NISA 2024年12月

NISAは、1月以外は、毎月101,000円積み立てています。

  • 成長投資枠:eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー):1,000円
  • 積み立て投資枠:eMAXIS Slim 米国株式(S&P500):100,000円

それ以外に2023年まで積み立てた

  • はじめてのNISA・全世界株式インデックス(AC)
  • 野村つみたて外国株投信

があります。

NISA全体の年率リターンは6.8%になっていますが、計算式を簡略化しているため低めに出ています。実際には10%を優に超えているはずです。

2025年、NISAが2年目に入ります。

気を付けるべきことがあるかどうかを東洋経済ONLINEの記事で確認しましょう。


新NISA「2年目」間違い&勘違い、あなたは大丈夫?よくある「9つの質問」に投資のプロが明快回答

新NISA「2年目」にありがちな間違い&勘違い

新NISAから1年が経過しようとしています。

『普通の人のための投資: いちばん手軽で怖くない「ゆとり投資」入門』(東洋経済新報社)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします(本稿では株式投資についてご紹介しましたが、あらゆる意思決定、最終判断はご自身の責任において行われますようお願いいたします)

以前から投資してきた人も、新NISAから投資を始めた人も、新NISAは新しい制度ゆえ情報がなかなか浸透しておらず、正確な情報収集に少なからず苦労されたのではないでしょうか。

そこで本稿では、新NISA2年目を前に、間違い、勘違いのないよう、よくある疑問にお答えいたします。

Q:2024年のうちに保有銘柄を売ってしまえば、2025年の年間投資枠(=年間の投資上限額)が上乗せされる?

A:答えは「NO」です。年間投資枠は、つみたて投資枠が120万円、成長投資枠が240万円、合計360万円と決まっています。

2024年に、個別株なり投資信託なりETFなりの保有銘柄を売却したからといって、その分が2025年の年間投資枠に上乗せされることはありません。もちろんですが、2024年のうちに年間投資枠が復活することもありません。

Q:2024年に年間投資枠を100万円しか使えなかった。残り枠を2025年に持ち越すことはできる? その分だけ上乗せになる?

A:答えは「NO」です。当年使わなかった年間投資枠を、翌年に持ち越して上乗せすることはできません。年間投資枠は、つみたて投資枠が120万円、成長投資枠が240万円、合計360万円と決まっています。

年間投資枠を使い切るための「期限」は?

Q:2024年の年間投資枠をまだ使い切っていない。冬のボーナスや年末調整の還付金で残りの枠を使い切りたい。2024年いっぱいまでに買えばいいのでまだ時間はあると思っているが、間違いないか?

A:12月31日までに注文すればいいという考え方は間違いですのでご注意ください。

NISA口座で2024年に取引するには、年内に受け渡しが完了する必要があります。そのためには、日本株、外国株、投資信託など、商品ごとに年内の取引最終日は異なります。

たとえば、日本株であれば、原則12月26日(木)15:30までに取引を成立させる必要があります。それを超えると2025年の扱いになります。外国株や投資信託では、期限がそれより早くなるケースがありますので、特にご注意ください。

Q:2024年分のつみたて投資枠は使い切った。成長投資枠はまだ残っているけど、つみたて投資枠対象の投資信託にしか投資したくないのでもてあましている。何かいい案はないだろうか?

A:基本的に、つみたて投資枠対象の投資信託であれば、成長投資枠でも買うことができます。

Q:評価額が年間投資枠の上限となる360万円を超えてしまっている。年内に売らないと課税されるのか? これは上限オーバーになるのか?

A:答えは「NO」です。年間投資枠は簿価、つまり「あなたが投資した額」で管理されます。したがいまして、上限オーバーになって課税されることはありません。

Q:NISA口座を銀行で開設して、投資信託を買ってきたけれど、手数料に疑問がある。来年からネット証券に変更したい。保有している投資信託も移管したい。

A:いますぐ、銀行で2025年1月以降のつみたて投資を停止する手続きをしてください。その年に一度でも買い付けをしてしまいますと、金融機関の変更が翌年までできなくなります。

同時に、その銀行で、NISA口座の金融機関変更の手続きを行ってください。

続いて、新しくNISA口座を開設したいネット証券にNISA口座開設の申し込みを行います。もし、そのネット証券で通常の証券口座をまだ開設していない場合は、先に口座開設の手続きを行ってください。

なお、銀行のNISA口座で保有していた投資信託を、ネット証券に移管することはできません。他の金融機関に移管できないことになっています。

「損益通算(節税)」は可能?

Q:NISA口座で個別株を買って、含み損を30%も抱えている。儲けて利益確定した株もあるので、年内に損切り(損失確定)して損益通算したい(節税したい)。

A:特定口座であれば、その年のうちに発生した「得」と「損」を相殺する損益通算ができますので、節税が可能です。しかしながら、NISA口座では損益通算ができません。また、NISA口座と特定口座をまたいでの損益通算もできません。NISA口座は利益が出れば課税しないかわりに、損を出しても節税できない仕組みになっています。

NISA口座と特定口座をまたいでの損益通算を可能にしてほしいという声は少なからずありますので、将来的に新「新NISA」が誕生することがあれば、私もそうなってほしいです。声を上げるのが大事だと思います。

Q:新NISAを機に投資を始めたけど、含み損があってつらい。もう投資なんてやめようと思っている。

A:それは2つの原因が考えられます。

1つ目は、選んだ投資先がよくなかった。2つ目は、選んだ投資先はよかったが時期が悪かった。

「正しい投資信託」を選び、長期にわたって、一定の期間(定期)で・一定の額(定額)で積み立て投資をすれば、損する可能性を極力排除することができます。

ここで大切なことは2つ。正しい投資信託を選ぶということ。そして積み立て投資することです。

長期で投資するなかで含み損を抱えるシーンもあるでしょう。価格が下落するシーンもあるでしょう。しかし、それは投資信託を安く買えるということを意味します。

資産形成は長期でしていくものであり、今日明日の儲けを追うものではありません。ゆえに、正しい投資信託を選んでいるということが前提になりますが、いまの価格が下落しているからとガッカリする必要はありません。むしろ安く買えていると喜ぶべきなのです。

つまり、正しい投資信託への積み立て投資であれば、価格が上がれば評価額(=資産)が増えて嬉しい、価格が下がれば安く買えて嬉しいと、どっちでも喜べるものなのです。