドとETFだけで、個別株式には手を出さないようにアドバイスしましたが、個別株式を始めると、リスクが大きいだけでなく、その会社の情報や株価変動に注意が向いて、自分の仕事がおろそかになる可能性があります。私は従業員持株会で買った株式が元本の2.5倍になり、連れ合いのは会社倒産でゼロになりました。個別株式のリスク・リターンは激しいのです。
若い人は個別株式投資よりも自己投資
20代、30代は、仕事をする社会人にとって、勉強しなければいけない大事な時期ですから、投資に時間と勢力を雪ぐべきではないと思います。もしやりたければ、60歳以上になって趣味でやればよいと思います。私の父は98歳まで個別株式で遊んでいました。