社会人とお金18

新社会人へのアドバイス

私は長いサラリーマン人生の間に、資産運用関係の仕事に携わって来ました。その知見をもとに、就職が内定した自分の子供にお金のアドバイスをしました。このブログでは、数回に分けてそれを説明しています。

⑫ タワーマンションには住んではいけない。子供が無気力で成績が伸びない。

プロの家庭教師が発見

タワーマンションの上層階に住んでいる子供は、成績が伸び難いらしいのです。この傾向に気がついたのは、中学受験専門のプロ家庭教師を40年間している人です。その理由は、足音の無い床、風のない部屋、開けられない窓、虫がいない、鳥のさえずりがない、近所で子供の遊ぶ声が聞こえない、など人間らしい当たり前の生活ができない、ということのようです。タワー上層階の暮らしは、子供を人間らしい当たり前の暮らしから遠ざけてしまうのです。

興味が無くなる

こういう環境にいると、外に出るのを面倒くさがり、いわゆる温室育ちになってしまうのだそうです。暑かったり寒かったりといった感覚がなく、足裏の感覚も常に一定だと、身体に刺激が少なく、身体感覚が鈍る。そして、いろいろなことに興味を示さなくなるのだそうです。

友達と遊ばない子供

また、快適な上層階で生活すると友達と外で遊ぶことが面倒くさくなるのだそうです。このため、公園で友達と一緒に様々な遊びをした経験のない子に育ってしまうそうです。

IH

タワーマンションの問題の一つに、ガスコンロがなくIHクッキングヒーターしかないこともあるそうです。間近で火を見たことのない子供が育ってしまいます。また、線香を見たことも、ろうそくで火を点けたこともないのです。実は我が家はIHにしたために現在はガスコンロがありません。しかし仏壇はありますし、墓参りもするので、ある程度カバーできるのではないかと思います。

証明できてからでは遅すぎる

このような理屈は、ある程度理解できますが、生身の人間で実験して証明することはできません。また、タワーマンション上層階の子供が、本当に学校の成績が伸びないことを証明するには、長期間の調査が必要です。しかし、それが証明されてからでは遅いのです。

都会でも努力次第で自然を取り入れられる

現在の都会もかなり人工的な環境ですが、それでも努力次第で自然の要素を取り入れることは可能です。ところがタワーマンション上層階は、そのような自然をシャットアウトしてしまっているようです。

階段が多いと背が伸びる

私は現在一軒家に住んでいますが、その前の20年間はコンクリートのアパートの3階に住んでいました。3階までは階段を歩いて上がります。子供は階段を上り下りすると、骨に刺激が加わって身長が伸びるそうです。適度な刺激は子供にとって大切なものです。