パーソナルファイナンス記者の告白 前編

私(江戸庄蔵)は、貯蓄・投資に関して、以下のようにいろいろと失敗してきました。

  • 保険のおばちゃんに勧められて死亡・医療保険に入った
  • 会社が福利厚生で紹介している社員用生命保険、管理職用生命保険に入った
  • アフラックのがん保険に入った
  • 2000年以降に本格投資を始めた際、野村證券を使った
  • 1993年にSPY(アメリカSPDRのS&P500のETF)が発売されたのに10年以上購入しなかった
  • 2010年に受け取った退職金を、当初、アメリカの株式ETFで運用せず、外貨MMFで保有していた

これらの失敗をしなければ、貯蓄額は現在の1.5倍か、2倍になっていたでしょう。

貯蓄・投資で失敗することは誰にでもあるようで、アメリカのCNBCパーソナル・ファイナンス記者のサラ・オブライエンの失敗から学びましょう。


個人金融記者の告白:私のお金の失敗談ワースト3

2020年10月24日 サラ・オブライエン

キーポイント

  • 成人してからの私の過ちは山ほどあります
  • 私は自分が犯した金銭的な過ちを誇りに思ってはいません
  • 他の人を教育するために、いくつかの大きな失敗をお話しします 

個人金融を担当する人は、私生活でも当然お金に詳しいと思われるかもしれませんね。

いえいえ、そんなことはありません。

大人になってからもお金で失敗しているのかって?私の失敗はたくさんあります。失敗は、いつからだったかなあ?現在の私は、懐疑的で物知りだった20代の第X世代に近いというよりも、最も早く社会保障給付請求できる年齢である62歳に近いんです。

私は自分が犯してきたお金の過ちを誇りに思ってはいません。しかし、他の人たちを教育するために、あるいは少なくとも、もしあなたが私と同じような境遇にあるとしても、あなたは決して一人ではないということを証明するために、大きな失敗をいくつか紹介することにします。

うまくいっている人たちには、敬意を表します。そして、私の間違いを読んで、ぞっとしたり、胃が痛くなるような恐怖を感じたりしないことを願います。(もしあなたがもっといろいろやって来たなら、この他にもたくさんあるはずです)。

私の新車購入

その年は2015年で、私の車には修理が必要でしたが、その費用を支払うための現金が不足していました。私の車は走行距離も12万キロ前後と多く、何度か動かなくなったこともありました。そこで、4年間乗っていた愛車を手放すことにしたのです。

結局、下取りに出して新しい車に買い換えました。それ自体は、おそらくそれほど悪いことではありません。問題は、ディーラーが下取りで出してくれた金額が、まだ残っているローンの金額より低かったことでした。

そこで私は、その差額、いわゆるマイナス・エクイティを新車のローンに転嫁したのです。つまり、月々の支払いに余裕を持たせるために、ローンを引き延ばす必要があったわけです。

アメリカ人はなぜディーラーで車を買うのが嫌いなのか?

今は2020年で、私は2022年までこの車の支払いを続けることになります。今まで125,000マイルほど走っています。この文章を書いているとき、このかつて必需品だった車はどこにいるかというと、ディーラーで修理待ちをしているのです。

新車に乗り換えるのなら、もっと余裕のある、ローン期間中も使える車を買えばよかったのです。

自動車販売の世界では、負の資産を引き継ぐことがますます盛んになっています。今年初め、自動車調査会社でオンライン購入ガイドのEdmundsによると、自動車購入者の44%がそうして平均して5,500ドル以上もの負債を持ちこしているのです。

小さな四角形プラスチックと私の進行中の戦争

クレジットカードと私の関係は、長年にわたって険悪なものでした。私は借金を重ね、自分が困っていることに気づき、カードを自分から隠し、返済に専念していました。しかし、どういうわけか、またカードに誘われ、再び使ってしまうのです。

クレジットカードに頼る理由は、自分を律することとは関係ないところにあるのかもしれません。多くの人が給料日前のような生活をいつも送っているため、予期せぬ出費があると、現金の面では手に負えなくなる可能性があるのです。コロナウイルスの大流行で、その現実がより鮮明になりました。

しかし、私がクレジットカードで失敗したのは、自制心と予算がなかったことが大きな原因です。つまり、私は自分の収入を使い、足りなくなると、ある出費や別の出費をカードで済ませていたのです。

消費者としては、目先の満足、つまり購入に抵抗するのは難しく、その結果生じるであろう、将来に先延ばしした借金返済という苦痛に目を背けるのは簡単です。

しかし、借金がいくらになるか見てみると、意気消沈することがあります。5,000ドルの残高を15%で、最低支払額を150ドルとすると、完済まで44ヶ月、つまり4年近くかかり、その間に1,500ドル以上の利息を支払うことになります。

高金利の負債を、利子率0%のカードに移行するのは、単なる気休めに過ぎません。もし、導入期間中に残高を支払えなければ、金利は跳ね上がり、カード会社は容赦しません。

専門家は一般に、月ごとに残高を持ち越さないよう勧めています。明らかに、私たちのほとんどはそれを守っていません。連邦準備制度理事会によると、私たちのクレジットカードの負債総額は9000億ドルを超えているのです。

私の不合理な高揚感

株価が上昇した後、投資家が損失を恐れて特定の銘柄を購入する話を読んだことがあるでしょうか。そう、私もその一人でした。

2000年初頭、私は、テクノロジー株のパフォーマンスを測る指標であるナスダック総合指数が、1年足らずの間に約2,500から5,000に迫る勢いまで急騰するのを目の当たりにしました。1996年に当時のグリーンスパンFRB議長が、投資家の株式市場に対する「非合理的な高揚感」について警告していたことも、私には関係なかったのです。

90年代後半は、ハイテク株にとって絶好調の時期でした。ドット・コムが次々と上場し、その多くが無収入でありながら、ストック・オプションによって従業員が一夜にして億万長者になるのを見て、私は投資に対する羨望を抱いたものです。

私は、21歳のときに父親が開設してくれた個人退職年金口座、通称IRAを持っていました。私は、グロース株とバリュー株のファンドに資金を預けていました。今世紀に入り、私はこのファンドでは失敗すると確信し、ハイテク株に投資する必要があると考えるようになりました。

私は専門家のアドバイスや指導なしに、すべてを決定しました。私は、ハイテク株こそが賢い投資家の行き場だと確信していたのです。

しかし、その投資家たちははすでにそこにいて、そこから抜け出そうとしていたのです。

私はIRAの半分をテクノロジーファンドに移しました。しかし、9カ月も経たないうちに、その価値は半分になりました。

IRAの残高が比較的少なかったこともあり、移した金額はそれほど大きくはありませんでした。しかし、ポートフォリオの一部が50%値下がりしたのを見た後、私は専門家の一般的なアドバイスに基づいて、投資を継続するよう自分に言い聞かせました。

そして、約15年間、そのままの状態を維持しました。そして、残高を元の投資に戻した後、私はそのファンドを売り払い、別の場所に移しました。するとどうでしょう。ハイテク株はどんどん上昇し始めたのです。

私はリターンを追い求めただけでなく、自分の決断をたった一人で行いました。つまり、専門家の意見も聞かず、自分の短期的・長期的な目標に照らし合わせて投資をしていなかったのです。

結論。私は、誰もが私よりうまくやることを勧めます。専門家の指導を受けましょう。

<明日に続く>