日本人に人気のある株式ETFの純資産総額、経費率、トータルリターンの動向をまとめました。
なお、私の保有している銘柄は以下の通りです。
SPY: SPDR社のS&P500
VOO: バンガード社のS&P 500
VGK: バンガード社のヨーロッパ株式
VWO: バンガード社の新興国株式
SPDR S&P/ASX 200:SPDR社のオーストラリアのS&P/ASX 200
1306:野村証券のTOPIX
(注)このデータは、2025年10月23日時点です。
◆ 資産総額
過去最高を記録したETFが増えました
S&P500のETFの資産総額は、VOO(設定日2010年9月9日)が1位、IVVが2位、SPYが3位(設定日1993年1月22日)です。長い間1位を誇っていたSPYが3位に転落しました。もう、SPYの時代は終わったのかもしれません。
オールカントリーとして日本人に人気のあるVTは、VOO等S&P500の3銘柄の10分の1以下で、アメリカではあまり人気がありません。
◆ 経費率
先月と変わりません。
◆ 1年トータルリターン
S&P500のETF3銘柄は16%台です。
このようなハイリターンに慣れていない人は、信じられない、詐欺ではないかと思うかも知れません。しかし、これが、株式ETFの現実なのです。「S&P500」「VOO」「SPY」を検索して、1年、5年、最大を調べると分かります。
ヨーロッパのVGKが21%台、新興国のVWOが18%台です。
一方、日本の株式市場を見ると、TOPIX約26%、日経平均30%台です。
ナスダックのQQQは約24%です。
高配当のVYMは11%台、連続増配のVIGは10%台です。これらの銘柄は人気があるので割高なため、利回りは悪いのです。
◆ 5年トータルリターン
S&P500のETF銘柄は16%前後です。
ナスダックのQQQは17%台です。
| ティッカー・コード | 特徴 | 資産総額 (外国は百万ドル、日本は十億円) | 経費率(%) | 1年トータルリターン(%) | 5年トータルリターン(%) |
| VT | バンガード社の全世界 | 56,220 | 0.06 | 18.17 | 13.18 |
| SPY | SPDR社のS&P500 | 680,590 | 0.09 | 16.41 | 16.00 |
| IVV | iシェアーズ・コアS&P500 | 685,945 | 0.03 | 16.45 | 16.08 |
| VOO | バンガード社のS&P 500 | 786,063 | 0.03 | 16.47 | 16.07 |
| VTI | バンガード社の全米 | 554,440 | 0.03 | 16.35 | 15.22 |
| QQQ | ナスダックの100社 | 396,161 | 2.00 | 24.06 | 17.26 |
| VYM | バンガード社の高配当 | 65,961 | 0.06 | 11.26 | 14.65 |
| VIG | バンガード社の連続増配 | 98,553 | 0.05 | 10.49 | 12.48 |
| VGK | バンガード社のヨーロッパ | 27,910 | 0.06 | 21.10 | 12.29 |
| VWO | バンガード社の新興国 | 103,553 | 0.07 | 18.68 | 6.97 |
| STW | SPDR社のS&P/ASX 200 | 6,333 | 0.05 | 13.75 | 12.01 |
| 1306 | 野村のTOPIX | 27,741 | 0.09 | 25.99 | 17.75 |
| 1321 | 野村の日経平均 | 13,276 | 0.16 | 30.63 | 18.02 |
| コード | 銘柄名 | ETF概要 |
| VT | バンガード・トータル・ワールド・ストックETF | バンガード・トータル・ワールド・ストックETF(Vanguard Total World Stock ETF)は 、米国籍のETF(上場投資信託)。FTSEグローバル・オールキャップ・インデックスに連 動する投資成果を目指す。同指数は、先進国と新興国市場の両方を対象とし、米国内外の株式で構成。時価総額加重の算出法を採用し、保有銘柄は四半期ごとにリバランスされる。 |
| SPY | SPDR S&P500 ETF | SPDR S&P500 ETFトラスト(SPDR S&P 500 ETF Trust)は米国籍のETF(上場投資信託)。S&P500種指数に連動する投資成果を目指す。S&P500種指数の全構成銘柄を組み入れる。主に米国の大型株を保有。ユニット型投資信託であるため、四半期ベースで配当を再投資する。保有銘柄のウエートは時価総額ベースで算定。 |
