連れ合いのポートフォリオ2019年7月

TOPIXとS&P500

連れ合いのポートフォリオは、日本45%、アメリカ等外国55%で、日本は1306(TOPIX連動型上場投資信託のETF)、アメリカは主にVOOとSPYのS&P500ETFです。USMMFが11%あるので、これを元にVOOを追加購入したいのですが、S&P500が7月に何度も最高値を更新しているため、躊躇しているところです。

バフェット指数

アメリカのバフェット指数が高くなり過ぎていると思います。バフェット指数とは、株式市場の時価総額を名目国内総生産(GDP)で割った値のことです。GDPよりも株式市場の時価総額の方が大きければ値が1を上回り、値が大きいほど株価の割高感が強まります。その国の株価は長期的にみるとその国の経済力に見合った水準に近づくという考えから、世界的に著名な米国の投資家の一人であるウォーレン・バフェット氏が重視している指標とされます。現在のバフェット指数は150程度ですから、100を大きく上回っています。今後アメリカ経済が成長して、分母であるGDPがどんどん大きくなれば、適正な水準に近づくのですが、それでも現在の水準は高すぎるような気がします。

過去30年間、アメリカ株式は成長

このような懸念がありながらも、過去30年間でSPYの価格が4倍以上になったことも現実として受け止める必要があります。少なくとも過去30年近くは、アメリカの株価が上がると思った人、あるいは、上がると思わなくても、そのまま保有し続けた人の資産が増えたのです。

過去100年間のダウ

ダウは1916年の95ドルから2017年1月の100年間に20,069ドルまで上昇し、年間リターンは平均して5.5%高でした。この間のインフレ率は3.1%だったので、ダウのリターンは2.3%高に縮小するのだそうです。」

今後100年間のダウ

一方、2017年の100年後に、現在約2万ドルのダウは100万ドルになるだろうとバフェットは言っていますが、それを達成するには毎年3.87%上昇する必要があります。過去100年の平均からすると少し高いような気もしますが、最近四半世紀の動向を見ると、それほど難しいとも思えません。なお、S&P500の価格は、別途支払っている配当金約2%を含んでいません。このことも考慮すると、ETFは投資の対象として、魅力があると思います。しかし、このことが現在の株価水準を正当化するには十分ではないかも知れません。

特定口座とNISA

連れ合いの1306(TOPIX連動型上場投資信託のETF)は、特定口座とNISAに分かれていますが、現在はつみたてNISAを行っていますので、4年後にはNISA分が消滅することになると思います。私も連れ合いも還暦を超えていますが、20年間のつみたてNISA期間は有効に使えるだろうと想定しています。

平均余命プラス3年間

なお、自分があと何年かを計算するときに、平均余命から自分の実年齢を差し引いて計算する人が多いと思いますが、二人に一人は、その数字に3年を加えた年齢まで生きると考えるべきです。計算にあたっては、平均値ではなく、中央値を取るべきだからです。日本人は、80歳代まで少しずつ死亡し、それを超えたところで死亡者数が急激に増えます。このため、二人に一人が死ぬ年齢は、平均寿命(余命)よりも3年遅くなります。

自分があと何年生きるか=平均余命―自分の現在の実年齢+3年