投資家の行動を考える2

◎ロボアドバイザー

ステレオタイプ

ロボットアドバイザーについては、何種類かについて、データを入力しましたが、ステレオタイプのポートフォリオを提示されるので、私が考えているものと大きくかけ離れていました。

還暦過ぎでも各種年金で生活できれば全額ETF投資が可能

例えば、還暦を過ぎた人間が、毎月合計30万円のサラリー・年金があれば、思い切ってかなりの割合をETFで運用することが可能であろうと思われます。しかしながら、ロボットアドバイザーから提示される結論は、60歳代は債券にかなりのウエイトを置くべきだというものです。

ロボアドの設計は人間が行う

ロボットアドバイザーとは言っても、そのシステムを開発しているのは人間で、その人間は、昔からよく目にする、当たり障りのないの資産配分に導くようにしています。

現在の超低金利時代に債券投資は疑問

また、若い人でも債券に投資するようなポートフォリオが提示されますが、現在のような低金利で債権に投資するという選択肢には納得できません。例えば、日本のTOPIX、アメリカのS&P500の分配金は、毎年2%弱です。ETFの分配金は、そのETFを構成する株式の配当金の合計です。現在のような低金利の時代には、債券に投資するよりも、ETFに投資した方が、一定の利回りを期待できるという考え方も成り立つと思われます。

簡素な投資方法

このようなことを考えると、ロボットアドバイザーにいかなるメリットがあるのか疑問です。ロボットアドバイザーに頼るのではなく、もっと簡素な形で投資をすれば、満足のいく結果が偉ると考えます。具体的には次のポートフォリオです。

<ポートフォリオ1>日米の株式ETFに半分ずつ

1306(TOPIX連動型上場投資信託のETF) 50%

VOO(アメリカのS&P500のETF) 50%

<ポートフォリオ2>世界の株式ETFに分散

VT バンガード®・トータル・ワールド・ストックETF 100%

<ポートフォリオ3>低コストのインデックスファンド

<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド 100%

我が家は、上記ポートフォリオの変形版

上記三つは、非常に簡素なポートフォリオですが、数千万円までの投資であれば、大きな問題はないと思います。現に、私は<ポートフォリオ2>の変形版をETFで運用していますし、連れ合いは<ポートフォリオ1>の変形版で運用しています。両ポートフォリオとも、SBI証券などのネット証券で行えば手数料が安くできますが、野村證券においても少し割高の手数料を一度だけ払えば購入可能です。私も連れ合いも、ネット証券に口座を持っておらず、野村證券の口座で資産運用をしています。一度買ったら、売り買いせずに、10年、20年と長期保有すれば、野村證券の割高な売買手数料もあまり気になりません。

<ポートフォリオ3>の<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンドは野村證券や大和証券は取り扱っていないので、ネット証券に口座を開設して運用する必要があります。