| IVV | iシェアーズS&P500 ETF | iシェアーズ・コアS&P500 ETF(iShares Core S&P 500 ETF)は、米国籍のETF(上場投資信託)。S&P500種指数のパフォーマンスに連動する投資成果を目指す。S&P500種指数の全構成銘柄に投資し、主に米国の大型株を保有。四半期ごとに時価総額方式を用いて保有銘柄のウエートを算定し、リバランスする。 |
| VOO | バンガードS&P500ETF | バンガードS&P 500 ETF(Vanguard S&P 500 ETF)は、米国籍のETF(上場投資信託)。S&P500種指数のパフォーマンスに連動する投資成果を目指す。主に米国の大型株を保有。S&P500種指数の全構成銘柄に投資し、四半期ごとに時価総額加重平均を用いて保有銘柄のウエートを算定し、リバランスする。 |
| VTI | バンガード・トータル・ストック・マーケットETF | バンガード・トータル・ストック・マーケットETF(Vanguard Total Stock Market ETF)は、米国籍のETF(上場投資信託)。CRSP米国総合指数のパフォーマンスに連動する投資 成果を目指す。あらゆる時価総額規模の米国株式を保有。米国株式市場全体を投資対象とする。3500以上の銘柄を保有し、時価総額ベースでウエートを算定。 |
| QQQ | Invesco QQQ Trust Series 1 | インベスコQQQトラスト・シリーズ1(Invesco QQQ Trust Series 1)は、米国籍のETF( 上場投資信託)。ナスダックに上場している時価総額が最大規模の非金融企業100社を含 むナスダック100指数に連動した投資成果を目指す。指数はコンピューターハードウエア ・ソフトウエア、通信、小売り・卸売り、貿易、バイオテクノロジーなどの主要業界の企業を反映。 |
| VYM | バンガード・ハイディビデンドイールドETF | バンガード・ハイディビデンド・イールドETF(Vanguard High Dividend Yield ETF)は 、米国籍のETF(上場投資信託)。平均以上の配当を出す普通株で構成されるFTSEハイデ ィビデンド・イールド指数に連動する投資成果を目的とする。時価総額加重平均を用いて保有銘柄のウエートを算定。 |
| VIG | バンガード米国増配株式ETF | バンガード米国増配株式ETF(Vanguard Dividend Appreciation ETF)は、米国籍のETF(上場投資信託)。ETF tracks the S&P US Dividend Growers指数に連動する。米国の中型・大型株を保有。過去10年間連続増配の米国の普通株(REITを除く)への投資に注力す る。時価総額ベースで保有銘柄のウエートを算定。 |
| VGK | バンガード・FTSE・ヨーロッパETF | バンガードFTSEヨーロッパETF(Vanguard FTSE Europe ETF)は米国籍のETF(上場投資信託)。FTSEディベロップド・ヨーロッパ大中小型株インデックスに連動する投資成果を目指す。同指数は、欧州主要市場に拠点を置く企業が発行した株式の投資リターンを測定。時価総額加重平均を用いて保有銘柄のウエートを算定。 |
| VWO | バンガードFTSEエマージング・マーケッツETF | バンガードFTSEエマージング・マーケッツETF(Vanguard FTSE Emerging Markets ETF) は米国籍のETF(上場投資信託)。FTSEエマージング・マーケッツ・インデックスに連動 する投資成果を目指す。ブラジル、ロシア、インド、台湾、中国、南アフリカなど、世界中の新興国市場で大型・中型株を保有する。時価総額加重型。 |
| STW | SPD社のオーストラリアS&P/ASX 200 | SPDR S&P/ASX 200ファンドは、S&P/ASX200インデックスに連動した上場投資信託です。S&P/ASX200インデックスの構成銘柄に投資を行います。なお、同インデックスは、オーストラリアの時価総額および流動性の高い上位200銘柄に投資します。 |
| 1306 | NEXT FUNDS TOPIX連動型上場投信 | TOPIXに採用されているまたは採用が決定された銘柄の株式のみに投資を 行ない、信託財産中に占める個別銘柄の株数の比率をTOPIXにおける個別銘柄の比率に 維持することを目的とした運用を行ない、TOPIXに連動する運用成果を目指します。 |
| 1321 | NEXT FUNDS 日経225連動型上場投信 | 日経225に採用されているまたは採用が決定された銘柄の株式のみに投資を 行ない、信託財産中に占める個別銘柄の株数の比率を日経225における個別銘柄の比率に 維持することを目的とし、これに連動する成果を目指します。 |