SPY(アメリカSPDRのS&P500のETF)の分配金

野村證券から外国証券分配金支払いのお知らせが届きました。

SPDRは、Standard&Poor’s Depositary Receipts の略です。この銘柄は日米の証券取引所で上場しています。

  • ニューヨーク証券取引所(NYSE)アーカ市場 銘柄コード:SPY
  • 東京証券取引所 銘柄コード:1557

年間分配率は2%弱

分配金は年4回支払われます。各回の分配金を、現在の株価337.60ドルで割ったのが、各回の分配率です。2019年から2020年初頭にかけて、株価が急上昇したため、分配率は低めに算出されています。最近1年間の分配率合計は1.67%ですから、2%を大きく下回っています。分配金が少ないというよりは、現在の株価が高すぎるとも言えるでしょう。

27年間で株価7.68倍

設定来の運用実績は次のグラフの通りです。1993年が43.94ドル、27年後の現在が337.60ドルですから7.68倍になっています。平均年率では7.84%で、これに分配金2%程度を加えると9.84%になります。

SPYの現状を確認します。

運用方針

SPDR® S&P 500® ETFは、S&P 500指数の値動きと利回りに、経費控除前で概ね連動する投資成果を上げることを目標とします。

ベンチマーク

S&P 500指数は、米国の証券取引所に上場している銘柄のうち、24の産業グループにわたる代表的な500銘柄で構成されます。
1968年以来、S&P 500指数は、米国経済の主要セクターに連動する米国商務省(US Commerce Department)の景気先行指数のリストの一構成要素となっています。S&P 500指数の指数値に関する情報は、市場情報サービス機関等から入手可能です。S&P 500指数は、当ファンドとは関係なく決定、構成および算出されます。

ファンドの特徴

● 長い歴史 : 米国初のETFとして1993年に米国上場。
● 米国最大 : 純資産残高は約3,244億米ドル(約35.6兆円)でETFとして米国第1位
● 豊富な取引量 : 米国での日次売買高約207億米ドル(約2.23兆円)
● 手軽さ : 米国株式市場への最も手軽な投資手法の一つとして市場に定着
● 割安なコスト : 総経費率は0.0945%(年率)
● 透明性 専用ウェブサイトwww.spdrs.com にて日次のファンド情報が閲覧可能

期間 トータルリターン
1年 21.47%
3年 14.37%
5年 12.22%
10年 13.81%
設定来(1993年1月22日) 9.71%

ポートフォリオ情報(2019年09月末時点)

インデックス配当利回り   1.97%
予想3-5年一株当り利益(EPS)成長率   11.32%
株価収益率(PER)   18.34
組入銘柄数   505
株価純資産倍率(PBR)   3.12

投資信託組入れ上位銘柄 ファンドの割合(%)

マイクロソフト

5.04

アップル

4.84

アマゾン・ドット・コム

3.17

フェイスブック

1.84

アルファベット GOOGL 議決権あり

1.62

アルファベット GOOG 議決権無し

1.62

バークシャー・ハサウェイ

1.58

JPモルガン・チェース・アンド・カンパニー

1.54

ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)

1.41

ビザ

1.28

1557の流通量は小さい

SPYは、ニューヨーク取引所以外にも、東京証券取引所で銘柄コード1557として売買されています。しかし、その取引額は90日平均で1億8,476万円、売買高で5,232口です。この金額はあまりにも少ないというのが正直な感想です。私は現在SPYを7,400万円保有していますから、これを全額一日で売却するのは困難でしょう。もし、売れたとしても、よほど買いたたかれることになります。SPYはアメリカだけでなく世界最大のETFですが、その銘柄を小さな個人投資家が売却できないという状況は、とても困った状況です。一言でいうと、外国ETFが日本では定着していないということを意味します。

野村證券でSPYを買う

ところで野村證券でSPYなど外国ETFをニューヨーク証券取引所で買うためには、電話で申し込みをして、しかも契約が成立した後も、外国為替に関して決済の承認をしなければなりません。とてもめんどうな手順を踏まなければなりませんでした。

この手順が変わるようです。以下のような連絡がありました。

「2020年2月25日(火)(予定)より、オンラインサービスで外国株式の取扱いを開始いたします。取扱い対象の市場は、「アメリカ、ドイツ、香港、オーストラリア」になります。」

私は、まだ外国ETFを買う予定は当面ありませんが、買う時点になったら、良く調べてご報告します。なお、野村證券のような対面証券会社は、手順が面倒なだけでなく、手数料が高いのも問題です。

外国株式(外国ETF含む)の手数料は以下の通りです。

売買金額 基本料率
71,000円以下 11.00%
71,000円超 75万円以下 7,810円
75万円超 500万円以下 1.05%
500万円超 1,000万円以下 0.8250% + 11,000円
1,000万円超 5,000万円以下 0.6160% + 31,900円
5,000万円超 1億円以下 0.4180% + 130,900円
1億円超の場合 0.1980% + 350,900円