SPY, IVV, VOO, VTI, QQQ, VYM, VGK, VWO, VT, 1306, 1321の純資産総額、リターン、信託報酬等比較 2022年5月

bloombergの2022年5月20日の記事に基づいて、今後のドル円相場の行方を考えてみましょう。


「ミスター円」の異名を取る榊原英資元財務官は、日米の金融政策の方向性の差異が広がるのに伴い円相場が1990年以来の水準まで下落する可能性があると述べた。

榊原氏は米連邦準備制度のタカ派姿勢と日本銀行の金融緩和策の差異が引き続き円安の唯一最大の要因だと指摘。その差が縮まるまでは、円には対ドルで下押し圧力が続く公算が大きいとの見方を示した。

現在は青山学院大学教授の榊原氏はブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、「年末にかけて、140円から150円の間で推移すると市場で予想されており、円がその水準に達する可能性は十分にある」と発言。「150円を超えれば、日銀は多少懸念すると思う」と語った。

Yen last traded at 150 against the dollar in the 1990s

円売りは今年人気のマクロトレードとなっており、米国債利回りの上昇を受けて円売り・ドル買いが進んでいる。日銀は円安でも緩和姿勢の維持を表明しており、下落基調が早期に反転する可能性は低い。

円は今月に入り一時1ドル=131円35銭と約20年ぶりの安値を更新し、過去3カ月のパフォーマンスはG10通貨で最下位。150円台を付ければ1990年8月以来となる。

円急落は日本の通貨当局による口先介入を誘発したが、下落基調に歯止めをかける効果はほとんど見られていない。榊原氏は「これは金融政策の相違が理由で生じているものだ」とし、円安の合理的な説明が依然としてあるため、当局がもっと本格的な介入に踏み切る可能性は低いとコメントした。


  • 3か月トータルリターンは、日本の2銘柄だけプラスです。
  • 1年トータルリターンが10%を超えたのは、高配当株式のVYMだけでした。
  • 3年・5年・トータルリターンが高かったのは、アメリカ株で、ヨーロッパと新興国は低水準でした。日本はその中間です。
ティッカー・銘柄コード 設定日 資産総額 (外国は百万ドル、日本は十億円) 経費率 3ヶ月トータルリターン 1年トータルリターン 3年トータルリターン 5年トータルリターン
SPY 1993年1月22日 352,196 0.09% -10.00% -3.08% 12.97% 12.27%
IVV 2000年5月19日 282,054 0.03% -9.97% -3.05% 12.99% 12.32%
VOO 2010年9月9日 244,277 0.03% -10.04% -4.75% 12.98% 12.32%
VTI 2001年5月31日 251,534 0.03% -10.68% -6.39% 12.12% 11.68%
QQQ 1999年3月10日 157,067 0.20% -15.36% -9.82% 17.81% 16.77%
VYM 2006年11月16日 43,838 0.06% -3.43% 11.26% 10.74% 9.98%
VGK 2005年3月10日 17,259 0.08% -11.27% -11.79% 5.28% 3.49%
VWO 2005年3月10日 72,176 0.08% -14.87% -16.14% 4.70% 3.46%
VT 2008年6月26日 22,884 0.07% -10.67% -8.77% 9.34% 8.19%
1306 2001年7月13日 16,058 0.09% 1.89% 0.76% 9.60% 6.20%
1321 2001年7月9日 7,642 0.18% 2.91% -5.32% 10.30% 8.42%

