私のポートフォリオ2020年1月

1306を300万円売却

今月は、1306(TOPIX連動型上場投資信託(ETF))のNISA口座分を130万円全額と特定口座分200万円を売却しました。1306は純資産総額が11兆円で、日本最大のETFです。ただし、かなりの部分を日本銀行が異次元金融緩和で購入しています。家の修繕費に330万円がかかるので、その分を売却しました。全部1月20日までに売却したので、その後の新型コロナウイルスによる株価下落の影響を受けなかったことは幸いでした。株価と政治と自分の人事の「一寸先は闇」といえます。

このため以下のような変化がありました。

  • 1306(特定)27% → 26% (200万円売却)
  • 1306(NISA)1% → 0% (100万円売却)
  • SPY 36% → 37% (相対的に増加)

今回売却した1306のNISA口座分は、2016年に購入したものです。NISAですから譲渡益に税金はかかりません。

従業員持株会株式をETFに変換

1306(特定口座分)は、2011年11月に購入したものです。当時、私の保有している従業員持株会で積み立てた株式(元本1000万円)が値上がりして2500万円になりました。このまま保有していて値下がりすると困りますから、個別株式より安全なETFに交換しました。

十数回に分けて変換

2500万円という金額は、扱いなれていない私にとって、かなりの大金でした。一度に2500万円を売却するのでなく、10回以上に分割して、成り行き注文を夜間にセットしました。そしてその売却したお金をもとに1306の買い注文を、これも成り行きで夜間にしました。4か月ほどかけて変換が完了しました。今考えると、せいぜい、2~3回くらいに分けるくらいで十分だったと思うのですが、取引の初心者は、何が起こるか分からないという不安に駆られながら行いました。

異次元金融緩和政策

その半年後に、安倍晋三が自民党総裁に当選すると、にわかに株価が上がり始めました。いわゆるアベノミクス相場です。2013年4月の黒田日銀総裁就任の時には、株価に織り込み済みですからあまり増加しませんでしたが、翌年10月の異次元緩和政策第2弾、トランプ大統領就任に加えて、日本企業の業績が好調のため、順調に株価は伸びました。

つみたてNISA

野村つみたて外国株投信は、つみたてNISAの銘柄です。信託報酬は年0.209%(税抜年0.19%)です。四捨五入の関係でまだ0%のままですが、近々1%になると思います。

ETF購入にあたって二つの基準

SPY(アメリカSPDRのS&P500のETF)は、純資産総額34兆円で世界最大のETFです。私は、金融資産を購入するときに、二つの基準を採用しています。それは コストが安いことと規模が大きいことです。

信託報酬0.2%以下、純資産総額1兆円以上

コストは信託報酬で測り、原則として0.2%以下のものにしています。規模は純資産総額で測り1兆円以上を基準としています。ETFの規模は大きければ大きいほど良いと思いますので、SPYのウェイトが37%と大きくなっています。加えて、アメリカS&P500の株価が、日本のTOPIXやヨーロッパ、新興国よりも上昇ペースが速いために、結果としてSPYのウェイトが大きくなってきました。SPYは信託報酬が少し高めなですから、日本の個人投資家にはあまり評判が良くないのですが、その規模の大きさは圧倒的なので、持っておいた方が良い銘柄だと思います。

世界市場に分散

VGKはヨーロッパ市場のETFです。私のポートフォリオは、日本、アメリカ、ヨーロッパ、新興国というように世界の株式市場に分散させています。ただしバンガード社がドル建てで商品化しているので、通貨という観点からは分散化ができていません。株式市場の好調さはアメリカが圧倒的なので、日欧新興国に分散化すると効率は良くありません。効率を採るか、安定性を採るか難しいところです。

アメリカ一本か世界分散か

投資家の中には、日本やヨーロッパなどのETFを持たず、アメリカ一本に絞っている人もいます。さらに、アメリカの中でも、大企業のS&P500でなく、中小の企業も入ったVTIを買う人もいます。どれが良いかは、長い間の結果論でしょう。私は、どちらかというと、高率性一本よりも世界分散による安心感を優先しています。株式を対象にしたETFなので、安全というのは言い過ぎで、相対的な安心感という程度のものです。

新興国かアメリカか

VWOはバンガード社の新興国株式ETFです。現在の保有割合は4%で、本来はもう少したくさん持っていたいと思いますが、何となく買うタイミングを逸しているのが現状です。VGKは、もうお腹いっぱいという感じですが、VWOにするかVOOにするか迷っているところです。

ウォーレンバフェット推奨

そのVOOは、バンガード社のS&P500のETFで、ウォーレンバフェットが自分の死後遺族が相続財産として9割を投資すべき銘柄だと言っています。

VOOは低コスト

総経費率‎は、SPYの ‎0.0945%に対しVOOは0.03%と極めて低コストです。この安さも非常に魅力的です。

オーストラリア

ASXは、SPYと同じステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズ社の銘柄で、オーストラリアの株式を対象にしています。最近はトータルリターンが好調なので、持っていてよかったと思っているところです。

財形年金は残り2年

財形年金は50歳代前半に貯蓄し、60歳から受け取っています。現在の予定利率は1%にまで下がってしまい、あまり魅力はありませんが、非課税商品で、3か月に1回年金を受け取っています。

確定給付年金の利回りは2.5%

DBは確定給付年金で、以前勤めていた会社から支給されています。現在の利率は2.5%が保証されているので、比較的魅力的な銘柄です。