バフェットのコメント(緊急)、老齢家計で使いすぎる理由

<バフェットのコメント>(緊急)

ウォレン・バフェット:コロナウイルスを怖がって買ったり売ったりしてはいけない

ウォーレン・バフェットが「中国のウイルス大流行は経済成長を阻害させるが、アメリカビジネスの長期的な将来には、相変わらず自信を持っている。」と発言しました。

「今後20~30年間、アメリカビジネス、そして世界中のビジネス、は現在よりもずっと良くなるだろう」とバフェットは言います。

「ニュースに左右されて売ったり買ったりしないことだ。もし気に入ったものがあれば、安く買えるので、ラッキーだ。」

(以上で緊急版は終了)

日本の2千万円騒動

日本において総人口が減少しつつある中、長寿化は年々進行し、「人生 100 年時代」と呼ばれるかつてない高齢社会を迎えようとしています。金融庁は2019年6月、人生100年時代を見据えた資産形成を促す報告書をまとめました。長寿化によって会社を定年退職した後の人生が延びるため、95歳まで生きるには夫婦で約2千万円の金融資産の取り崩しが必要になるとの試算を示しました。この報告書は、この直後大きな騒動となりました。

アメリカの老後金銭問題

老後の家計が抱える金銭面の問題は、日本だけでなくアメリカでも大問題のようです。しかし、日本とアメリカにおいては、お金の使い方に違いがあるようです。各種報道記事によれば、日本においては、老後の金銭問題を回避するために現役世代が節約してお金を使わないようにしているような気がします。一方、アメリカでは、リタイヤ後の資産を充実させるための政策が功を奏し、十分な資産を基に消費が活発なようです。しかし、油断をしすぎると、使い過ぎに陥ってしまうかもしれません。そこで、今回はUSA TODAYの2020年2月17日の記事を参考にして老後のお金の使い方を考えてみようと思います。以下は私の拙訳です。

老齢家計で使いすぎる理由

シニアにとって使い過ぎは共通の問題です。現に従業員福利厚生研究所の最近の研究によれば、リタイヤしたシングルの平均支出は家計収入より5,000ドル少ないのですが、中央値では支出が収入を3,000ドル上回っているのです。

シニアは一般的にぜいたくな旅行や孫に甘やかして使いすぎているわけでは有りません。そうではなく、収入以上に使うのは、医療費問題であることが多いのです。

従業員福利厚生研究所によれば、収入の少なくとも20%を医療費に使ったシニアの85%は予算の赤字を経験していますが、5%以下しか使ってない人の赤字経験率は20%に過ぎません。

医療費は大抵の場合、選択の余地がないので、後年に利用できる収入を自分の費用が超えないように、計画する必要のあるものです。

シニアの医療費をどうやって計画すればよいか?

医療費は年齢とともにどうしたって上がるものです。これは避けられないことなので、仕事についている間に対処すべきです。

もし高額の税額控除ができる適格健康保険制度に加入しているなら、医療貯蓄口座に投資することが、大抵はリタイヤ後の医療費に準備する最良の方法でしょう。

この口座に積み立てたお金は年間の限度額まで税額控除になり、そのお金を投資に使い育てることができます。医療費支払いのために引き出すのは常に非課税で、65歳以上なら目的を問わず引き出すことができます(ただし、通常の税率をかけられます)。

しかしながら、誰もがこの口座に積み立てられる資格があるわけでは有りません。しかも、この口座に積み立てた金額だけでは、シニアの医療費を十分に賄うには不十分かもしれません。必要なお金を確保するためには、退職貯蓄目標を設定するときに医療費を考えることです。

調査によると、リタイヤ後に自腹で支払う医療費は、28万5千ドルから36万9千ドルが必要になるかもしれないとのことです。従って、生活水準を維持するために50万ドルが必要だと考えるならば、医療費のためにとって置くお金も含めて78万5千ドル以上をリタイヤの目標額として設定する必要があるかもしれません。

十分に準備できるように401(k)拠出額を増やすこともできるし、将来の医療費のために特別のIRAを開設することもできます。

シニアの医療費にどう対処するか

リタイヤしているか、それに近づいているのであれば、医療費のためだけに数十万ドルを貯蓄するようにしなければなりません。しかし、コストを抑えようとしてできることはまだあります。

高齢者向け医療保険制度に自由に加入できる間は、家族のニーズに合うプランを選ぶようにしましょう。夫婦のどちらかが病気で、治療費がたくさんになることが予想されるなら、もっともお得な選択肢は、高額の保険料を払って加入可能なメディケア補足保険かメディケア特典プランを利用することかもしれません。

お金を節約する選択肢を医師に尋ねることもできるし、メディケア給付などの政府補助の受けられるかどうかを調べることもできます。

医療費が必要だからと言ってリタイヤ後の計画を台無しにしてはいけない

シニアになって医療費に関して収入以上の支出をすると、大きな問題を引き起こすかもしれません。あまりに早く貯蓄を使い果たし、借金さえする羽目になるかもしれません。そうならないように、医療費にも十分な資金をあらかじめ確保することがベストな方法です。

もし、あなたがすでにリタイヤし苦しんでいるのなら、必要な医療を常に最優先事項とすることができるようにしましょう。予算からほかの支出はせずに、あるいは、もっと安いエリアに引っ越すことも必要かもしれません。

もしこのような状況にあるのなら、すぐに対応して、お金不足になって医療費支出のために予算不足になる多数のアメリカ人の仲間入りすることを避けましょう。