ETFの概要

コード 銘柄名 ETF概要
SPY SPDR S&P500 ETF SPDR S&P500 ETFトラスト(SPDR S&P 500 ETF Trust)は米国籍のETF(上場投資信託)。S&P500種指数に連動する投資成果を目指す。S&P500種指数の全構成銘柄を組み入れる。主に米国の大型株を保有。ユニット型投資信託であり、四半期ベースで配当を支払う。保有銘柄のウエートは時価総額ベースで算定。
IVV iシェアーズS&P500 ETF iシェアーズ・コアS&P500 ETF(iShares Core S&P 500 ETF)は、米国籍のETF(上場投資信託)。S&P500種指数のパフォーマンスに連動する投資成果を目指す。S&P500種指数の全構成銘柄に投資し、主に米国の大型株を保有。四半期ごとに時価総額方式を用いて保有銘柄のウエートを算定し、リバランスする。
VOO バンガードS&P500ETF バンガードS&P 500 ETF(Vanguard S&P 500 ETF)は、米国籍のETF(上場投資信託)。S&P500種指数のパフォーマンスに連動する投資成果を目指す。主に米国の大型株を保有。S&P500種指数の全構成銘柄に投資し、四半期ごとに時価総額加重平均を用いて保有銘柄のウエートを算定し、リバランスする。
VTI バンガード・トータル・ストック・マーケットETF バンガード・トータル・ストック・マーケットETF(Vanguard Total Stock Market ETF)は、米国籍のETF(上場投資信託)。CRSP米国総合指数のパフォーマンスに連動する投資 成果を目指す。あらゆる時価総額規模の米国株式を保有。米国株式市場全体を投資対象とする。3500以上の銘柄を保有し、時価総額ベースでウエートを算定。
QQQ Invesco QQQ Trust Series 1 インベスコQQQトラスト・シリーズ1(Invesco QQQ Trust Series 1)は、米国籍のETF( 上場投資信託)。ナスダックに上場している時価総額が最大規模の非金融企業100社を含 むナスダック100指数に連動した投資成果を目指す。指数はコンピューターハードウエア ・ソフトウエア、通信、小売り・卸売り、貿易、バイオテクノロジーなどの主要業界の企業を反映。
VYM バンガード・ハイディビデンドイールドETF バンガード・ハイディビデンド・イールドETF(Vanguard High Dividend Yield ETF)は 、米国籍のETF(上場投資信託)。平均以上の配当を出す普通株で構成されるFTSEハイデ ィビデンド・イールド指数に連動する投資成果を目的とする。時価総額加重平均を用いて保有銘柄のウエートを算定。
VGK バンガード・FTSE・ヨーロッパETF バンガードFTSEヨーロッパETF(Vanguard FTSE Europe ETF)は米国籍のETF(上場投資信託)。FTSEディベロップド・ヨーロッパ大中小型株インデックスに連動する投資成果を目指す。同指数は、欧州主要市場に拠点を置く企業が発行した株式の投資リターンを測定。時価総額加重平均を用いて保有銘柄のウエートを算定。
VWO バンガードFTSEエマージング・マーケッツETF バンガードFTSEエマージング・マーケッツETF(Vanguard FTSE Emerging Markets ETF) は米国籍のETF(上場投資信託)。FTSEエマージング・マーケッツ・インデックスに連動 する投資成果を目指す。ブラジル、ロシア、インド、台湾、中国、南アフリカなど、世界中の新興国市場で大型・中型株を保有する。時価総額加重型。
VT バンガード・トータル・ワールド・ストックETF バンガード・トータル・ワールド・ストックETF(Vanguard Total World Stock ETF)は 、米国籍のETF(上場投資信託)。FTSEグローバル・オールキャップ・インデックスに連 動する投資成果を目指す。同指数は、先進国と新興国市場の両方を対象とし、米国内外の株式で構成。時価総額加重の算出法を採用し、保有銘柄は四半期ごとにリバランスされる。
1306 NEXT FUNDS TOPIX連動型上場投信 TOPIXに採用されているまたは採用が決定された銘柄の株式のみに投資を 行ない、信託財産中に占める個別銘柄の株数の比率をTOPIXにおける個別銘柄の比率に 維持することを目的とした運用を行ない、TOPIXに連動する運用成果を目指します。 投資制限:株式への投資には制限を設けません。
1321 NEXT FUNDS 日経225連動型上場投信 日経225に採用されているまたは採用が決定された銘柄の株式のみに投資を 行ない、信託財産中に占める個別銘柄の株数の比率を日経225における個別銘柄の比率に 維持することを目的とし、これに連動する成果を目指します。 投資制限:株式への投資には制限を設けません。 売買単位:1口単位 決算日:7月8日  分配:配当等収益から経費を控除後、全額分配することを原則とします。 受託銀行:三菱UFJ信託銀行 信託期間:無期限