低コストの外国株インデックスファンド
先月と比べて、売買した銘柄はありません。保有銘柄は、低コストの外国株インデックスファンドで、具体的には以下の3銘柄です。
- <購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド
- SBI・V・S&P500インデックス・ファンド
- 三菱UFJ国際-eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
このうちNISAでは2銘柄、課税される口座では3銘柄を保有しています。
長期投資
評価額は取得額を少し上回っています。現在の株価低迷時期を乗り越えて、株式市場が好調になれば、評価額が上昇するでしょう。まだ年齢が若いので、20年後、30年後に向けてじっくりと貯蓄に取り組む時期です。
経験を積む
未だ投資を始めてから1年程度なので、評価額が少し上がると喜び、下がると心配しています。心配しているときには、ラインで「今が買い時かも」と言ってやります。株価が上がるともっと投資したくなり、下がれば投資したくなるのは自然な感情であり、私は今でもそういう気持ちになります。しかし、それでは効率が悪くなります。
淡々と貯める
安い時にも高い時にも、淡々と買い続けることが最終的に良い結果をもたらすのだろうと思います。そのためには、ドルコスト平均法があって、自動的に積み立てる仕組みが推奨されます。
ドルコスト平均法
「ドルコスト平均法」とは、積立投資によって実践できる投資法です。株や投資信託などの金融商品には、価格変動があります。その変動リスクを抑えるため、一度に投資をするのではなく、毎月や毎週など定期的に一定額ずつ投資をすると購入額が平均化されます。これがドルコスト平均法で、積立期間が長くなればなるほど価格が平均化される期間が長くなるため、よりリスクに強い投資法となります。
積み立てていることを忘れるのが一番
ドルコスト平均法による自動積立のメリットは、毎月積み立てていることの記憶が薄らいだり、忘れたりしまうことです。そして、この「忘れてしまうこと」が貯蓄には最も効果的であるようです。
投資を成功させるための方法を、ロイターの2022年11月2日の記事を読んでみましょう。
コラム【ポートフォリオのススメ】投資がうまくいかない!
統計によると投資信託が買われる(売られる)タイミングは資産価格が上昇(下落)している時に見られがちです。
上昇時には追随したくなり、下落時には心理的なストレスから売却に動く、結果として高値買い・安値売りにつながっているのかもしれませんが、投資家は必ずしも合理的な行動をとることができるとは限らず、運用には心理的な揺さぶりが大きく影響すると言われます。
経済学のモデルに心理学的に観察された事実を取り入れていく行動経済学という学問では、損失を回避したくなる、目先のトレンドに左右されがち、など時に感情的で非合理的な行動をする投資家の意思決定や行動が説明されており、ドキッとするポイントが満載です。
米国ダルバー社の調査によると平均的な株式ファンド投資家の過去30年のリターンは3.7%とS&P500株価指数の10.4%を大きく下回っています。この差が生じる要因として一番大きいのはタイミングを誤った非合理的な投資行動によるものとされています。
では失敗を回避するにはどうしたらよいでしょうか?対面型のプライベートバンキング事業においては個々人のライフプランに合った運用計画を策定し、規律を守ることで感情に左右される投資を避けるアドバイスがなされます。また分散投資によって全体のリターンの振れを安定化することも大切です。
分散投資においてはポートフォリオに占める債券等保守的資産の割合について、20歳であれば20%、80歳であれば80%と年齢が簡易的な目安にされます。若い頃は時間を味方に運用リスクを取り、年齢と共に徐々にリスクを抑制していくことになりますが、寿命が延びていることで株等リスク資産の割合は目安より多めで良いでしょうし、リスク選好や資金計画によってもこの割合は柔軟に変更されるべきです。
株式・債券等伝統資産に加えて、異なる動きが期待されるオルタナティブ運用も存在感を増してきている中で、全体の2割程度はそのような資産への投資が好ましいでしょう。
また、これまでの中長期的な株式市場の推移を前提にすると、少しでも上昇する日を逃すと最終的な成績に大きく響くことになるため、過度なリバランスは避けるべきです。短期的な相場の振れは中長期目線ではノイズになりがちです。感情的にならないよう論理的・計画的な中期目線での運用スタイルが堅持されるべきでしょう。
他にも時間分散によって粛々と資産を積み上げていくという考え方も感情的な投資を避ける手段として有効です。特に若年層であれば短期的に振れを伴うリスク資産であっても、長期目線で成長を享受できます。
ウォーレン・バフェット氏も感情をコントロールする重要性を語っていますが、中長期的な資産運用においては感情的な投資判断を避け、規律ある投資を維持することが重要です。
80歳であれば80%の投資割合は間違い
この記事の中で、「分散投資においてはポートフォリオに占める債券等保守的資産の割合について、20歳であれば20%、80歳であれば80%と年齢が簡易的な目安にされます。」とありませんが、この考え方には反対の立場です。私は自分や連れ合いに、ほぼ100%を株式ETFで投資することを勧めていますし、子供達にも同じ方針をアドバイスしています。
年金で暮らせれば保守的資産は不要
高齢だからと言って、必ずしも、保守的資産を持つ必要はないと考えています。厚生年金が毎月20万円ある人の場合、贅沢をしなければ通常の生活は維持できるでしょう。それ以上に債券等の保守的資産を持つ必要はありませんから、全額を株式ETFなどの投資に回す方が効率的です。